推しメン企画「眼福♡男子」第10弾は、大人気ミュージカル「テニスの王子様」(以下、テニミュ)3rdシーズンで主人公・越前リョーマに扮している阿久津仁愛(あくつ・にちか)が登場。
現在、公演の真っただ中ながら、所属事務所の俳優仲間と出演する新春イベントにも参加するなどし超多忙な日々を送っている阿久津に、イベントの内容や新年の抱負をインタビューした。
先輩に負けないようガツガツいかなきゃと思いながら、つい甘えてしまいます
――まもなくC.I.A.(Cube Infinity Artists)の「NEW YEAR EVENT」が開催されますね。
昨年も出演しましたが、その時は2018年の年末に行われたSUPER LIVEの映像を見ながら、みんなで振り返るという内容でした。歌やダンスなどが中心できちんと構成が決まっているSUPER LIVEに対して、NEW YEAR EVENTはみんなでトークをしながら盛り上がるという感じ。
メンバー内で「今年は誰の運勢がいい?」なんて順位をつけるコーナーもあったんですけど、僕はかなり上位のほうだったんですよ。「2019年はすごくいいことが起こる」と言われて、結果、実際にそうなったのでうれしかったです。
――どんな“いいこと”が起こったんですか?
まずは8月にソロDVDをリリースし、10月に発売イベントを開催することができました。同じ事務所の井阪郁巳くんとファン感謝イベントもやり、そして、なんといっても忘れられないのが初めてのドラマ出演。
事務所の大先輩である古田新太さんとの共演で緊張することばかりでしたが、新しいことに挑戦するのは本当に楽しかったです。
――C.I.A.は個々で活動する俳優さんたちによるユニットですが、阿久津さんはメンバー内でどんな存在なんですか?
年齢も下のほうなので先輩方が可愛がってくださいますね。心の中では皆さんに負けないようガツガツいかなきゃって思いながらも、やっぱり皆さんを頼っちゃうんです。そんな中で僕にできるのはただ全力でぶつかること。先輩たちに圧倒されないように勝負していきたいです。
――そんなC.I.A.の中で「自分が一番!」と自信をもって言えることはありますか?
タピオカが好きなところは絶対譲れないですね(笑)。あとは笑顔かな。常に笑顔でいるよう心掛けています。
――では、C.I.A.でやってみたいことは?
まずはSUPER LIVEに出てみたいです。あとは楽器にチャレンジしてみたい。昨年、井阪くんとイベントをやった時にピアノの演奏に挑戦したんですが、全然うまくできなくて。歌もダンスもまだまだ未熟ですが、楽器の演奏ができたら見てくださる方をビックリさせられると思うので、新しいことにどんどんチャレンジしていきたいです。
限界を感じた時こそ、真の力を発揮できる勝負の時
キュートな八重歯と人懐っこい笑顔が印象的な阿久津だが、発言の端々から男っぽい一面が垣間見えることも。その人となりを探るべく、性格を自己分析してもらった。
――阿久津さんが最も“眼福”を感じるものは?
猫です。
――意外!そこはタピオカじゃないんですね(笑)。
さすがにそこまでタピオカって言っちゃうと、変なヤツだって思われてしまうので(笑)、猫にしておきます。壁やドアにはさまって、そこから抜け出そうと奮闘していたり、ウトウトしている猫の動画を見ては癒やされています。
――猫を飼ってるんですか?
今は飼ってないんですけど、以前飼っていました。犬は“元気”っていうイメージだけど、猫って気分屋でマイペースじゃないですか。僕自身もマイペースなので、そんなところが好きなんです。
――マイペースという自己分析が出たところで、阿久津仁愛さんってどんな人?
