かつて福沢諭吉は「学問のすすめ」で、天は人の上に人を造らず、人の下に人を造らず、と言い、身分制度が消滅した日本人の平等思想に大きな影響を与えました。
時を隔てて現代、福沢の思想はどこへやら、我が国は貧富の差が拡大している格差社会へ突入、数年前には上級国民というあまり歓迎したくないワードが流行し、物議を醸しました。
例文のように、せめてゲームの世界では無課金ユーザーでも上級プレイヤーになれるようなゲームバランスを保った作品を期待したいものです。
父は万年平社員ですが、オンラインゲームの中では上級国民です。
「上級国民」を英語で言うと…
My father is a permanent rank-and-file employee but is an upper-class citizen in an online game.
Point: 上級国民 = upper-class citizen
Upper には、上の方の、高い方の、上級の、奥地の など幅広い用法があります。
参議院に当たる上院もupper houseで表現できます。関連する用語として覚えてしまいましょう。
対義語は up ⇔ downで downer になるのかと思いきや、実は upper ⇔ lower と捉えることが多いです。ちなみに downer は「気がめいる」という意味になります。
一方、low ⇔ high という関係で、upper は higher でも代用可能です。ただし、川上/奥地/北部など地理的な観点では upper を使うようにしましょう。
「upper-class citizen」ぜひ使ってみましょう。それではまた次回!
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