生田絵梨花さんが、友人への感謝や今後挑戦してみたいことを語りました。
俳優、歌手としてさまざまなフィールドで活躍する生田さん。ドラマ『明日はもっと、いい日になる』(フジテレビ)、映画『ブラック・ショーマン』など出演作が相次ぐなか、舞台『リア王』でストレートプレイ(歌やダンスがなく、セリフを主とした舞台)に初めて挑みます。

シェイクスピアの四大悲劇のひとつである『リア王』。ブリテンの王・リア(大竹しのぶ)が、長女・ゴネリル(宮沢りえ)と次女・リーガン(安藤玉恵)に裏切られ、狂気の淵をさまよいながら、人間の“光と闇”を見出していく物語です。
リアを助けようとする実直な三女・コーディリアを演じる生田さんにインタビュー。生田さんが出演されたドラマ『明日はもっと、いい日になる』の反響や、プライベートで訪れた旅行の思い出などについて聞きました(前後編の後編)。
『明日はもっと、いい日になる』出演で広がった反響に「嬉しい」
――インタビュー前編で、本作への出演は「試練」と話していましたが、生田さんは困難に立ち向かいたいと思うタイプですか?
そうですね、何事に対しても「知りたい」という思いが大きいほうだと思います。「できないからやーめた」というより、「私ができない理由はなんだろう?」「できる人はどういう道のりをたどってきたんだろう?」というのを知りたくなるんです。その積み重ねで、ここまで来られたと思っています。

――今までで、特に成長できたと思う経験は何ですか?
いろいろありますが、今パッと思いつくのは、これまで4度出演してきたミュージカル『レ・ミゼラブル』で、1度目と2度目はコゼット、3度目はエポニーヌ、4度目はファンテーヌと3役に挑戦できたことが、人生の中ですごく大きな経験になったと思います。
――先日、最終回を迎えたドラマ『明日はもっと、いい日になる』(フジテレビ)にも出演していましたが、反響はいかがでしたか?
さまざまな感想をいただきました。児童相談所のことをあまり知らなかった、という方からも反響をいただき、たくさんの方が興味を持ってくださるのは嬉しいなと思います。

撮影に入る前、実際に児童相談所を訪問させていただいて、そこで働いている児童心理士さんにお話を伺いました。その方は、最初は子どもたちを正しい道に導くことや、心理士として必要なことは何かを考えていたそうですが、何が正しいかは人によって違うし、幸せも人それぞれだと思うようになったとおっしゃっていて。
そのお話を聞いて、自分の考えを押し付けたり、相手を否定したりするのではなく、「どんな状況でも、あなたのそばにいる。必要ならいつでも頼って」と伝えられることも、寄り添い方の一つなんだと学びました。