1月24日(金)公開の映画「シグナル100」の完成披露舞台挨拶が1月9日(木)に都内の映画館で行われ、橋本環奈、小関裕太、瀬戸利樹らを始めとする生徒役の33名と、担任役を務めた中村獅童を合わせた総勢34名が登壇した。
今作は担任教師の手により、突如として自殺催眠をかけられた 36 人の高校生たちが壮絶なデスゲームを繰り広げる物語。普段、行っている何気ない行動が“シグナル”となり、自殺を促し、生きるためには催眠を解くか、最後の1人の生き残りとなる以外ない。
「こんなに大勢で皆さんの前に出て来きて舞台に立つのは新鮮」と橋本が開口一番に話したように、舞台上に34人が並ぶ姿は壮観。劇中では残忍なデスゲームが繰り広げられるが、現場では本当のクラスメイトのように仲が良かったというだけに、舞台挨拶は和気あいあいとした雰囲気となった。
クラスメイトたちの先頭に立ち、催眠を解く方法を何とか見つけようとする勇敢な橋本演じる樫村に恋心を抱き、一緒にクラスメイトを守ろうとする榊役を演じた小関は、「“シグナル”の中に『泣いちゃいけない』っていうのがあって。だから、友達が死んでいって悲しくて涙を流したいのに流しちゃいけない。でも流したいっていう感情のせめぎ合いはかなりきつかったです。毛細血管が切れるかと思うくらいずっと力んでいました」と、何気ない行動をすることが死につながるという設定の今作ならではの撮影の苦労を語る。
一方、樫村、榊らと対立し、最後の1人となって自分だけ生き残ろうと、クラスメイトたちを罠に陥れていく和田役を演じた瀬戸は、演じるに当たって監督から、カッコよく、美しくいて欲しいと言われたことを明かし「それができたかわかりませんが…」と謙遜。
すると中村は瀬戸を見つめて「すごいかっこいいなと思って。目が大きくていいよね」と褒めつつ、「僕、昔、母親に目を整形しろって言われたことがあって(笑)」と突然のカミングアウトをして、会場に大きな笑いを起こす。
そんな中村は劇中でアドリブを入れることが多かったとのこと。だがその話を司会者から振られると「アドリブありましたっけね?」ととぼける。しかし一斉に生徒役のキャストたちがざわざわし始め「口笛とかやりましたかね(笑)」と照れ笑いをしながら認めた。
撮影が茨城県にある廃校を使って行われていたため、キャスト陣は皆同じ宿舎に泊まり、撮影が終わったあとも皆で集まって楽しく過ごしていたそう。
橋本、若月佑美、恒松祐里の3人は一緒に鴨鍋を食べに行ったエピソードを明かしつつ、橋本は「基本的に泊まっているところからコンビニも20分ぐらい歩かないとなかったりとか、隔離されてるみたいな感じだったので、撮影が終わって必然的に皆さんが(宿の)3階に集まってくるみたいなのがありましたね」と、生徒たち同士の憩いの場のようなスペースがあったと話す。
さらに恒松は「(小関)裕太くんはアクロバットが得意なので、そこでバク転をしたりとかして。そしたら、それに対抗して環奈がでんぐり返しができるって言って(笑)」と、かなりアクティブな過ごし方もしていたことを告白。
小関以外にも、瀬戸や中尾暢樹らのアクロバットが得意なメンバーたちが次々とバク転などをしていたそうで、その騒動のきっかけを作った小関は「衝動に駆られ(笑)。やったら面白いかなって思って」と、いたずらなら笑顔を見せていた。
甲斐翔真はそんな現場裏を振り返って「作品があまりにもショッキングでスリリングなので、多分みんなバランスをとってプライベートはふざけていたでしょうね」とコメント。男性陣はグラウンドでサッカーや野球をすることもあり「本当に放課後みたいでした(笑)」と懐かしんでいた。
他にも栗原類が行うタロット占いに行列ができていたことや、瀬戸が実は最初に「みんなとは距離を置く」と宣言しておきながら、すぐに打ち解けてしまったことなど、続々と仲がいいエピソードが明かされ、中村も「みんな本当に楽しそうで、修学旅行みたいで。ただ僕は部屋で一人…」と、寂しさを覚えるくらいに仲が良かったと話した。
トークのあとには全員で〇×ゲームも実施。「今日の登壇者の中で催眠をかけてみたい相手がいる?」という質問では、吉田仁人が劇中では狂気迫る演技をみせていた中村獅童に、ハッピーになって一緒に楽しめる催眠をかけたいと言い、「腹踊り」をしてもらいたいのと希望を出す。すると中村は「催眠にかからなくても腹踊りはいつもやっているんで(笑)」と、劇中とは一転、ユーモアな一面を見せて生徒たちを爆笑させていた。
最後は観客による写真撮影タイムも行われ、橋本は「今日、(映画を)見て、楽しいなと思ったら SNS とかでもつぶやいてみていただけたらなって思います」と、主演らしく宣伝のお願いも忘れずにしていた。
<登壇者>
橋本環奈/小関裕太、瀬戸利樹/中村獅童
甲斐翔真、中尾暢樹、福山翔大、中田圭祐、山田愛奈/若月佑美、栗原類、恒松祐里/中島健、三上紗弥、鈴木つく詩、白石拳大、北村優衣、小出水賢一郎、さいとうなり、宮下一紗、安田啓人、神田穣、東啓介、真崎かれん、駒形咲希、宗綱弟、戸苅ニコル沙羅、吉田仁人、山本彩加、大森つばさ、河井つくし、中島来星、黒澤胤也、宮本夏花