芸歴22年を迎える伊藤沙莉さんが、仕事の「原動力」を明かしました。

9歳でテレビドラマデビューを果たし、その後も数々のドラマ、映画に出演。2024年には連続テレビ小説『虎に翼』(NHK)で主演を務め、同年には『第75回NHK紅白歌合戦』の司会にも抜擢されるなど、確かな演技力と個性的なキャラクターで活動の場を広げている伊藤さん。

映画『爆弾』(10月31日公開)では、爆弾探しに奔走する交番勤務の巡査・倖田を演じ、山田裕貴さん、佐藤二朗さん、染谷将太さん、坂東龍汰さん、寛一郎さん、渡部篤郎さんといった実力派キャストらと熱演を繰り広げます。

快進撃が止まらない伊藤さんに、挑戦するということ、感じる自身の変化、仕事の原動力について聞きました。

伊藤沙莉「仕事を家族に発表することが1番の楽しみ」

――現在31歳、俳優としてすでに22年のキャリアがあります。今の伊藤沙莉はどのような時期にいると思いますか?

“挑戦期”でしょうか。役柄の印象やイメージが偏ってしまいがちなので、いろいろなことをやっていきたいなと考えながら、やりたいことを明確にしていかなければいけないと感じています。

とはいえ、やりたいことが明確にあるタイプでもないので、ちゃんと自分の思いを表明して、挑戦をすることで新しくなっていかなければいけないとも感じています。今はとにかく、一つひとつの仕事を見定めて挑戦していくことにフォーカスを当てていきたいなと思っています。

――新たな挑戦に向けて、準備をしていることはありますか? 

役者業って人それぞれで、仕事に対していろいろなアプローチがあると思いますが、自分からはやれることが限られていると感じます。あてがわれた役や、そこにある台本に対してどう向き合うか、どうアプローチをしていくのかを考えるのが本業だと思っています。いろいろな映画を見たり観劇しに行ったり、吸収作業はしていますが、自分の中から何かを見出すという作業を私自身はしていないですね。

俳優への向き合い方を明かし、現在の自分を「挑戦記」と表現した伊藤さん。インタビュー後半では、仕事の「原動力」、変わってきたと感じること、そして今1番好きなことを聞きました。