6月3日、舞台「恭しき娼婦」の取材会が行われ、風間俊介さん、奈緒さんが登場しました。
「実存主義」を牽引し、哲学者として世界に大きな影響を与えたジャン=ポール・サルトル氏。小説や映画脚本の執筆にも取り組み、劇作家としても数々の戯曲を世に残しました。
中でも、1946年に発表された本作は、非情な世界における人間の“権利”、“尊厳”、そして、“自由”といった、いつの世も人類が向き合う問題に正面から取り組み、最も完成度が高いと評されています。
初日を迎えるにあたっての感想を聞かれると、奈緒さんは「2日前に劇場入りして、空間にも慣れてきて、緊張もありますが、一生懸命やりたいと思います」とコメント。
風間さんは「僕自身もこの作品に出会えて良かったなと思う、素晴らしい作品になっていると思います。多くの人に、この作品を見ていただきたいなと思います」と期待を込めました。
「風間さんには信頼しかありません」(奈緒)
18年放送のドラマ『サバイバル・ウェディング』(日本テレビ系)以来となる共演の2人。お互いの印象や刺激を受けたことについて聞かれました。
奈緒さんは「ドラマでは同じシーンがなくて、打ち上げでお話しさせていただいて、いつか同じシーンの役ができたらとずっと思っていました。今回、2人でのシーンが多い中、すごく濃厚な時間を過ごさせていただいて、風間さんには信頼しかありません」とコメント。
「感情や言葉をぶつけるシーンもありますが、風間さんがいらっしゃるので、私も思いっきり胸を借りて飛び込もうという気持ちでご一緒させていただいています」と熱く語りました。
それを受けて風間さんは「僕自身も信頼以外のなにものでもないです。お互いにそう思っているならありがたいことだと思います」とにっこり。
奈緒さんについて風間さんは「柔らかくて素敵な笑顔という印象があったのですが、役を通して奈緒ちゃんを見ると、今まで持っていたイメージが少しもなくて、役柄として剥き出しの感情でいらっしゃるので惚れ惚れします。こちら側も背筋が伸びる思いです」と語りました。
親友・相葉雅紀との交流を明かす
「親友の相葉雅紀さんも同じく明日、舞台の初日を迎えられますが、2人で話をされることは?」と不意に聞かれた風間さん。
「舞台の進捗状況はお互いに報告しています」と笑顔で答え、「お互いの作品を観に行くことは、公演が重なっていたりするので難しいかなという感じなんですけど、心強いです!」とコメント。
「同世代がみんな頑張っているという時間はありがたいですし、負けてられないなと思います」と話しました。
「風間さんから何かアドバイスを送ることは?」と聞かれると「とんでもないです」と謙遜し、「『明日、通し(稽古)』『俺も!』って感じでお互いにキャッキャやっています」と交流を明かしました。
<公演概要>
舞台はアメリカ南部。冤罪を被せられて逃走する黒人青年をかくまう娼婦リズィー(奈緒)。だが、その街の権力者の息子であるフレッド(風間俊介)はリズィーに虚偽の証言をさせようと、その黒人青年と由緒ある家系の白人の男どちらを救うか選べと迫る。街全体で黒人が犯人と決めつける状況の中で、リズィーが下した決断は…。
主演:奈緒、風間俊介、野坂弘、椎名一浩、小谷俊輔、金子由之
東京公演:6月4日(土)~19日(日)/紀伊國屋ホール
兵庫公演:6月25日(土)~26日(日)/兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
愛知公演:6月30日(水)/日本特殊陶業市民会館 ビレッジホール
最新情報は、舞台「恭しき娼婦」公式サイトまで。