──今回の撮影現場で見た、お互いの可愛い一面を教えてください。

加藤:寝顔がめっちゃ可愛かった。すごく寝てたよね?

塩﨑:寝てた?…いや、寝てたね(笑)。

加藤:ちょっとでも体力を回復させるために、空き時間はお互いに寝ていたんですけど、太智くんの寝顔を何度か見る機会があって。それがもう、子どものように可愛かったです(笑)。

塩﨑:恥ずかしい。逆に、加藤くんが可愛かったのは…すごく朝早い運動場のシーンの撮影で、久しぶりに散歩に出た犬みたいにずっと走ってたときかな(笑)。前日も遅くまで撮影していたのに!「ここは走らなくても」って言われても走っていて、本当にワンちゃんみたいで可愛かったなぁ。あれはなんで走ってたの?

加藤:走る必要はなかったんだけど、持久走のシーンだったからちゃんと疲れたくて。朝の撮影だったから、キツかったけど。

塩﨑:そういうことだったんだ。

塩﨑太智&加藤大悟 重要シーンは何度も撮影!自ら「もう1回」と申し出ることも

──同世代のキャストが揃っていましたが、皆さんとのエピソードもありましたら聞かせてください。

加藤:吉沢道雄役の祐楽くんと、野崎大介役の松原康太郎くんは、ご飯に誘ったら一緒に行ってくれたんだよ。たしか、焼き肉に行った気がする。

塩﨑:そうなんだ?

加藤:あれはすごい楽しかったなぁ。

塩﨑:僕は、同じ事務所のメンバーに会えたときがうれしかったです。三洲新役の山下永玖(ONE N' ONLY)は、EBiDANの現場とかでもよく話す存在ですが、ドラマの現場で顔を見たときにすごく安心しちゃいました。それなのに、1シーン撮ったら撮影が終わって帰っちゃって(笑)。

加藤:ははは(笑)。

──劇中には胸キュンシーンが満載でしたが、難しかったシーンはありますか?

塩﨑:難しかったのは、胸キュンシーンではないのですが、トラウマになっている自分の過去をギイに打ち明けるところです。セリフの分量が多かったというのもあるのですが、状況が複雑で、僕自身が理解して話さなければいけなかったので。

いろいろな角度から何度も撮影しましたし、「ちょっと言い回しが…」とシーンの最初から撮りなおすこともあり、大変でした。

加藤:僕らから「もう1回やってもいいですか?」とお願いすることもあったよね。

塩﨑:あのシーンはすごく大変だったし、こだわったシーンです。

──感情を作り直してイチから撮りなおすというのも大変ですね。

塩﨑:1日ずっと寮のシーンを撮るとか、部屋のシーンはまとめて撮るというスケジュールで撮影していたので、さっきキスしてたのに、急に真剣な話をしたりして、感情をつくるのは大変でした。加藤くんが難しかったシーンは?

加藤:前作もそうだったけど、とにかく「タクミに好きになってもらう」という気持ちなので、タクミから見て“カッコいい男”であるところを見せなきゃいけなくて。どうしたらそう見えるか試行錯誤しましたし、それをナチュラルにやらなきゃいけないから、全体通してずっと難しかったです。何より、同じ役を2度演じるって難しいですね。

──今作の見どころ、注目ポイントを聞かせてください。

塩﨑:タクミは大きな過去を抱えていて、それを打ち明けたあと、ギイとどんな未来を進んでいくのか。『タクミくん』シリーズのなかでも、重要な展開が盛り込まれたドラマになっていると思うので、たくさんの方に楽しんでもらえたらうれしいです。

加藤:今作は恋人同士のタクミとギイです。その2人の会話や嫉妬、自分の過去を話すことの大切さなどが描かれていて。その心の距離など、前作と違う部分を楽しんでもらえたらと思っています。

撮影:河井彩美

【塩﨑太智】
ヘアメイク:奥田真莉

【加藤大悟】
ヘアメイク:伊東真美