NON STYLEの井上裕介さんとEXITが、お笑いとコンプラの関係について語りました。

EXIT(りんたろー。さん、兼近大樹さん)がゲストとリラックスしたトークを繰り広げる『EXITV』(フジテレビ)。12月23日の放送回では、ゲストに井上さんを迎えて“キツめのツッコミ”トークで盛り上がりました。

ノンスタ井上「当たり障りのない言葉しか使えなくなってきている」

ゲストのお悩みについてトークを展開するコーナーでは、井上さんのツッコミとしてのお悩みを紹介。

「ツッコミとしてキツめワードが使えなくなってきて、当たり障りのない言葉しか使えなくなってきている」という、井上さんの切実なお悩みが紹介されると、同意を求められたりんたろー。さんは「そうですね、時代とともに」と苦笑い。

井上さんは、これまでツッコミの際に当たり前のように使っていた「キツめワード」の「ハゲ」というワードについても、「ナチュラル」「生まれたて」といったワードに変えていると明かし、「ここまで厳しいかね」とこぼします。

りんたろー。さんが「向こうも(キツめのツッコミを)欲しい場合もある」と理解を示すと、井上さんも「漫才なんか、2人の共通認識としてオッケーやねんから。それを、やいやい言わんでええやんと思うけど」とコメント。

しかし、時代的に合わないと理解もしているそうで、ツッコミの際に叩くことも「10年以上やっていない」と明かします。「死ね」というツッコミワードも言わないように、「ぶっ飛ばすぞ」や「どっか行け」と、“マイルドにした”ワードを代わりに使うようになったそう。

りんたろー。「番組で『可愛いですね』と言えなくなってきた」

さらに井上さんは、マイルドにすることで「ニュアンスが変わる」と言い、テレビでの発言の際に「私はブスと言われても傷つきません、と入れてくれよ」と、テロップで注釈を入れてほしいと提案。「受け手がオッケーならええやん」と主張します。

しかし、兼近さんが「受け手がオッケーだったとしても、同じような境遇の人が嫌な思いをする」と、ツッコミを見ていた第三者が傷つく場合もあると説明すると、井上さんは「そうかぁ」と納得。

兼近さんが解決策として、テレビやYouTubeの画面に「※コントです」と記せばいいと提案すると、井上さんは「それやってんのが粗品やろ」と、粗品さんの「一人賛否」がそれに当たるといい、「天才」とその手法を称えました。

本来は、テレビなどの仕事は全て「コント」だと兼近さんは熱弁。「本気で思って『こいつ、最悪や!』なんて言わないじゃないですか」と続けると、井上さんは「言う時もあるけどね」と返して笑います。

「全員が波に乗っている」という前提で成り立っていた「お笑い」が、コンプライアンスを意識することで社会問題になっていると嘆く兼近さん。りんたろー。さんも、「番組でも、『可愛いですね』と言えなくなってきた」と語ります。

井上さんは、中高生に大人気の恋愛リアリティショーの『今日、好きになりました。』(ABEMA)でMCを務め、若い世代から支持を受けていると触れられると、「めちゃくちゃ丁寧に」使用するワードには気をつけていると回答。そして、「浜田(雅功)さんでも、ビンタ減ってるからな」と大先輩を例に出し、ワードのみならずツッコミの際に叩くことも自粛する風潮を語ります。

兼近さんから、スポンサー・制作陣・出役・お客さんの「全員が味方」というかたちにすれば成立すると提案されると、井上さんは「それが有料会員(制のコンテンツ)ということやろな」と真剣な表情で返事をし、「今年最後(の放送)って、こんな真面目でええの?」と我に返ってつぶやき、笑いを誘いました。

(『EXITV』12月23日放送分より)

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