<内田理央 コメント>
素直にとても面白くて、一気に物語の世界へ引き込まれました。コミカルな部分では、思わず笑ってしまい、最後にはほろっと温かい気持ちに。失敗してもまた歩き出すことができる。そんな前向きな力を、読んでいる私自身もらいました。
鮫島音は、さっぱりしていて何事にも動じない性格。でも実は、その裏には大変だった過去と本音を抱えている物語の鍵となる女性です。彼女の強さと葛藤を大切に表現できればと思っています。拓哉の元カノという、ちょっと気まずい関係性にも注目していただけたら、うれしいです(笑)。
誰しも、一度は立ち止まってしまう瞬間があると思います。そんなときに、そっと寄り添い背中を押してくれる作品です。翻弄されながらも、もう一度前に進もうとする人たちの姿が、みなさまの心にも届きますように。ぜひ、お楽しみください。