自然体で素直。思ったことははっきり口に出します。そして、何事も全力を尽くすタイプです。人間って、自分の限界を感じて「もうダメだ」と思った時でも、実はまだ30%ぐらい動ける力が残ってるらしいんですよ。「もう動けない」というのはただ脳が止めてるだけなんだとか。だから、僕は限界を感じた時こそが実力を発揮できる勝負の時だと考えているんです。
タピオカは僕の生活に常にあるもの。毎日タピってます
一昨年に出演した『有吉反省会』(日本テレビ系)でタピオカ愛を力説した阿久津だが、その発言に押されてかどうか定かではないものの、その後、日本に第二次タピオカブームが到来。本人はこの“波”をどう受け止めているのか気になるところ…。
――阿久津さんといえば無類のタピオカ好きとして有名ですが、昨年は街にタピオカ店があふれましたよね。
僕にとってタピオカは“流行りのもの”というイメージはまったくなくて、2年ぐらい前から常に自分の生活にあるものなんです。お店もかなり増えましたが、あまり冒険することもありません。と言いつつ、期間限定のものがあるとついつい誘惑に負けちゃうんですけどね。
いろんな種類を試してみましたが、結局は自分が最初においしいと感じたものが一番おいしいんですよ。業界についてもいろいろ知ることができました(笑)。
――タピオカ業界にもいろいろあるんですね。冒険はしないと言いましたが、好きなタピオカ店は?
鹿のマークのTHE ALLEYは永遠に1位です。最近はホットタピオカにもハマってるんですが、熱いものをストローで飲むとヤケドしてしまうんです。だけど、体も温まりますし、何よりタピオカが出来立てっていう感じで柔らかく感じる。ホットもおススメですよ。
――現在は週に何タピぐらいのペースなんですか?
ほぼ毎日飲んでいて、今日もおそらく買いに行きます。1日空いただけで、「あー、タピオカ飲みたい」って寂しくなるんです。どんなに疲れてる時でも飲めちゃうぐらい、魅力的なもの。
こんなに飽きないのは、自分でも気持ち悪いです(苦笑)。最初は半年ぐらいで飽きるんだろうなって思ってたんですけど、まったく。きっとこのまま死ぬまで飲み続けるんじゃないかな。
その時に出せる一番の力をすべて注げるような俳優になりたい
昨年、出演した『俺のスカート、どこ行った?』(日本テレビ系)は、初めてのテレビドラマながら、繊細なジェンダーレス男子を好演し、話題に。20代に突入する今年はよりジャンルを広げ、さらなる活躍を見せてくれることだろう。
――年末に19歳の誕生日を迎え、10代最後の年となりましたが、どんなふうに過ごしたいですか?
若いからこそステージで動けると思うし、何事においても「今が一番」だと思っているので、甘えずにしっかりとやりたいです。でも、共演者には年上の方が多いので、そこはまだまだ甘えたいかな(笑)。やり残したことも特になく、早くハタチになりたいという思いもない。永遠にこのままでいたいです。
――『俺のスカート、どこ行った?』も阿久津さんにとって記念すべき作品となりましたよね。
男子なんだけど、女子の格好をしたいというジェンダーレスな役柄を演じたんですが、スカートを履いたのもほぼ初めてで、こんなにスースーするもんなんだって驚きました(笑)。つい気が緩むと脚を開いて座っていたりして、そのたびにみんなから注意されていました。
――女子の制服姿がとてもキュートでした。古田さんとの共演はもちろん、現場で学んだり、刺激を受けることもあったのではないでしょうか。
最初のうちは自分のお芝居を客観的に見ることができなかったんですけど、慣れていくうちに俯瞰(ふかん)で見ることができるようになって、自分のお芝居をきちんと確認することも大事だと気づいたんです。
それからは、本番の後に必ずモニターをチェックするように心掛けていました。初めてのテレビドラマということもあって悔いもたくさん残ったので、次回作への課題にしたいと思います。
――そんなことも踏まえつつ、2020年の抱負を聞かせてください!
前半は「テニミュ」一色ですが、映像のお仕事など経験しないと分からないこともたくさんあるので、どんどんチャレンジしたいです。まずは、いただいたお仕事に対して、その時に出せる一番の力を注げるような人でありたい。
プライベートでは、相変わらずタピオカを愛し続けてると思うんですけど(笑)、自分の体を労わって大切にしたいですね。健康管理をきちんとしなきゃと思いながらも、どうしても「前へ、前へ」っていう気持ちが先行して、全力疾走してしまう。新年は、自分に対して「体を大事にしろよ」って言い聞かせたいです。
撮影/河井彩美 ヘアメイク/大西トモオ