大みそか恒例の『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手が2025年11月14日に、東京・渋谷のNHKホールで発表されました。
初出場は、紅組がアイナ・ジ・エンドさん、幾田りらさん、aespa、CANDY TUNE、ちゃんみなさん、HANA、ハンバート ハンバート、FRUITS ZIPPER、白組が&TEAM、M!LKとなります。
紅白 HANA、FRUITS ZIPPER、&TEAMなど“今年の顔”10組が初出場!
今年のテーマは「つなぐ、つながる、大みそか。」。司会は、綾瀬はるかさん、有吉弘行さん、今田美桜さん、鈴木奈穂子アナウンサーが務めます。
NHKは14日に、東京・渋谷のNHKホールで『第76回NHK紅白歌合戦』の出場歌手発表会見を行い、出場歌手37組が発表されました。初出場は紅組8組、白組が2組選出となります。
会見には、初出場となったアーティストでは、アイナ・ジ・エンドさん、幾田りらさん、CANDY TUNE、ちゃんみなさん、HANA、ハンバート ハンバート、FRUITS ZIPPER、&TEAM、M!LKが出席しました。
アイナ・ジ・エンド
楽器を持たないパンクバンド“BiSH”の元メンバーで、現在はソロとして活動しているアイナ・ジ・エンドさん。BiSH時代にも2021年に紅白に出場しています。
人気アニメ『ダンダダン』の第2期オープニングテーマとして書き下ろされた楽曲「革命道中」は、全世界でSNS総再生回数12億回を突破するなど、ヒットしました。
そんなアイナ・ジ・エンドさんは、今回の会見で「BiSHで一度出させていただいた時に、緊張で歌詞をかんでしまって、悔しかったので、今回ソロで呼んでいただけてうれしかったですし、やり切るぞという気持ちです」と、グループで出場したときのハプニングを告白する場面も。
初出場に向けて「いま侍のような気持ちでこの舞台に立っていて、アイナ・ジ・エンドという変な名前をつけて活動してから10年ですが、こんな真面目にやっているんだぞというところを伝えたいです」と意気込みを語り、ソロでの円陣を実演し報道陣をわかせました。
幾田りら
シンガー・ソングライターでありながら、Ayaseさんとの音楽ユニット・YOASOBIではikuraとして活動する幾田りらさん。
YOASOBIとしては、3度紅白に出場していますが、今回ソロでの紅白初出場が決まり、「Ayaseにはこれから伝えるのでまだですが、この一年ソロとしていろんな楽曲をたくさんリリースできて、頑張ってきたことが一年を締めくくる形で出演できて嬉しいです。」と喜びをにじませました。
また、今回の紅白でのステージに向けて「これまで3回、YOASOBIとして出ていますが、ソロだと緊張の仕方も変わると思いますし、1人でしっかり自分が積み重ねてきたものを披露できるように、頑張りたいと思います。」と意気込みも。
他にも紅白歌合戦での楽しみについて聞かれると、「たくさんのアーティストがいるので、みなさんとの交流や、裏側でお話しできる時間というのは、こんなに一斉に集まってお話しできるのはないので、毎年楽しみにしています。」とアーティストとの交流にも期待を膨らませていました。
aespa
国内でも人気のK-POP勢からは、aespaが初出場。
KARINA(カリナ)さん、WINTER(ウィンター)さん、GISELLE(ジゼル)さん、NINGNING(ニンニン)さんからなる4人組グローバルグループ。
2020年に韓国デビューを果たすと、2022年には、アメリカ最大の音楽フェス『Coachella Valley Music and Arts Festival』に出演し、K-POPガールズグループとして初となるメインステージに立ったことも話題となりました。
今回、紅白初出場が決まり、会見にはビデオメッセージを寄せた4人。
「大きな夢の1つだった舞台に立てることが光栄です。感謝を伝えるために、一生懸命準備しているので期待していてください」と意気込みを語りました。
CANDY TUNE
桐原美月さん、福山梨乃さん、小川奈々子さん、南なつさん、立花琴未さん、宮野静さん、村川緋杏さんからなる7人組アイドルグループ。
FRUITS ZIPPERと同じアソビシステムのアイドルプロジェクト「KAWAII LAB.」から2023年にデビューすると、去年発売の『倍倍FIGHT!』が今年に入って、TikTokを中心にヒット。「倍の倍のFIGHT 倍倍FIGHT by CANDY TUNE」とキャッチーな歌詞で知名度が急上昇しました。
今回の紅白出場の知らせを聞いたときの様子を聞かれると、村川さんが「今日の朝、事務所に呼び出されて、紅白の会見ですと言われて、朝泣きました。試合に負けたんじゃないかというくらい、むせび泣きして、場が和んで、ここまで来れました。」と、喜びのあまりに涙したことを告白。
