2015年に解散したK-POPアイドルグループ「SHU-I」のメンバーだったインソク(31)、チャンヒョン(31)、ミンホ(30)の3人がZEUS(ゼウス)として日韓ほかアジアで活動していることをご存知だろうか?
12月3日(火)に3枚目のシングル「Dream Compass」をリリースしたばかりということで、フジテレビュー!!が、普段なかなか見ることができないミュージックビデオの制作現場を特別に取材させてもらうことに!
シャッターの凹凸を生かした背景にCG!ランニングマシーンで躍動感を
大きなスタジオの出入り口。シャッターの裏側だが、その凹凸を生かした“壁”にコンピューターグラフィックスが映し出され、音楽に合わせてデザインがくるくると動く。その前にはランニングマシーン!?3人それぞれが“コンパス”の指し示す方向へ歩いているイメージだ。
ミンホ:ランニングマシーンはもっと速い方がいいのでは?
インソク:上半身の動きはもっと大きくしてみては?
など、スタッフと共に真剣にアドバイス。ランニングマシーンで早足で歩きながら上半身だけは踊る、なんてなかなか難しそうだ。
終盤には、スタジオに白いポルシェが登場し、壮大なスケールの中で3人が思い思いの動きをつけて撮影を締めくくった。
聞けば、限られた予算でMVを作るため、撮影は1日。さらに、忙しい彼らは、次の日に名古屋でリリースイベントがあるとのことで、絶対に撮り切らなければならない。とはいえ、スタッフも妥協できないため、照明の角度や、カメラの動きなどに次々とこだわりが生まれ、撮影は深夜にまで及んだ。
韓国では「まだ歌手をやっているの?」と言われることも…
そんなタイトなスケジュールでの撮影だったが、セットチェンジの合間にインタビューを敢行した。3rd シングルとなる新曲の「Dream Compass」はどんな歌なのか?
インソク:それぞれが持っている目標や夢へDream Compassを使って進んで行こう、みなさんに前向きな気持ちになってもらいたいという思いで作りました。
チャンヒョン:自分たちも同じなのですが、悩みがあった時、大変な時などに、この歌を聞いて元気になってほしいと思います。
ミンホ:自分を信じてコンパスが向かう方向に行ってほしいです。人生っていろんなことがある冒険だから。
3人からは“前向きに”とか“元気に”という言葉がよく出てくる。
彼らはデビュー10年目。前進はSHU-Iという5人グループのアイドルだったが、3人が兵役を迎えたため2015年に解散することに。しかし除隊してからもアーティスト活動を継続したいと、2016年にZEUSを結成。去年、兵役を終えため本格的にZEUSの活動がスタートした。まさにゼロからの再出発だったのだ。
「売れる曲ではなく、歌いたい曲を」
インソク:アイドルとしての経験も本当に貴重だったのですが、10年経って今思うのは「自分の正直な気持ちを歌いたい」ということなんです。だから僕たちは3人でいつも話し合って、次はどんな歌詞を入れていこうかって考えています。
3人は作詞に関わるほど曲作りへのこだわりが強いため、1曲仕上げるのに相当時間がかかるという。
チャンヒョン:僕たちの歌は、K-POPではないですね。カテゴリーには入れられないと思うんです。ボーダレスと言っていいのでは。
ミンホ:ZEUSジャンルですね(笑)
確かに彼らの曲は、今流行っているようなK-POPではない。厳しい質問ですが…と前置きをしつつも「売れなかったらどうするのですか?」と聞いてみた。
インソク:後悔しないでしょう。過ぎたことは仕方ないと思って。その時その時にやりたいこと、歌いたい歌を歌わせてもらっているので、逆に幸せですよね。
ミンホ:韓国では「30過ぎてまだ歌手やっているの?」と言われることも。でも、逆にそれがバネになって今頑張れているのかもしれません。
夢は「東京ドームでのコンサート」だというZEUS。もう次にどんな歌が歌いたいかを3人で話し合いを始めているという。
そして、本日12月8日(日)にリリースされたMVがこちら!