岡宮来夢さんが、名作ミュージカルの座長として初々しく意気込みました。
ミュージカル「ファンタスティックス」の公開稽古と取材会が10月22日(土)に東京・日比谷シアタークリエで行われ、岡宮さん、斎藤司さん(トレンディエンジェル)、山根良顕さん(アンガールズ)らが登場しました。
本作は1960年にアメリカ・オフブロードウェイで誕生。42年もの間上演され、同国のミュージカル最長連続上演を記録。ミュージカル「SPY×FAMILY」や、「進撃の巨人-the Musical」など、話題作への出演が控えている岡宮さんが主人公のマットに扮するほか、「レ・ミゼラブル」で本格ミュージカルデビューした斎藤さんがマットの父親役で共演。さらに、旅芸人のモーティマー役で、山根さんがミュージカルデビューすることも見どころの一つです。
山根良顕 ミュージカル出演は「アンガールズより気楽」
初日を目前に控え、岡宮さんは「僕が演じるマットは自分のことを過大評価し、自分は大人だと思い込んでいる。大きなことを言うわりには何もできないところが愛くるしくて大好きなのですが、僕ならではのマットが表現できたら」とアピール。
流れ者のエル・ガヨに扮する愛月さんは「ずっと男性が演じてきたエル・ガヨを女性の私が演じることで、彩りが添えられたら。男なのか女なのかわからないけども、魅力的な人物と思っていただけるように役作りしていきたい」。
山根さんは「“日本のジョニー・デップ”と呼ばれるように頑張って演じたい」と気合い十分。
斎藤さんは「僕が演じるハックルビーは、ブラッド・ピットやジョージ・クルーニーもやりたいと言っていた役らしいです。元海軍の厳格な男ですが、僕には横断歩道にいるおばあさんを助けてしまうようなやさしさがありますので、役作りが大変でした。今回は心を鬼にし、マットを手のひらで転がすように演じたい」とジョークを織り交ぜつつ、役柄を説明しました。
岡宮来夢“演出家・斎藤司”は「厳しかった」と苦笑い
注目作への出演が続く岡宮さんは今回が、グランドミュージカル初座長となりますが、その心境を聞かれると「いわゆる“座長”みたいなことは一切考えていなくて、『頑張ろうぜ!』と引っ張っていくより、まずは自分が頑張る姿を見てもらいたい」と初々しくコメント。
普段、2.5次元作品などでキラキラの笑顔を振りまく役柄が多いことから、記者から「今回はキラキラが少ないのでは?」と問いかけられると、「役柄がヘタレなので」とはにかみつつ、「どうですか?」と共演者へ。
すると、斎藤さんが「私もちょっと演出に関わりまして、ドキッとさせる場面を1、2シーン散りばめさせていただきました。来夢のファンの方がドキドキしてくれるんじゃないかな」と“演出家ふう”の発言を。
これに岡宮さんは、「本当に斎藤さんにみていただいた場面があります。斎藤さんは普段やさしいのに、そこだけは『いや、違う』って厳しかった(笑)」と、ある場面について説明しました。
山根良顕 愛月ひかるの“沼”に落ちた山里亮太から嫉妬され…
斎藤さんが余裕をのぞかせる一方で、山根さんは今回が初めてのミュージカル出演。緊張しているかと思いきや、「初めてではありますが、演出の方から『好きなようにやっていい』と言われているので、アンガールズでやっているときより自由。めちゃめちゃ気楽です」とスマイル。
斎藤さんとの共演には「普段、芸人として楽屋にいるときより、ミュージカルの楽屋にいるときのほうがボケている」と裏側の様子を暴露。斎藤さんは「芸人のときは楽屋でトガっているので(笑)。こっちではちょっとでも僕の役割を意識しながら」と、照れ笑いをみせました。
また、宝塚歌劇団退団後、本作が初ミュージカル出演となる愛月さんは、山里亮太さん(南海キャンディーズ)が昨年、奥様の蒼井優さんと「ロミオとジュリエット」を観劇した際、愛月さんが演じていたティボルト役を観て、“沼落ち”させたことが話題に。
その後の交流を聞かれると、「今回は(芸人仲間の)斎藤さんも山根さんも出演されているので、『観に来てほしい』と伝えたら『絶対行きます』と言っていました」。
そして、山里さんと仲のいい山根さんは、「『山根さんは愛月さんのすごさをわかっていないから、(共演が)ムカつく』と、山ちゃんから言われました」と、告げられたことを報告しました。
最後に岡宮さんは「ミュージカル『ファンタスティックス』は、不朽の名作と代名詞がつくぐらい、世界中で上演されてきた作品。令和の時代に僕たちのカンパニーでできる最高傑作になっていると思いますので、新鮮な気持ちで観に来ていただけたら、より楽しめるのでは」とメッセージを送りました。