ラグビー日本代表の破竹の活躍に象徴されるように、2019年は日本のアスリートが世界中で注目を集めた年だった。

そんな中、1月4日(土)13時30分より、世界を舞台に活躍する日本人アスリートの強さの原点に迫る特別番組『The世界力4』がフジテレビ系で放送になる。この時期恒例の第4弾だ。

収録には、テニスの錦織圭とラグビー日本代表のリーチマイケルが登場。俳優の大沢たかおがナビゲーターとして対談を進めていく。

番組はまず、錦織とリーチの対談からスタート。実はこのふたり、錦織30歳、リーチ31歳と同世代なのだ。「知っていました」と言うリーチに対して、錦織は「本当に申し訳ないんですけど、もうちょっと上かと思ってました」と恐縮。リーチは「よく言われます」と笑顔を見せた。

テニスとラグビーという、一見、交わりがなさそうなフィールドに立つふたりだが、ある意外な接点があった。リーチから「錦織さんの強さをそこで知った」というエピソードが明かされる。

一方の錦織も、昨年のラグビーワールドカップ(以下、W杯)のスコットランド戦を観戦するなど、ラグビーに対して強い関心を持っていると言い、その理由を「メンタル」だと話した。

長年、世界のトップ選手と対戦し続けている錦織からしても「彼らのメンタルは世界一」だというラグビー日本代表。「どんなに強い相手でも“倒す”という気持ちが伝わってくるので、その強さを学びたい」と真摯に明かした。

そんなところから、話題は昨年のラグビーW杯でベスト8入りを果たした、日本代表の「地獄」と呼ばれる特訓へ。

その過酷さゆえメディアでも多く取り上げられたが、錦織は「僕も知りたかった」と興味津々。「実際、どんなものなのか?」と大沢に振られたリーチは、「本当に地獄ですね」と苦笑する。

リーチ曰く、2015年のW杯出場の日本代表を率いたエディ・ジョーンズ監督の時のトレーニングがとてもハードで「これを超えるものは絶対にないだろう」と思っていたが、昨年行われた特訓はそれを上回るハードさだったそう。

その驚くほど厳しい特訓を30日間も続けたと聞き、錦織も思わず頭を抱え「僕なら2日で実家に帰るかも。死にますね」と脱帽。その特訓について、リーチが詳しく解説する。

方や錦織は、昨年、フルタイムコーチで親友的存在だった、ダンテ・ボッティーニ氏との契約を解消した。ダンテ氏は、錦織が躍進を遂げた20代の9年間をともにしたコーチだ。錦織にもっとも近い存在だった彼と、なぜ別れることにしたのか。「変化が欲しかった」と言う錦織が心境を説明する。

さらに、今回、この対談のために帰省中だったニュージーランドから戻ってきたというリーチが、錦織にどうしても聞きたかったというのが、「大きな相手に向かう時どう思うのか?」ということ。

(ラファエル・)ナダル、(ロジャー・)フェデラー、(ノバク・)ジョコビッチなど、世界のトッププレイヤーと対戦してきた錦織が「一番大事なのは、ポジティブを心がけること」だと話すと、リーチは、大きな選手が目の前に立つと身構えるか、それとも闘争心がわくか、と重ねて質問。

身構えたのは「24~25歳までで、今は『いける』『勝てる』と思えるようになりました」と自信をのぞかせた錦織。だが、今でもひとりだけ身構える選手がいるとも明かした。

ほかにも、試合前に食べるもの、錦織は「リーチさんの前で言うのは恥ずかしい」と照れたが、お互いの休日の過ごし方、今後の自身やそれぞれのスポーツの未来についてなど、貴重なトークが次々と飛び出す。

また、大沢は、昨年スペイン2部リーグに移籍したサッカーの香川真司、世界を股にかけ活躍し、東京オリンピックでもメダルが期待されるサーフィンの五十嵐カノアを直撃取材。今回、初めて明かされた映像や証言などをたっぷり紹介する。