また、同じ事務所の先輩であるFRUITS ZIPPERとともに初出場を決めたということで「FRUITS ZIPPER姉さんが去年出られなくて悔しいと言っていて。今年は出られて嬉しいと言っていたのを聞いて、私たちも泣きました。また、FRUITS ZIPPER姉さんから、1年間頑張ってきたことを褒めていただきました。」と交流があったことも明かしています。
今回の紅白でのステージに向けて「本当に今までにないくらい、集大成の倍の倍をお届けできたらと思います。」と意気込みを語りました。
ちゃんみな
ラッパー、シンガー・ソングライターとして、共感を呼ぶ歌詞や力強い歌とパフォーマンスが人気を集めるちゃんみなさん。
最近では、SKY-HIさんと共同でガールズグループオーディション「No No Girls」を行い、CHIKAさん、NAOKOさん、JISOOさん、YURIさん、MOMOKAさん、KOHARUさん、MAHINAさんからなる「BMSG」初のガールズグループ・HANAをプロデュースするなど、活躍の幅を広げています。
そんなちゃんみなさんは紅白初出場について「私の人生においても、見てくださる皆様、応援してくださるみなさまの記憶に爪痕を残せるように、頑張りたいと思います。」と意気込みを語りました。
また、今回は自身がプロデュースするガールズグループ・HANAとともに初出場を決めたということで「「もう本当に、本当に幸せです。頑張って育てたし、みんなも頑張って育った努力の結晶で、しっかりと本気で音楽に向き合った子たちが、伝統のある舞台に一緒に立たせてもらえるのが嬉しいです。大きく咲いてほしいと思っていましたが、こんなにも早く咲くとは。自分のことよりも嬉しく思います。」と感動している様子で心境を明かしました。
HANA
CHIKAさん、NAOKOさん、JISOOさん、YURIさん、MOMOKAさん、KOHARUさん、MAHINAさんからなる7人組ガールズグループ。
ラッパー・シンガーのちゃんみなさんをプロデューサーに迎えたオーディション番組“ノノガ”こと『No No Girls』から誕生した7人組ガールズグループ・HANA。今年の4月にメジャーデビューした彼女たちは、1年目で紅白に初出場することが決定しました。
初出場が決まったときのことをCHIKAさんは「今朝、初出場することを知って、私は泣きました。夢でもあったので、みんなで喜びました」と振り返り、続けてプロデューサーで、同じく初出場のちゃんみなさんと会話を交わしたか聞かれると、「裏でお会いして、また泣きました」と告白。
今回の紅白でのステージに向けて、NAOKOさんは「HANAのモットーは人間味、地に足をつけて生きるです。そのことを忘れずに生きようと思っているので、みなさん生きていたらマイナスなこともあると思いますが、私たちは7人7通りの作り方で生きていく。7人揃うからこその救い方があると思うので、パフォーマンスを通して、そういった思いを届けたいと思います」と、力強い言葉で意気込みを語りました。
ハンバート ハンバート
佐藤良成さんと佐藤遊穂さんによる夫婦フォークデュオ。NHK連続テレビ小説『ばけばけ』の主題歌「笑ったり転んだり」を担当すると、2人のハモりが生み出す温かいメロディーが話題となりました。
今回の紅白出場に向けて、会見では「紅白は例年、家のテレビで見るものだと思っていたので、緊張していて、寿命が縮むことを心配しています。風邪をひかないように、当日は熱が出ないように、気をつけたいと思います。」と語りました。
FRUITS ZIPPER
月足天音さん、鎮西寿々歌さん、櫻井優衣さん、仲川瑠夏さん、真中まなさん、松本かれんさん、早瀬ノエルさんからなる7人組アイドルグループ。
『わたしの一番かわいいところ』が去年、TikTokで大バズりしたFRUITS ZIPPER。この曲で「第65回日本レコード大賞」の最優秀新人賞を受賞すると、今年に入ってからも『かがみ』もヒットし、活躍を続けました。
目標にしてきた紅白に初出場するということで、この1年は「できることは全てと言っていいほど、今年の頭から、“Road to 紅白”という目標を掲げて頑張ってきたので、いただいた仕事全てが紅白につながると信じてやってきました。」と語った真中さん。
鎮西さんは「この1年、紅白を目標に、ファンのみなさん、スタッフとともに一致団結して歩んできました。その思いが実を結んで、心から嬉しいです。」と喜びをにじませました。
