美のプロフェッショナル3人が「美人の条件」について語りました。
11月20日(日)の『ボクらの時代』は、たかの友梨さん、IKKOさん、アン ミカさんが登場しました。
たかの友梨の金言「人生はサ・シ・ミ」その心は?
30年来の付き合いがある、たかのさんとIKKOさん。IKKOさんは「とても影響を受けた」というたかのさんからの教えを明かしました。
IKKO:これから(美容家として)大きくなっていく過程に、とても重要なことがひとつあって…って。ね?先生。
たかの:うわぁ。(私)生意気(笑)。
IKKO:「人生は、3、4、3のサ・シ・ミなのよ」って。
アン ミカ:「サシミ」
たかの:(笑)。
IKKO:そう!「3」が自分の味方、「4」がどっちつかず、残りの「3」が、自分にとってちょっとマイナスの感情を持っている人たち。この微妙なバランスね。
たかの:はい。
IKKO:一人でもどっちかに寄ってしまうと、派閥みたいな、その力関係が変わってくるから。
アン ミカ:うわー。
たかの:そうなの。
IKKO:「4」をいかにどうするか。それからね、「サ・シ・ミ」は、ずっと私の人生30年間使わせていただいています。
たかの:(笑)。あの、絶対に3割くらい(自分のことを)嫌いな人がいるじゃないですか。それに目を向けると、自分が落ちる。
アン ミカ:今、SNS社会で(アンチの意見が)よく見えるから、そこ大事ですね。初めは、マイナスに思っている方も、できるだけ好いてほしいなと思っていたこともあったんです。でも、媚(こ)びる体制になると自分らしさっていうものが失われていくので…。
IKKO:そうそう。媚びちゃいけないよね。
アン ミカ:はい。
IKKO:媚びると、自分を落としてしまうよね。自分のポリシーを。
アン ミカ:やっぱり、自分の気位(きぐらい)と自分を信じる気持ちをキープしたまま、一回一回の仕事を一緒に楽しんでやってれば、それでいいのかなっていうふうに思えるようになってきました、今は。
たかの:そうそう。自分にアンチの人を(味方に)引き上げるのは、ものすごいエネルギーだから。
たかのさんは「だから、しゃべるときも、できるだけ自分を好きな人を見て話をしていくと、気持ち良くしゃべれる」と続けました。
アン ミカ「被害者意識を持つと、心の中に加害者を生む」
たかのさんは、アン ミカさんに「ターニングポイント」を尋ねました。
たかの:自分でどこがターニングポイントかって、わかるでしょう?
アン ミカ:私のターニングポイントは、「貧しさ」ですね。
たかの:ああ。
アン ミカ:貧しいことを責めると、親を責めることになるので。どうやれば貧しさのコンプレックスに負けず、ちゃんと自分でお金を生み出して、みんなと同じように楽しめるかと思ったら、「働けばいい」と思ったので、小6から新聞配達を。
経済的な貧しさだったので、心が豊かなお家だったんで良かったんですけど、それにしても、物質的に‟ない“からできないことが増えてくることを、人のせいにはしたくなかったので。
IKKO:うん、すごい。
アン ミカ:そこはひとつ、自立できる発想のターニングポイントではありました。「何で私ばっかり」って自分を卑下して…。
IKKO:割とそうなりやすいからね。
アン ミカ:なりやすいじゃないですか。被害者意識を持つと、心の中に加害者を生む。それが神様だったり、例えば誰かだったり。すると、「何とかのせいで不運なんだ」とか。
IKKO:そうすると、脳の感覚がそれになっちゃう。
アン ミカ:人のせいにする心癖がつくんです。“自分が学んで立ち上がる力”を失うので、起こる出来事を信頼して「神様は乗り越えられない苦労はお与えにならない」。これを自分が乗り越えられるようになったら、「次は何が来るの?」って、ワクワクして待ち構えられる、大きな器が作れるって教わったんです。
アン ミカさんは、その笑顔とプラス思考の原点を語りました。
IKKO「悔しいけど外見で判断されるところはある」
また、美のプロフェッショナルである3人は、それぞれが思う「美人の条件」についても語り合いました。
アン ミカ:私は母親から教わった、ずっと一緒にいて心地がいい、すがすがしいと感じる笑顔であったり、姿勢であったり、そういったものをすごく大切にしようと感じています。
IKKO:私はね、最終的にはミカちゃんと同じ感覚なんですけどね、美しさって三段階あるような気がして。「瞬間、瞬時の美しさ」「近距離」「遠距離」。遠距離っていうのは、とても重要で。遠距離って、油断しているじゃないですか。
たかの:うん、うん。
IKKO:油断している遠距離でも、きれいなたたずまいと、きれいなフォルムがあるってことは、脳の中のシミュレーションがいつも整って、きれいな色をしているんじゃないかなって思っちゃうわけですよ。
アン ミカ:(うなずく)
IKKO:脳の色っていうのが、やっぱり、美しさを生んでいく。見える景色が。私も最近、きれいなとこだけ見ようっていうふうに変わってきたと思います。
たかの:好きな人って、きれいに見えるじゃない?
アン ミカ:ああ、確かに。
IKKO:見えますよね。ホントにそう!
たかの:ということは、やっぱり自分が素敵でいれば、好かれやすい。ということは美人に見えますよ。私、BTS好きなんで、BTSは全部きれいに見えますよ。
アン ミカ&IKKO:BTSは、全部きれいです(笑)。
さらに、たかのさんは自身の経験を交えて、「外見」についても語りました。
たかの:(私は)理容師だったから、白衣しか服は持っていなくてお化粧なんてしなかったわけ。化粧品会社に入ったときにメイクを教えていただいた。そうしたらね、人の見る目が違う。
IKKO:そうですね。
たかの:デパート行っても、今まで無視されてたのに「何になさいますか?」。
IKKO:わかるー!
アン ミカ:対応が変わって。わかりやすくね。
IKKO:嫌なんですけど、実際に外見で判断されるというところは、すごくある。
アン ミカ:でも、大事なんですよ。
IKKO:悔しいけど。
アン ミカ:そう。
たかの:「女は外見がいいと、幸せなんだな」と思いましたね。
アン ミカ:そうですね。あの、7割方、人の情報というのは第一印象が目から入ってしまうと。その人の身だしなみであるとか…。
たかの:顔とかね。
アン ミカ:うん、やっぱりきれいにしておくことというのは、とても大切なんだなって。
IKKO:重要ね。きれいであるっていうことは罪じゃないし、本当に人生を良くしていくものだから。その人なりのきれいを目指していくっていうことね。
アン ミカさんも「その人に似合うものを、きちんと清潔感あるように着ていれば、それが信頼につながるし、安心感につながる」と語り、3人で盛り上がりました。