世界最高峰と言われるスペイン・マドリードにあるプラド美術館の全貌に迫るドキュメンタリー映画「プラド美術館 驚異のコレクション」が4月10日(金)に全国公開される。

本国版では、アカデミー俳優のジェレミー・アイアンズが務めるナビゲーターを、日本吹き替え版では今井翼が担当。そのアフレコが3月3日(水)に行われた。

今井は、ブースいっぱいに集まった取材陣に驚き、「緊張しますね…」とこぼしながらもアフレコを公開。たくさんのメモが書かれた台本を見つめながら、作品の内容はもちろん、ジェレミーを意識したような落ち着きを感じる低くゆったりとした声を当てた。

公開アフレコ終了後には、トークセッションも行われ、「本来、こういう収録は1人で行うものなんですけど…なかなか緊張感がありましたね(笑)」と、照れ笑いを浮かべた今井。

改めて、アフレコの感想を聞かれると「ジェレミーさんは僕よりうんと年上の名俳優。年齢的に声がハマるのか不安がありました」と、実は不安を抱えていたのだとか。しかし、実際にアフレコをしてみて、「これだけ膨大なセリフを話すアフレコは初めてだったので、やりがいがありました」と、笑顔を見せた。

やりがいを感じる一方で、苦労も多かったと言い、「当初アフレコは、1日で終わる予定だったのですが…終わらず。スタッフの皆さんにはご迷惑をおかけしましたが、2日かけて収録しました」と、予定よりも収録に時間がかかってしまったという。それもそのはず、作品の中にはティツィアーノなどのヨーロッパ独特の発音が必要な画家の名前や地名が多く登場する。「もう、カミカミの今井翼でした(笑)」と、笑いを誘った。

もともとフラメンコを習得したり、スペイン語を勉強していたり、スペインには関わりの深い今井。「僕は、初めてスペインで訪れた場所がマドリード。当時はフラメンコの勉強で訪れていたけど、せっかくなら美術にも触れたいなと思ってプラド美術館にも行きました。僕が初めてヨーロッパの美術に触れた美術館です」と、プラド美術館の思い出を語った。

さらに、「“プラド”というのは“草原”という意味。マドリードの中心部、緑豊かな中にあるんです。創立200年という重厚感もあるし、世界三大美術館と言われるほどの場所なので、館内に入る前からゾクゾクするものがありましたね」と、実際に訪れた時の感想も語った。

最後に、映画の見どころを聞かれた今井は、「絵を見ることは僕も好きですが、造詣が深いわけではないんです」としたうえで、「この映画では、画家たちの当時の思想を知る人、美術館に関わる人などいろんな角度からの証言があるので、知識がなくても楽しめると思います」とコメント。

続けて、「感動と発見がある作品」と言い、「僕もまたマドリードに行って、絵を見たいなと思います!」と、同作への参加を機に改めてプラド美術館の魅力を知った様子の今井だった。

最新情報は、映画「プラド美術館 驚異のコレクション」公式サイトまで。