川栄李奈さんが、“出不精”と“お菓子好き”の素顔を明かしました。
山田涼介さん(Hey! Say! JUMP)が主演を務める水10ドラマ『親愛なる僕へ殺意をこめて』(10月5日スタート/フジテレビ)。
本作は、連続殺人犯を父に持つ主人公の大学生・浦島エイジ(山田)が、自らが二重人格であることを悟り、“もう1人の自分”が殺人を犯しているかもしれないと底知れぬ不安にかられ、真相を究明していく姿を描く二重人格サスペンスです。
フジテレビュー!!はヒロイン・ナミを演じる川栄李奈さんにインタビュー。ナミは半グレ集団・スカルに弱みを握られデートクラブで働く女性。エイジと出会い、親友の命を奪ったある事件の犯人を探す決意をします。
<10月スタートの水10は、山田涼介主演『親愛なる僕へ殺意をこめて』>
<川栄李奈『親愛なる僕へ殺意をこめて』でフジ系連ドラ初ヒロイン!>
そのナミ役への思い、座長・山田さんの印象、自身の“親愛なるモノ・コト”を聞きました。
ナミ役は「強そうだけど、実はすごく繊細で寂しがり屋」
<川栄李奈 インタビュー>
──すでに撮影が進んでいるかと思いますが、実際にナミを演じていかがですか?
クランクインする前から台本がほとんど出来上がっていたので、撮影にはすごく入りやすかったです。
ナミは山田さんが演じるエイジの良き協力者でもありますが、1話、2話を撮影するなかで、その距離感はつかめてきていると感じています。
──ナミの役柄をどのように捉えて、演じていますか?
親友が亡くなり、心の拠り所がなくなってしまったところに現れたエイジと一緒に親友の命を奪った犯人を見つけるために動く女の子です。
最初にお話をいただいたときは、強そうなイメージを持っていましたが、実はすごく繊細で、誰かと常に一緒にいたい寂しがり屋。でも、その寂しがり屋な一面はあまり表には出さないので、内面で意識しながら演じています。
──ドラマのナミは、原作漫画のナミに真明寺麗を内包したキャラクターだそうですね。
はい。最初に「ナミ役です」と聞いていたので、原作に一瞬しか出てこなくて「あれ?」と思っていました(笑)。
その後、真明寺麗のキャラクターも内包した役だと聞いたのですが、役柄をどちらかに寄せることはなく、ただただエイジの味方でいられたらと思っています。
──非常に濃いキャラクターの多いドラマですが、その中でナミの個性を出すために意識していることはありますか?
キャラクターを出すためと言うと違うかもしれませんが、まっすぐさが伝えられるように演じようと思っています。
ナミは、序盤に何を抱えているのかが明かされるキャラ。本当に普通の女の子なので、視聴者の方が近い目線になって見てもらえると思います。
いわゆる“裏”がないのですが、周りの方々に“裏”がありすぎるので、一周回ってナミも“裏”があるように見られないか、という心配もあって、まっすぐにということを意識しています。
山田涼介をホテルで拘束!?「思いっきりやらせていただいた(笑)」
──ナミの登場は、ホテルでエイジを拘束するなどインパクト大ですが、そのシーンの台本を読んだときの心境などを聞かせてください。
台本読んだときに、そのシーンに限らず、全体的に撮影が大変そうだなと思いました。動きが多く、落ち着いているシーンがあまりなく、感情的にも動いているシーンが多いので。
そのなかで、あの登場のシーンは、私もスタンガンを人に当てるという今までにない感情で大変だったのですが、何よりも山田さんが大変そうでした(笑)。
ベッドに手錠で固定されて、必死にお芝居をしないといけないので。その大変さを共有しながら、協力して撮影できたかなと思います。
──そのシーンについて、山田さんと相談はしましたか?
いえ、相談はありませんでした。今回のドラマでの山田さんは、常に何か“やられて”いるので、ご本人も「今日もまたやられてる…でも僕は大丈夫!」とお話されていて。だから、私も思いっきりいかせていただきました(笑)。
──山田さんも川栄さんも人見知りだそうですが、撮影の合間はどのようにコミュニケーションをとっていますか?
ポスター撮影のときに初めて山田さんとお会いしたのですが、そのときはほとんど目を見ることができなかったですし、まったくしゃべっていなかったと思います(笑)。
その後、ドラマの撮影が始まったのですが…クランクインの日は猛暑で、人見知りなんかどっかにいっていました(笑)。「暑くないですか!?」と、びっくりするぐらい自分から話しかけていて。天気のおかげで、初日から楽しくコミュニケーションをとりながら撮影することができました。
撮影が進んだ今は、メイクさんがよくなぞなぞを出題してくれるのですが、山田さんとはそのなぞなぞで、だいぶ打ち解けることができたと感じています(笑)。劇中では、回を重ねるごとにエイジとナミの絆が固くなっていくので、空き時間を大事に使って、より仲良くなれたらと思っています。
──川栄さんから見て、山田さんはどんな座長ですか?
