道枝駿佑さん(なにわ男子)と福本莉子さんがW主演を務める映画「今夜、世界からこの恋が消えても」(通称:セカコイ)の完成披露舞台挨拶が、7月20日に行われ、道枝さん、福本さん、古川琴音さん、松本穂香さん、映画音楽を担当した亀田誠治さんが登壇しました。
この作品は、一条岬さんによる同名恋愛小説が原作。眠りにつくと記憶を失ってしまう、実在する難病「前向性健忘」を患った日野真織(福本さん)と、そんな彼女を献身的に支えるも、自らも大きな秘密を隠し持っている神谷透(道枝さん)の儚くも切ない愛の物語です。
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道枝駿佑、福本莉子らとの空き時間は「韓流ドラマ」
本作は、今年の2月からスタートし、3月にクランクアップと、かなりタイトなスケジュールで行われたそう。
道枝さんは、「今年の2月にクランクインしまして、(公開まで)スパンもなかったのですが、無事に完成披露までたどり着けてありがたいです。皆さんから、どんな反響をいただけるのか、楽しみですし、ちょっとソワソワしています」とニッコリ。
福本さんは「撮影に入ったすぐくらいから、情報解禁がありました。撮影をしながら、皆さんの反響をリアルタイムで見ていたので、やっと皆さんに見てもらえるという気持ちです」と明かしました。
また、映画初主演を務めた道枝さんは、「すごく嬉しいです。記念すべき初主演映画ですので、『いよいよ公開されるのか』と思うと感慨深いです。10代を締めくくる作品になりますし、ターニングポイントにもなります。それを皆さんにお届けできるのは嬉しいです。より一層、気が引き締まります」とコメント。
本作について、「見る前は、怖くて緊張していた。試写室で見たら、ステキな作品だと思いましたし、ポジティブな気持ちにもなりました」と語りました。
福本さんは、「自分が出演していて、話もわかっているのにもかかわらず、泣いてしまいました」とほほ笑みました。
真織の頼れる親友・綿矢泉を演じた古川さんは、「脚本を見たときに、『これは責任重大だな…』というプレッシャーがありました。登場人物の思いを背負って、それを繋げる役割だったので、『それを全うさせていただきたい』と思いました」と振り返りました。
そして、初共演となる福本さんについて、「(福本さんの出演した)『思い、思われ、ふり、ふられ』を見て、透明感のある瑞々しい印象でした。『どういうことを話す子なのかな?』と思っていましたが、実際に話してみると、すごくフランクでハキハキしていて、コミュニケーションがとても楽しかったです」と表現。
福本さんは、「(役柄が)頼れる親友で、何でも話せるお姉さんのような存在。現場でも頼れるお姉さんでした!」と返し、古川さんは「本当ですか?」と嬉しそうな様子。
道枝さんは、福本さんと古川さんとの共演について「(撮影のスケジュールに)中空きがありまして、その何時間で3人で一緒に韓国ドラマとか見たりしていました」と明かし、福本さんは「その時は結局、雨が降ってしまって、3人で韓流ドラマを見て、家に帰るだけでした」と付け加えました。
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松本穂香、道枝駿佑からの“穂香さん”呼びにひと言「呼ばせたみたいになっちゃう」
透の姉・神谷早苗役の松本さんは、「私は現場で今まで、年上の方に支えてもらう役が多かったんです。自分が支える側というの役が今までなかったので、現場で年上であることを意識しました。早苗という役が、達観しているような役だったので、イメージとしては、否定も肯定もしないけど、そこにある優しさというものを意識していました」と明かしました。
道枝さんは、松本さんに対して「本当に優しくしてくださいました。ふわっとした、穏やかな空気感が2人の中に流れていたと思います。それは、穂香さんのおかげです。本当のお姉さんのように接してくれました」と感謝。
また、現在、ラジオ番組で、パーソナリティを務める松本さん。
ラジオのゲストに道枝さんが出演したことに触れ、「ものすごく大変な忙しい中で、疲れた顔もしてくれてもよかったのに、ずっとニコニコでいてくれました。なんていい子なんだろ」と語ると、道枝さんは「全然疲れてなかったですよ!」と返答。
道枝さんは「そのラジオに出させていただいたときに、『穂香さん』って呼んでくださいと言われたんです」と嬉しそうに語ると、松本さんは「『呼んでください』とは言っていないかもしれない…。呼ばせたみたいになっちゃう」と訂正。
これに対し道枝さんは、「あれ…そうでしたっけ?ごめんなさい。僕が、自分の意志で『穂香さん』と言いました」と平謝りすると、松本さんは「私、呼ばせました」と返し、会場に笑いを誘いました。
作品概要
一日ごとに記憶を失ってしまう君と
忘れるはずがないほど、恋をした。
僕の人生は無色透明だった。真織と出会うまでは――。
クラスメイトに流されるまま、彼女に仕掛けた嘘の告白。しかし彼女は“お互い絶対に本気で好きにならないこと”を条件にその告白を受け入れた。そうして始まった偽りの恋。やがてそれが偽りとは言えなくなったころ――僕は知る。
「病気なんだ私。前向性健忘って言って、夜眠ると忘れちゃうの。一日にあったこと、全部」
彼女はその日の出来事を日記に記録して、朝目覚めたときに復習することで何とか記憶をつなぎとめていた。その日ごとに記憶を失ってしまい、明日が来ることを恐れながら生きる彼女と、一日限りの恋を積み重ねていく日々。
しかし僕には真織に伝えていないことがひとつだけある。だから、真織の幸せを守るために、僕は“ある作戦”を立てた。
映画「今夜、世界からこの恋が消えても」は、7月29日(金)より全国東宝系にて公開。
©2022「今夜、世界からこの恋が消えても」製作委員会