気になる最終回のできばえですが・・・、

とっても良いです!!とっても、良い!!ですッ!!!!!

つーことで、さっさと「最終回を見終えた僕の感想」をお伝えしてしまいましたが、最終回が“良い”だなんて、これまでを見てきた人なら当然、ってわかりきってるわけで、んなことより何より、最終回前の、あのラストに投下された、2つの爆弾の行方!!あんな爆弾、投下しときながら、一体全体、どんな“良い”が待っているのか??っていう、その“爆弾”、ちゃんと処理できんのかい!!っていう、そこ、そこですよね?

ってことで、前回の“爆弾”をおさらいしつつ、それがどう処理されるか?を、ネタバレ一切なし!きっとなし!(どっち!?)で、今回の「試写室」をお送りしようと思います!!

浅はかな予想を一気に覆してくる、超爽快な“体感2秒”

爆弾①

女性へ“異性化”した真尋ちゃん(紺野彩夏)が、好きになった久美ちゃん(泉マリン)…。意を決してすべてを告白!!する!!!ってなった次の瞬間…。まさかの両想い発覚!!!奇跡!!!まさに大逆転の奇跡!!!これまでの、真尋ちゃんの、“せつなすぎる”が一気に好転する、超超奇跡!!!なんちゅうビューティフルハッピーエンド!!!…(視聴者大号泣!)…(次の場面)…え!?待って?!ちょっと待って??何が起きた!?久美ちゃん、街中で、“男”と、親し気に歩いてるんですけど!?“男”と、歩いてるんですけど!?!一体誰!?!なんなの!?!?久美ちゃん、なんなの?!真尋ちゃん、どうなっちゃうの?!!?

っていう、これですよ(どれ)。

結論、言います(珍しく早い)。この爆弾、“体感2秒”で処理されます!!

この第8話の最終回、冒頭で前回までのおさらい…をすんなり済ませたと思ったら、視聴者にそのおさらいを噛み締める余韻すら与えず、間髪入れず、マジで、“体感2秒”で、処理されます!!で、この“体感2秒”ってのが、ミソで、超爽快、なんです!!

普通、あんだけの爆弾が投下されたら、画面の中、物語上でいかにうまく処理がなされたとしたって、視聴者の思考は追いつかない=処理しきれない、じゃないですか。なんだけど、そうなんだけど、この『個人差あります』だからこそできる、今作の“特殊な設定”を、これまでずっと丁寧に丁寧に描写し続けてきたからこそ、の、爽快感!!が待ち受けているのです。

いやでも、前回、「久美ちゃんと親し気に歩く“男”」って爆弾が最後に投下されたとき、そら、僕だって、あの“男”、一体なんなの!?久美ちゃんも久美ちゃんで、なんなの!?真尋ちゃんを弄(もてあそ)んでんの?っていう…。…いや、なんか違うな…。つーか、ていうか、それいる??それ、今、いる???はいはいどうせ、“ただの男友だち”なだけでしょ?それか“ただのお兄ちゃん”とか、そういう類でしょ?最終回に向けて、視聴者へ大きな“引き”をつくる、それだけのための“爆弾”、そういう、そういうことなわけでしょ?!っていう、僕ってホントにドラマ好きなの?って疑いたくなる、ひどい邪念。このドラマを甘く見すぎた浅はかな予想。をしちゃってたわけですが、そんなことは一切、ございません!!そんな心配、いりません!!僕みたいなチンケなドラマ脳を一気に覆してくる、超爽快な“体感2秒”が待ち受けますので、今回も、冒頭から、目を離さず!!お見逃しなく!!!

新川優愛だからこそ出せた“マリア様感”によってここまで誠実で美しいドラマに!!!

爆弾②

苑子(新川優愛)…、男とか女とか、関係なく晶(夏菜)が好き!!やっぱり好き!!!だから、性別関係なく、晶と一緒にいたい!!…いや、でも、晶が、何より自分が、それを求めるなら、それ、で…いいの?いつか自分が、男性の体を求めるときが来ても…それで、いいの?いいのか?…(そんなこんなの葛藤がありつつ)…苑子、“女性による女性のためのプライベートサービス”で、カオルさん(音月桂趣味:香水集め)と知り合う…。??え??知り合う??“女性による女性のためのプライベートサービス”??なにそれ??どんなサービス??苑子、一体、何をしようとしているの???