山田さんはお忙しいのに、撮影の合間には気さくに話しかけてくださいますし、周りの方を気にかけてくださる座長です。そんな座長を困らせないように、私もきちんとやろう、と気合が入ります。
──他の共演者の皆さんの印象はいかがでしょうか?
皆さん濃いですよね(笑)。特にインパクトが強いのは、半グレ集団・スカルのリーダー佐井社役を演じられる尾上(松也)さん。金髪で、刺青が入っていて、服も奇抜なものを着ていて…。私は、殴られるシーンがあるのですが、めちゃくちゃ怖かったです。
どうやら尾上さんも人見知りらしく。周りの方から「(撮影の合間に)話しかけてあげてください」と言われていたのですが、私からはなかなか話しかけられず撮影が終わってしまいました(笑)。
──これから続く撮影で、楽しみにしていることはありますか?
エンケン(遠藤憲一)さんにお会いできるのを楽しみにしています。
エンケンさんとは4回共演しているのですが、2021年は、親子役(『ドラマ 星影のワルツ』/NHK)と一緒にOL役(映画「地獄の花園」)をやって、本当にいろいろなエンケンさんを見てきていて。今回もエンケンさんにお会いできるのが楽しみです。
お菓子がパワーの源!でも撮影中は…
──二重人格であるエイジの姿を描く本作。川栄さんには“もう1人の自分”がいると感じることはありますか?
もう1人と言うと難しいのですが、たぶん皆さんから見た私は、すごく明るいイメージがあると思います。でも、普段の自分は声のトーンが低いですし、休みの日は家から本当に出ないですし(笑)、イメージとは全然違うかなと思います。
このドラマの撮影に入る前にもお休みをいただいていましたが、ひたすら家にいて休んでいました。
──家では、どのように過ごしていましたか?
本当に何もしないんです。家事をやって、テレビを見て、おしまいみたいな。毎日同じことをやっていて、曜日感覚が分からなくなるという。だからこそ、仕事が入ると、より気合が入るので、いいことかもしれません(笑)。
──連続テレビ小説「カムカムエヴリバディ」(NHK)をはじめ、いろいろな作品に出演していますが、今後演じてみたい役はありますか?
今回のナミのような暗いというか、年相応の落ち着いた役を演じたいです。
今年28歳になるのですが、実年齢よりも若く見られることが多くて、若い元気な女の子の役を演じることが多いんです。でも、普段があまり明るくないので(笑)、撮影前にギアを上げて挑まないと「ちょっとテンション低くなってますよ」と言われてしまうことがあって。
でもナミのような落ち着いた役だと、ギアを入れる必要がない分、気持ちが入りやすいので、もっといろいろと見せられるかなと思っています。
──川栄さん自身の“親愛なるモノ・コト”を教えてください。
食べることです。
──今、食べると一番テンションが上がるものは?
お菓子です。お煎餅、チョコ、クッキー、ケーキ、和菓子、なんでも好きで、よく食べています。あまり白いご飯を食べることがないんです…。
──お菓子でパワーは出ますか?
糖分をとってるからですかね?ちゃんとパワーは出ます。お菓子食べたときのほうがテンションも上がります(笑)。
ただ、栄養はたぶん偏ってしまっていて。普段そういう不摂生をしているので、肌荒れしちゃうんです。なので、撮影中は野菜をとって、早寝をするように気をつけています。
──日々撮影で忙しいかと思いますが、今の“癒し”はなんですか?
撮影は大変ですが、役を演じているときはすごく楽しいので…現場に行って人に会うことが癒しになっていると思います。逆に仕事がないと「あ~働いてないな」と、ちょっと焦っちゃうので。
──最後に、『親愛なる僕へ殺意をこめて』の見どころをお願いします。
この作品は私にとって、朝ドラ後、初めての連続ドラマになります。朝ドラを見てくださっていた方は、天真爛漫な私が印象にあるかもしれませんが、今回ほとんど笑顔を見せていないので、印象がまったく違うと思います。サスペンスものを演じている姿も見て、幅を感じてもらえたらうれしいです。
ドラマ全体としては、もうとにかくハラハラドキドキ感が最初から最終回に向けてずっと続きます。正直、経験したことがないくらい撮影は大変なのですが…でもその分、本当にいい作品になっているはず。皆さんも考察をしながら楽しんでもらえたらうれしいです。
撮影:河井彩美
スタイリスト:高橋美咲
シャツ、スカート(neith.)、ピアス(PRMAL)、ブーツ(MANA)