NiziUのメンバー・MAYAさんが初となる全編描き下ろし絵本『まっしろなちょうちょ』を発売。
今作は、「本当の自分は何が好きなのか、何が大切なのかわからなくなってしまった」過去があるというMAYAさんが描く、1匹のまっしろな蝶が「本当の自分の色」を探し求めて、羽ばたく姿を描いた心温まる成長物語となっています。
めざましmediaは、そんな絵本の発売を控えたMAYAさんにインタビュー。
初めてとなる描き下ろし絵本に込めた思いや、「存在はすごく大きい」と、NiziUのメンバーから受けた影響を明かしてくれました。
【インタビュー後編】「本当に奇跡」NiziU MAYA 内向的な自分を歌手へと導いた出来事を明かす 自然体でいるために欠かせないのは“音楽”
NiziU MAYA「自分らしくいることの大切さ」を伝えたい
ソニーミュージック×JYPの合同オーディション・プロジェクト「Nizi Project」より、1万人から選び抜かれたガールズグループNiziUのメンバー・MAYAさん。
2020年6月にデジタルミニアルバム『Make you happy』でプレデビューし、同年12月にはシングル『Step and a step』で日本デビュー。すると、デビューからわずか29日でNHK紅白歌合戦に出場するなど、数多くの偉業を達成。
2022年には初となる単独ツアーとドーム公演を開催、2023年にはスタジアムライブを成功させ、10月にはKorea 1st Single Album『Press Play』で韓国デビューを果たしました。現在は、日本や韓国などアジアを中心に活躍しています。
――歌手として活動されているMAYAさんが、なぜ絵本を制作しようと思ったのか、きっかけを教えてください。
小さい頃から絵を描くことや物語を読むことが大好きで、中学の頃は読書部に入っていました。趣味として絵を描いたり、いろいろな本に触れてきましたが、私の一番身近にあったのは絵本だったんです。なので、今回、私のルーツでもある絵本に挑戦させていただき、すごくうれしいですね。
お子さんや大人の方まで是非見ていただきたいという思いがありますし、絵本を大人の時に見るのと、子どもの頃に見るのとでは、見方が変わってくるなと私自身感じたので、どの世代にも響くような絵本を作りたいと思って、今回作らせていただきました。
――絵本『まっしろなちょうちょ』で一番伝えたかったことは何ですか?
この絵本には、自分自身が経験したことのある感情が込められているのですが、一番伝えたかったことは「自分らしくいることの大切さ」ですね。
過去に、答えのない“正解”を探し続けて、本当の自分は何が好きなのか、何が大切なのかわからなくなってしまった時期があったというMAYAさん。
そんなとき、メンバーや家族、友達、ファンから教えられた「一番大切なのは自分らしくいること」という思いを、今回の絵本のテーマにしています。
――絵本制作において、メンバーの皆さんから何か影響を受けたことはありますか?
絵本に登場するキャラクターは、これまで私が影響を受けてきた方々をイメージして作ったのですが、やはりメンバーの存在はすごく大きくて、詰め込まれている作品になっています。
心配していることやコンプレックスなどを抱えていたときに、自分の弱い部分を受け止めてくれる人がいる、愛をくれる人がいるというのは、自分自身強くなれますし、自分を認めることができたんじゃないかなと思います。
――メンバーには、絵本のモデルにしていることは伝えましたか?
まだ何も言っていないんです(笑)。
メンバーはまだ私の絵本を見ていないので、たぶん絵本を読んでくれたときに「あれ、これって自分たちなんじゃないかな?」と気付いてくれるんじゃないかな。気付いてくれたらうれしいなと思います。
――MAYAさんが“ありのままの自分”でいられる瞬間は、どういう瞬間でしょうか?
やっぱりメンバーと一緒にいる時間は本当に“ありのままの自分”だなと感じます。
でも、最近はメンバーの前だけではなくて、常日頃から自分らしくいていいんだと思えるようになりました。自分を許すといいますか、自分の心配なことやコンプレックスも許していいんだと思えるようになってからは、割とどこにいても自分らしくいられていると感じています。
そのきっかけをくれたのはメンバーの存在が大きいので、感謝していますね。
――絵本では、小さな出会いが未来につながっていますが、MAYAさんは最近新しい出会いはありましたか?
今年は、ホールツアーで21都市をまわらせていただき、今まで行けていなかった地域に行くことができました。各地で新しい人に出会い、その地の食べ物や景色を堪能して、「あ、ここにはこういうところもあるんだ」とか、「こんな良さがあったんだ」とか、新たな発見を吸収することが多かったです。このホールツアーでいろいろな地域をまわることができて、すごく良かったなと感じています。
――特に記憶に残っているものや、新しく発見したものは何ですか?
私は今まで四国に行ったことがなくて、今回初めて香川に行かせていただいたんですけど、できたてのうどんを食べることができました。あと、移動中に見た港町がすごく綺麗だったのが印象的でしたね。ずっと東京にいるので、ときどき違う地域に行かせていただくと、やっぱり景色が全然違うので、自然ってすごくいいなと思ったり、「こんな素敵な街あるんだ、次は旅行に行きたいな」と思ったりとか、新たな発見ばかりでした。
――『まっしろなちょうちょ』はどんな人に届けたいですか?
絵本は、子供のときに読むのと大人になってから読むのとでは見方がすごく変わると思うんです。
今回は、子供から大人まで幅広い世代の方の心に響いてほしいと思ったので、皆さんにぜひ読んでみてほしいですね。
撮影:河井彩美
【書誌情報】
書名:まっしろなちょうちょ
著者:NiziU MAYA
定価:1,980円(10%税込)
発売:2025年12月24日(水)
発売・発行:株式会社KADOKAWA
https://www.kadokawa.co.jp/product/322503001424/
