<「七階闘争」アベラヒデノブ コメント>
子どものころ、「恐ろしい」が「楽しい体験になる」と教えてくれたのが『世にも奇妙な物語』でした。ブラウン管テレビが北極星のごとく光り輝き、釘づけになったあの宇宙へ監督として参加できて光栄です。
「七階闘争」は“非常識の復讐”のような、凄(すさ)まじくもシュールで愛おしい物語です。主演の伊藤淳史さんの強弱入り混じる唯一の眼差しが忘れられません。
与田祐希さんとは、主演ドラマぶりで、プロデューサーも撮影監督もそのときと同じなので情熱過多。そして、まさか笑い飯の西田さんと同じ空気を吸えるなんて、僕も即決で「七階市民」のメンバーになりたい。
好きなあの子は、七階市民。7階の奇跡は甘くて苦い。出口のない7階ラビリンスに親密な感謝を。
