今回から第2章・アパレル編、スタート!!!
…だったんだけど、ちょっと、嫌な予感してたよね…。
だってさ、前回ラスト、夫・悟(落合モトキ)のナレーション「妻・知花(百田夏菜子)に立ち塞がる社会との壁は想像以上に厚く高かった…」的な、せっかくほんわかラスト迎えたのに、なんで今それ言う??みたいな、“不穏”に加え、ずっと公式の相関図にはいたのに、いつ登場するのか?もうドラマも半ばだよ?いつ出て来るの?っていうか登場する予兆すらなくない?だった、雛形あきこさん…が、アパレル編で、店長として、ようやく登場!!
…うん、嫌な予感がする…いや、嫌な予感しかしない…。だって、もう、雛形あきこが登場した瞬間から、嫌な予感オーラが全開過ぎる…。雛形あきこのキャラ…目つき…トーン…冷たい…人間味感じない…。怖い!…怖すぎる!!…雛形あきこが怖すぎる!!!(しれっと呼び捨てにすな)っていうか、「土ドラ」(オトナの土ドラ)×雛形あきこつったら、伝説のノンストップミステリー、溝端淳平さん主演『仮面同窓会』(2019年)にて、色仕掛け暴走教師・加奈子を演じてたわけじゃないですか?(どういう形容?)、で、やりたい放題、暴れまわった挙句、“串刺しジョージ”にグラインダーで襲われたわけじゃないですか?あの、雛形あきこじゃないですか?(串刺しジョージ?グラインダー?気になった方はFODでチェック!)不穏ナレーション×雛形あきこ×「土ドラ」って、もう、嫌な予感しかないじゃないですか!?!?ねぇ?(誰に?)
雛形あきこへの先入観こそが!最大の振り!!なんですッ!!!
うん、だけど、みなさん。ご安心ください!!そう!!それこそが!!!そんな、雛形あきこへの先入観こそが!最大の振り!!なんですッ!!!(謎の興奮)嫌な予感を高めれば高めるほど、先入観を持てば持つほど、終盤のドラマに、大きく感情が動かされるのです!!!うん、つまり、乞うご期待!!(え?そんな先入観、僕だけ??え??噓でしょ??あの、雛形あきこだよ??)
っというわけで、このドラマ(仕切り直します)、ドラマティックらしいドラマティックを作らない、何か事件が解決したり、誰かが衝突したりするでもない、キャラクターの機微でもって物語を展開させる…ああこんな夫婦いいな…こんな家族、仲間いいな…こんな世界観いいな…って、その情緒でもって視聴者を満足させる、そんなドラマだと僕は勝手に思っていたんだけど、さすがの第2章・アパレル編ですよ。雛形あきこさん演じるアパレル店長・加賀の登場によって、これまでとはまったく違う、大きなドラマの波、押し寄せそうです!!
もう、後半の“加賀店長の素顔編”に切り替わった瞬間、何が起こるの?ってゾクゾクしちゃったもんね。で、この部分、雛形あきこさん演じる加賀店長はどんな人物なのか?あまり多くを語ってしまうとつまらなくなっちゃいそうなので(ここまで、ネタバレ…してないよね?)ぜひ、フラットな気持ちでご覧ください(散々言っといてフラットは無理だろ)。
視聴者にも覚悟をもってみせていく
でもって、その加賀店長が登場するアパレル編の描き方において、やっぱりこのドラマに良心を感じてしまうのは、アパレル編=知花の社会復帰、と聞いて、浮かんだもう一つの“嫌な予感”。知花の発達障害の特性がやたらとピックアップされて、それによって大失敗してしまう…慌てたり、忘れたり、やんややんやのドンガラガッシャーン展開(ドンガラガッシャーン展開てなんやねん!)が、まったくもってない!ことなんすよ。
もちろん、発達障害の特性によって、摩擦は生じてしまうんだけれど、決してそれを強調しない。丁寧に、静かに、じわじわと描き出すので、よりその深刻さが僕らに伝わる…そんな仕組み。そして、その特性による摩擦は、決して発達障害ではない人にも起こりうるものだから、自分の身に置き換えて考えることができる…。
ってここまでが、第4話までのお話の落としどころ。だったわけだけど、第2章は、しっかりと、発達障害に向き合っていく。それを、主人公夫婦だけでなく、僕ら視聴者にも覚悟をもってみせていく。そんな展開になっていくのです。
で、今回、メインエピソードに登場するのは、漫画工房の佐竹さん(徳重聡)なんだけど、これまでのメンバーはもっと前半から絡んできてたのに、今回はやたらと焦らす…。結構焦らす…忘れたころに佐竹さんのエピソードが描かれるんだけど、そこで佐竹さんが言う「努力しても報われないことがある」を、知花の境遇と重ね合わせる…んだけど、今回はそこまでで、まさかの…。次回以降、そこも見逃せない!!
とはいえ、やっぱり知花と悟の関係性、キャラクターは変わらずほっこりできるし…いや、むしろ、その良さだけが強固されて、今後の展開をもっと見守りたくなるし…応援したくなる…。もう、とどのつまり、今週も、お見逃しなく!!