また、同じ事務所の後輩であるCANDY TUNEとともに初出場をについて聞かれると、真中さんは「今朝、事務所で聞いて、先にCANDY TUNEが会場入っていて、私たちが後から入って、CANDY TUNEが会場に座っていたのを知った時に嬉しかったですし、CANDY TUNEのみんながスタッフさんに、『FRUITS ZIPPER姉さんは?』と聞いていたとスタッフさんから聞いて、それにも泣きました。」と絆の強さを感じるエピソードも明かしています。
今回のステージに向けては「事務所の後輩、CANDY TUNEと一緒に日本を可愛く、明るく飾りたいと思います」と意気込みを語りました。
&TEAM
EJさん、FUMAさん、Kさん、NICHOLASさん、YUMAさん、JOさん、HARUAさん、TAKIさん、MAKIからなる9人組グローバルボーイズグループ。
HYBE LABELS JAPANが開催した初のグローバルボーイズグループオーディション『&AUDITION -The Howling-』から誕生し、2022年に日本デビュー。今年には『Back to Life』で韓国デビューも果たしています。
今回&TEAMの紅白出場が決まった時のことを聞かれると、HARUAさんは「今朝に会社のスタッフを通して聞きました。突然の出来事で信じられない気持ちがあるのと、まだ実感がわかないです。いま舞台に立って、やっと実感がわいてきています」とコメント。MAKIさんは「いま結成4年目で、紅白出場が目標で夢だったので、全員でめちゃめちゃ喜びました。みんなで大声で叫んで、ガッツポーズもしました」とはにかみながら語りました。
また、紅白でのステージについては、Kさんが「先月、韓国デビューして、日本に帰ってきたときに、このようなうれしい知らせを聞くことができて、まだ実感がないのですが、いろんなところで得たエネルギーや、学んだことを紅白で披露できたらと思っています」と意気込みを語りました。
M!LK
佐野勇斗さん、塩﨑太智さん、曽野舜太さん、山中柔太朗さん、吉田仁人さんからなる5人組ボーカルダンスユニット。
今年3月にリリースされた2ndアルバム「M!X」のリード曲である「イイじゃん」が、サウンド面でギャップを楽しめる“予想裏切りソング”としてSNSを中心に大ヒット。
親指を立てて、顔の横に添える“イイじゃん”ポーズをまねる人が続出。さらに、「イイじゃん」の歌詞“ビジュイイじゃん”は、「『現代用語の基礎知識』2025 T&D保険グループ新語・流行語大賞」にノミネートされました。
目標にしてきたという紅白出場が決まり、今回の会見での個別取材では、まず「今日のビジュは?」と問われると、佐野さんが1人で“イイじゃんポーズ”を決めてしまい、仕切り直すプチハプニングからスタート。全員でしっかりと今年流行したポーズを決めていました。
また、去年、朝ドラ「おむすび」の出演者として紅白のステージに立っていた佐野さんは、今年はアーティストとして出演することについて「去年、NHKホールの舞台に立たせてもらって、今度は5人で来られますように…という願掛けの意味を込めて、“M!LKポーズ”をさりげなくやったんです。こんなにも早く来られるとは思っていなかったです」とコメントすると、メンバーに対して、「だから、僕は実質、紅白2回目です。みんな僕が先輩だから、ついてきてもらって…」と話し、会場の笑いを誘いました。
当日はどんなステージにしたいかという問いに対して、塩崎さんは「たくさんの人に自分たちの曲を届けたいという気持ちもありますし、長年紅白を目標にしてきたので、全身で楽しみたいと思います。初めては1回しかないので、いつもよりも全力で踊りたいと思います」と、舞台上で全身を使って、大きく踊っていました。
なお、フジテレビでは大みそかに『新しいカギ カギダンススタジアム 日本一たのしいダンス決定戦』を生放送予定です。
『第76回NHK紅白歌合戦』出場歌手一覧
(カッコ内は出場回数)
【紅組】
アイナ・ジ・エンド(初)、あいみょん(7)、ILLIT(2)、幾田りら(初)、石川さゆり(48)、岩崎宏美(15)、aespa(初)、CANDY TUNE(初)、坂本冬美(37)、髙橋真梨子(7)、ちゃんみな(初)、天童よしみ(30)、乃木坂46(11)、HANA(初)、Perfume(17)、ハンバート ハンバート(初)、FRUITS ZIPPER(初)、MISIA(10)、水森かおり(23)、LiSA(4)
【白組】
&TEAM(初)、ORANGE RANGE(3)、King & Prince(6)、久保田利伸(2)、郷ひろみ(38)、サカナクション(2)、純烈(8)、TUBE(3)、Number_i(2)、新浜レオン(2)、Vaundy(3)、BE:FIRST(4)、福山雅治(18)、布施明(26)、Mrs. GREEN APPLE(3)、三山ひろし(11)、M!LK(初)
