好評連載「眼福♡男子」第5弾は、2020年1月から上演される「デスノートTHE MUSICAL」の主人公・夜神月役に抜擢された俳優・甲斐翔真。
作品では犯罪者たちを非情に抹殺していく天才高校生に扮するが、その素顔はさわやかすぎるほどの好青年。185㎝の恵まれた体躯を活かし、これからの芸能界を駆けていくであろう22歳の素顔に迫った。
“ハンサム”の条件は「どれだけ人を楽しませることができるか」
人気俳優が多数所属する芸能プロダクション・アミューズの俳優による恒例のファン感謝祭『ハンサム』。歌やダンス、ミュージカル、映画など俳優ならではのエンターテインメントを追求し、歴史を重ねてきた同イベントが、15周年を迎えるにあたり“ハンサム15周年プロジェクト”を立ち上げた。
その第1弾として、アニバーサリーアルバム 「15th Anniversary SUPER HANDSOME COLLECTION『JUMP↑』」 を11月30日(土)にリリース。『ハンサム』プロジェクトに参加する甲斐は、アルバムでも美声を聴かせる。
――まずはアルバムへかける思いから聞かせてください。
俳優が歌って踊るイベントが15年も続くことって、なかなかないと思うんですよ。それを記念したアルバムに僕も参加させていただけることは誇りですし、「アミューズの宝」と言ってしまうと、自分も含まれるみたいで変ですが…財産だと思います。スタッフさんを含め、これまで『ハンサム』に関わってきた皆さんをリスペクトします。
――すごい顔ぶれが集まりましたね。
6年ぶりに三浦春馬さんや佐藤健さんも参加してくださって、ジャケット写真の撮影ではスタジオに車が置いてあるし、キラキラしてるし、「ウォワッ!」って声が出ました(笑)。それと同時に、早くライブのステージ(来年2月に開催)に立ちたいなとも思いましたね。
――気合十分ですね。
そりゃ楽しみですよ~。前回のライブが2016年だったので、ファンの皆さんをお待たせしていたし、僕らも「待ちに待った」という感じ。ライブは『デスノート』の本番中ですが、そこは勢いとアドレナリンでクリアしていきたいと思います。
――もしかして、夜神月のままでステージに上がっちゃったり?
ありえますね。
――ひょっとしたら(『デスノート』の死神キャラ)リュークの扮装も?
ははは(笑)。体の大きさ的にはピッタリですよね。
――アルバムには新曲もたくさん収録されるんですね。
いきなり9曲も増えて、参加メンバーの中にも気づいたら後輩がたくさんいて。本当に新しいものになるんだなぁと実感しました。レコーディングは楽しかったですよ。念願だったバラード曲にも参加できました!
――甲斐さんが考える、ハンサムの条件や定義って何だと思いますか?
“どれだけ人を楽しませることができるか”ということじゃないでしょうか。どれだけ面白みをもった人物なのか…僕たちの職業でいえば、ステージ上でどれだけ人を惹きつけることができるのかが重要ですよね。教科書に書いてあることではないので難しいですけど、僕もそんな存在にいつかなりたいです。
念願だったミュージカルへの出演。皆さんの期待をいい意味で裏切りたい
さわやかなだけでなく、正解のない質問にもしっかりと考えて答えてくれる誠実さが印象的だった甲斐。そんな彼が次に挑むのは、憧れのステージだ。
――年明けには、いよいよ『デスノート THE MUSICAL』の上演が始まりますね。
夏に出演を発表して、気づけば11月。稽古がもうすぐ始まりますが、今はとにかく緊張しています。初舞台で初ミュージカルですし、歌の仕事も初めてで、スタッフもキャストも一流の方ばかり。そんな作品の真ん中に立って演じることの意味を考えると、プレッシャーで押しつぶされそうです。
でも、どれだけ考えても本番はやってくるので、「上を向いて歩こう」と。お客様も「甲斐翔真はどれぐらいできるんだろう?」という気持ちだと思いますが、皆さんの期待や不安をいい意味で裏切れるように臨みたいです。ずっとやりたかったミュージカルですから。
――ミュージカルが本当に好きなんですね。
「ジキル&ハイド」が好きすぎて、韓国まで観に行ったこともあります。フランク・ワイルドホーンさんの曲が本当に素晴らしく、華やかで、歌いたくなる曲ばかりなんですよね。
『デスノート』は、前作で夜神月を演じられた浦井健治さんと柿澤勇人さんが「このミュージカルはダブルキャストじゃないと無理だ」と言っていたと聞きました。それぐらい過酷なステージだったそうですが、それだけのパワーを持った曲をしっかりと自分のモノにするために、きちんと体力をつけてステージに立ちたいです。
2020年は間違いなく僕の人生の大きな転機になる
不安を隠さずに告白しつつ、その一方で“乗り越えていくんだ”という強い意志も感じられる甲斐の言葉。真面目に仕事へと向き合い、ステップを駆け上がっている彼を支えているものとは…?
――甲斐さんが普段の生活の中で、眼福だと感じるものはありますか?
愛犬です。オスのトイプードルですっごく小さいんですよ。うちに来た時が2㎏で、今は3㎏。名前は小さくてすばしっこいから“メッシ”です。父も僕もサッカーをやっていたので、父の一言で名前が決まりました。
――大きな甲斐さんが小さなメッシと戯れている姿を想像するだけでも、ほのぼのとします。では、プライベートで夢中になっていることは?
YouTubeばかり見ています。最近よく見ているのは、韓国の「ファンタスティック・デュオ~スターとデュエット」という音楽番組。バトルを勝ち抜いた一般の方とプロが最終的にデュエットする内容なんですが、みなさん本当に歌がお上手で。うまい方の歌を聴いていれば自分もうまくなれるんじゃないかと思って、勉強のためにも見ています。
――勉強熱心!オフの日はどんなふうに過ごしているんですか?
どこかに出かけるというより、スイッチをオフにしてリラックスしています。仕事で頭を使うとどうしても疲れてしまうので、休みたくなっちゃうんです。ご飯をいっぱい食べて、寝て、YouTubeを見て、「休んだな、明日も頑張ろう」ということが多いです。
――頭と体をしっかり休ませることも大事ですよね。今年もそろそろ終わりに近づいてきましたが、2019年はどんな年でしたか?
2018年と比べて仕事への向き合い方が少し変わり、「どうしたら、より良い作品を残せるだろうか」と追求することが多くなった年でした。それまでは、目の前の仕事に向き合うことや監督の指示を忠実に表現することしかできなかったんです。
でも、今年はお芝居に関して自分なりに考えて工夫をするようになりました。悩むことも多かったけど、楽しかったですね。
――最後に2020年への抱負をお願いします!
俳優人生だけではなく、“甲斐翔真”という個人の人生にとっても大きな転機となりそうで、僕自身も楽しみです。目標はミュージカル界に名前を轟かせること。やるなら1人でも多くの方に僕の存在を知ってもらいたいですし、いろんな作品に出て、いつかは事務所の大先輩である岸谷五朗さんと寺脇康文さんがやられている地球ゴージャスの作品にも出てみたいと思っています。
そして、その影響を映像作品に持ち帰って、映画やドラマでも活躍したい。来年は出演映画の公開も数本予定していますし、ファンの皆さんにもお会いできる機会が増えそうなので、楽しみにしていてください!