12月21日(土)23時55分~放送のフジテレビ系オトナの土ドラ『悪魔の弁護人・御子柴礼司~贖罪の奏鳴曲(ソナタ)~』第3話(※放送時間繰り下げの可能性あり)。
本作は、元少年Aという過去を背負いながら弁護士となった、御子柴礼司(要潤)を主人公にした異色のヒューマン法廷ミステリーだ。
これまで、「世田谷の夫殺し」裁判で御子柴と闘ってきた東京地検のナンバー2である次席検事・岬恭平(津田寛治)は、法律というルールは絶対だと信じ、罪を犯した人間には相応の罰を与えることこそが、社会の秩序を守っていると考えている正義のモンスター。
第3話では、御子柴の少年院時代の担当教官・稲見(勝野洋)が殺人容疑で逮捕され、新たな裁判が幕を開ける。
再び法廷で御子柴と対峙する、岬役を演じる津田寛治に話を聞いた。
<津田寛治インタビュー>
――台本を読んだ感想を教えてください。
「これは本当に法廷ものなのかな?」と思うぐらいスピーディーな展開が脚本の随所にあり、とてつもなく上質なエンターテイメントだなと思いました。
でも、セリフの量に震えましたね。セリフの字数の問題より内容が。濃い長台詞がたくさんあったので、1つやるのでも相当カロリー使う感じのものが当たり前のようにボンボンあったし、岬の吐くセリフが何層にもなっているというか、複雑で。
これをちゃんとお客さまに届けつつ、岬という人間を表しながら言っていくというのは、相当やりがいがある仕事だなと思いました。
――岬という役についての印象は?
御子柴より自分のほうが上だと思っていて、御子柴を“やっつける”というより“諭す”というイメージ。「御子柴をちゃんとした弁護士に俺が育ててやる」という思いでいて、ちょっと道を外しているやつ(御子柴)を、ぐっと法の秩序に引き戻すような「更生させてあげるんだ」という思いが大事だなという気がしましたね。
(第1話での)岬の登場シーンなんか、裁判所のテミス像、法の象徴ですよ、あれ。それに、もたれかかっていましたからね。それで、クッと上を見たら天秤が揺れていて「ちょっともたれかかり過ぎたな」と思いましたけど(笑)。
――共演している、要潤さん、ベッキーさんはいかがですか?
要くんとは10年ぶり。現場で岬として会ったとき、あんまりにも御子柴にピッタリ過ぎてビックリしましたね。要くんのいろんな映画を見ていても、やっぱりあの冷酷さがかっこいいし素晴らしいんですが、久しぶりに会ったら、すごくピュアな少年みたいな眼差しで、ほんのり笑っていて。あんまり現場でニコニコするタイプじゃないのに、笑っているのを見た時に、御子柴が冷酷さに隠している純粋な優しさが見えて「予想以上だな」と鳥肌が立ったのを覚えています。
ベッキーさんとは、以前ご一緒したことはありますが、現場に入ってくるなりきちんと挨拶をされて、誰に対しても同じように接していらしたので、本当に優しい方なんだなという印象がありますね。役としてガッツリ絡むのは初めてですが、優しくて可愛くてめちゃくちゃキュートな方なので共演を楽しんでいます。
―― タイトルにかけて「悪魔だな~」と思ったエピソードはありますか?
僕は、腹の中に悪魔を封印しておりまして(笑)、その悪魔は往々にしてお酒を飲んでいる時に出るんですよ(爆笑)。
もちろん人に手を出したりは一切ないんですけれども、言葉の端々にかなり人を傷つけてしまうことを言うらしいんですね。
でも、いかんせん酔っ払っているもので覚えておらず、後日「『もう津田さんとは飲まない』って言っているよー」とか「被害届出ているよ」って、結構言われた時期がありまして…。それで、お酒を止めました。もう1年半ぐらい飲んでいません!だから、お酒を飲んでいたときの自分が「俺って悪魔だな」ですね。
――視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
1話と2話を見ていただいた方はわかると思うんですが、このドラマは今までにない法廷ものになっております。「え、こんなこと法廷で!?」みたいな、あっと驚く展開があるんです。
新しい演出で、俳優としても演じ甲斐があります。それと法廷シーンでは要くんともお互いに胸を借りながら芝居をぶつけ合えています。なので見どころはまさに法廷シーンですね。御子柴と岬のバトルを、ぜひお楽しみください!
<第3話あらすじ>
御子柴(要潤)の少年院時代の担当教官・稲見(勝野洋)が殺人容疑で逮捕された。入居していた老人ホームで介護士を殺害したというのだ。御子柴は、非合法な手段を取ってまで稲見の担当につき、洋子(ベッキー)は不安な思いにかられる。一方、弁護士の宝来(本村健太郎)から、御子柴が少年院時代の教官に復讐するつもりだと告げられた岬(津田寛治)は、再び法廷で御子柴と対峙することに。
第2話を見たい!という方は、FODの見逃し配信でご視聴を。