──お互いが演じるタクミとギイの魅力はどのように感じていますか?
塩﨑:ギイはどれだけ拒否しても、グイグイ来るところがステキだなと思います。タクミもギイくらい来る人じゃないと、心は開けないだろうなと思いましたし、タクミとしてはうれしかったです。個人的に、グイグイと来る人は苦手ですけど(笑)。
加藤:かなり強引ですよね(笑)。
タクミに関しては、トラウマがあって好きな人に近づけないところがありますが、だからこそギイと向き合うときの真剣さが際立っていて、そこは魅力的だなと思います。

──アプローチしても、タクミからはかわされてしまいますが、もしその立場になったら、加藤さんはどうしますか?
加藤:拒否されたら悲しいですよね。でも、ギイを演じていると、拒否されるのがちょっとずつ…。
塩﨑:楽しくなってきた?
加藤:そうそう。「絶対手にしてやる!」みたいな(笑)。
加藤大悟 塩﨑太智をご飯に誘うも断られた!?「ちゃんと自分を持っている太智くんがステキ」
──改めて、お互いの印象を聞かせてください。
加藤:そのまんまだよね。
塩﨑:お互いにね。加藤くんは根っから元気ですし、体力化け物で。結構ハードなスケジュールで撮影していたのですが、共演者のみんなとサウナに行ったり、ご飯を食べに行ったりしていて、すごいなと思っていました。

──もともとはどんな印象を持っていたのですか?
塩﨑:クールな方かなと思っていました。実際にお会いしたら、「なんでもオープン」という感じで(笑)。
加藤:今回、顔合わせもせずに撮影に入ったので、初めて会ったのは現場に向かう車の中だったんですよね。僕のことを元気と言っていましたけど、太智くんもすごく活発な方で。波長は合っていた気がしますし、それはすごくよかったなと思いました。
僕が「ご飯行こうよ」とグイグイ行っても、「今日はちょっと疲れてるし、明日もあるからやめておくわ」とちゃんと断ってくれるのもいいなと思っていて。ギイとタクミみたいでしたし(笑)。
塩﨑:ははは(笑)。
加藤:ちゃんと自分を持っているところがステキだなと思いました。
──印象に残っている撮影エピソードはありますか?
加藤:初日だけはご飯食べに行けたんだよね。そこでちゃんと話せて良かったなと思ってる。あと、同い年っていうのも、関係性を築くうえでは結構大きかったな、と。
塩﨑:何の話したっけ?
加藤:現場では、ずっと台本の読み合わせとか「このシーンどうする?」みたいな話をしてたよね。

塩﨑:本当に時間がなかったので、切羽詰まってました。でも、加藤くんは撮影の合間にアイスクリームを買ってきて、「もう(撮影)行くよ」っていうタイミングでも食べていて、「え、今アイス食べてるんだけど」って(笑)。結構楽しんでたよね。
加藤:楽しまないと気持ち的にやっていけなくて。
塩﨑:そういうことだったんだ!
加藤:作品の内容的に、タクミに振り向いてもらえないというか、積極的にアプローチしても拒否されるような状況が続くから、ちょっと悲しい気持ちになるでしょ。だから、カットがかかったあとは、はっちゃけたくなる(笑)。そうやっていろんなことを楽しんで、気持ちに折り合いをつけていました。
塩﨑:大事なことだよね。