っていう、これですよ(どれ ※2回目)。“爆弾”の種類、わからなすぎる!!処理、難しすぎる!!っていう、これですよ。

いやー、これについては、苑子が“小説家”ってのが、すっごく活きてきます。

この苑子ってキャラクター、すっごく秀逸ですよね。だって、いくら夫が“異性化”したからって、不倫を容認する…。男だった夫が、女になって、それでもって別の男に抱かれる…ってさ、この、とてつもなくややこしすぎて、簡単に処理できるはずもない、夫の不貞行為を、容認しちゃう、ってさ、相当な“思考”が必要じゃないですか。下手すると、ただただ夫への依存が強すぎる、ある意味意思が弱い女性にも見えちゃいそうじゃないですか。だけど、苑子は“小説家”ってので、なんだかとてもすんなり納得しちゃうんですよね。だって、誰よりも深く深く考えられるし、何より、理解するためなら、自分で確かめたい!っていう、そんな探求心もある!それこそが“小説家”だろうし…(僕が小説家の何を知ってんだって話だけど…)。

あと、新川優愛さんだからこそ出せた“マリア様感”、半端なかったよね。マリア様感=母性の強い女性っていう、僕の勝手な解釈で話進めますけど、新川優愛さんの圧倒的マリア様感によって、決して弱い女性には見えなくって、すべてを受け止める強さがあって、だからといって男勝り!って感じでもない…。そんな絶妙な、マリア様感。で、今回待ち受ける“生々しさ”が、ちっとも、生々しくないんですよ。このドラマにおいて、生々しさって多少は必要になってくるけど、過剰だと、変な消費のされ方になって、そうなったら、変な目線のドラマになっちゃった可能性、あったわけですよ(どんな)。なんだけど、新川優愛さんだからこそ出せた、そのマリア様感によって、ここまで誠実で美しいドラマ…、に仕上がったと、僕はそう思うのです。で、それはきっと、僕が新川優愛さんが好きだから…って、ことじゃあ、決してない…と思う…んだ。

クライマックスがとにかく圧巻!です!!

で、肝心の、この、“爆弾”についてですが、これまで、男と女?性別?ジェンダー?多様性?好きって何?などなど…さまざまな“複雑”がこのドラマで展開されてきたわけですが、そんな “複雑”がとことん丁寧に描かれてきたからこそ、ようやくたどり着く、とてつもない“シンプル”が浮かび上がってきます!とんでもない爆弾を、とてつもなく“シンプル”に、処理されるのです!!もうこのクライマックスがとにかく圧巻!です!!

で、そんなこんな、真尋ちゃんの結末、主人公夫婦の行方、が美しく帰着していく…のはもちろんのこと、最終回ってことで、印象的な“あのアイテム”にもちゃんと意味があったり、澤部長でありスミレさん(大浦龍宇一)の、彼/彼女なりのハッピーエンドが用意されていたり、ラストにちょっとしたインパクトを残して終わったり、なんやかんや、最低!超最低!と口では言っときながら、最後の最後までどうしても憎めない存在だった、俺たちの雪平先輩(馬場徹)!!が、このドラマももう終わりだな…ってんで、“何か”を取り戻しにかかってくる…。

“何か”、それは、よくわかんないけど、“何か”を取り戻しにかかってくる…。え?最終的に?なんだか?やっぱり??カッコいい??…イケメン風情??出してくる?…イケメン?風情??…はぁ??雪平??はぁ?俺は、雪平のこと、許してねーかんな!!!!っていう(?)余韻、すさまじい…。このドラマって、ホントはもっと、人間ドラマ的なとこ、深堀りすべきだったのではないか…いや、だけど、ドラマって、楽しんだもの勝ち!だよね!!つまりつまり、それぞれのドラマの感想はあなたのもの、で、僕の感想は僕のもの!!(意味不明&どういう締め!?)つまり、最終回も、お見逃しなく!!!