誕生日の夜、マコチ(高良健吾)からキスされたユリカ(新木優子)は、今でも彼のことが好きだと確信する。ふたりがキスしているところを偶然目撃してしまったユリカの親友・ひろ美(よしこ)は、キスはしたけど付き合うとは言っていない、と言い残して立ち去ったマコチのことを、誠実じゃない、と非難した。

5年前にユリカと別れたときもマコチは何も言わなかった、というのだ。

さくら(山口紗弥加)は、ユリカと食事をした後に立ち寄ったバーで、ずっと忘れられないでいる元カレの駒込和真(淵上泰史)と再会する。さくらの頭の中に甦る、素直になれなかった中学生時代の思い出。和真の左手には、結婚指輪が光っていた。

山下(浜野謙太)は、好きだと告白してきた同僚の千鶴(趣里)に、思いを寄せている人がいることを告げる。すると千鶴は、「私のことは絶対に好きになれないってことですか?」と問い返す。返答に困る山下を見た千鶴は、好きでいさせてほしい、と続けた。

千鶴からその話を聞いた紡(大倉空人)は、それほど山下のことを好きになったのか、と驚く。すると千鶴は、好きじゃないから言える、と返す。千鶴にとって山下は、『男』ではなく『大切な人』だというのだ。

あくる日、ユリカは重い足取りでチロリアン不動産に出社する。すると、いきなりユリカを祝福する社長の安藤(小手伸也)らハラミ会の面々。担当物件の契約が成立したため、ユリカは正社員採用されたのだ。ハラミ会は、ユリカの歓迎会の準備もしていた。だがマコチは、熱を出して会社を休んでいた。

歓迎会の最中、安藤は、女性は不動産に向かないと言ったことをユリカに謝ると、裁判所に向かう準備を始めた。安藤は、元社員のあきちゃん(まひる)へのセクハラで訴えられているのだという。

その夜、山下が『BARネコ目』をのぞくと、ユリカがいた。ユリカは、マコチに振られたこと、そして都内で山下の元カノ・むぎ(田中みな実)に会ったことを彼に伝え、すぐに連絡した方が良い、と助言する。だが山下は、むぎから連絡がなかったことに触れ、自分たちが別れたのは距離の問題ではなかったということだと思う、と返す。どちらも気持ちもわかるユリカは、モヤモヤした気持ちをそのままにしておくのは同じことの繰り返しになるのでは、と告げるが……。

千鶴は、食べログ会のCHIN(加藤啓)から、山下の大切な人がむぎだと知る。千鶴は、すぐにむぎのことを調べた。

さくらは、編集者の新田(大地)から、『がんばらなくてもそばにいて』最新巻の販売部数データをもらう。販売数は巻を追うごとに下がっていた。新田は、社会人編を楽しみにしている、とさくらに告げ、電話を切った。だが、さくらは、原稿を書くことができずにいた。

あくる日、ユリカは、『やっぱり一度、話したい』とマコチにメッセージを送る。だがマコチは既読スルーしていた。
そんな折、ユリカは、さくらに誘われて『がんそば』中学生編の舞台になった場所を訪れる。一緒に聖地巡礼ができて夢みたいだ、というユリカ。するとさくらは、思い出のお葬式だと返し、すべての思い出は全部書いたから、社会人編で彼との物語は終わり、『がんそば』にはもう続きがない、と言って微笑む。

同じころ、チロリアン不動産では、顧客との約束を忘れていたマコチが、大沢(森田甘路)と白井(関口メンディー)から非難されていた。マコチがさくらと一緒にいるところを偶然目撃していた白井は、「だらしがない」と告げ……。

ユリカは、さくらのマンションを訪れる。そこでさくらは、元カレの和真がクラスメートと結婚したことをユリカに告げ、相手の気持ちではなく自分の気持ちをぶつけられる子が現実では勝者になる、と続けた。

さくらは、和真と結ばれた後、1ヵ月も彼から連絡がなかった上、もう二度としない、とメールで謝ってきたことユリカに話した。嫌われないように自分の気持ちを隠しているのに、相手の気持ちには期待していた、とさくら。それに対してユリカも、マコチからキスされたことを打ち明け、ダメだと思いながらも、もう一度話してマコチを許すことができれば前に進めるんじゃないか、とさくらに話す。

マコチは天然なだけで、あの優しさは本物だというのだ。さくらは、マコチの優しさを認め、一緒のベッドで寝ているがキスもしていないことをユリカに告白した。さくらがユリカを誘ったのも、『がんそば』を愛してくれた人であり、同じモトカレマニアゆえに、これからどういう物語を進むか気になったからだという。

一方、山下は、千鶴から誘われて食事に行く。その途中、ラジオの公開収録スタジオの前を通りかかると、そこからむぎの声が聞こえてきた。山下の姿に気づくむぎ。すると千鶴は、山下にいきなりキスをする。

さくらは、マコチに同居生活を解消しようと告げる。マコチはずっと好きな人に似ているが、マコチとは何も始めたくない、というのだ。さくらのマンションを出たマコチは、ユリカのもとを訪れ、傷つけたことを謝った。

そこでマコチは、キスしたのもなんとなくではない、と言いながらも、いまは自分の中でも答えが出ていない、と説明した。するとユリカは、「話したい」と連絡したこと、返信を待っている間も生きた心地がしなかったことに触れ、「もう終わりにしたい」と告げてマコチを追い返してしまう。

ユリカのもとを後にしたマコチは、降り始めた雨の中、街をさまよっていた。するとそこに、山下が現れて……。