川栄李奈さんが、コロナ禍で苦悩するシングルマザーの大道芸人に「すごく素敵」とコメント。そんな母と息子の日々を追った番組のナレーションを担当します。
川栄さんが読むのは、『ザ・ノンフィクション「泣かないでアコーディオン~シングルマザーの大道芸人~」』(4月10日14時~/フジテレビ※関東ローカル)。
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アコーディオンで魅せる大道芸人の母と、そんな母を「かっこいい」と敬愛する息子。お金はないながらも、愛情とアイデアたっぷりの暮らしが描かれます。
コロナ禍に翻弄される大道芸人の母と息子の、愛と闘いの日々
ネオンきらめく、とある歓楽街の片隅で暮らす母と息子がいます。
大道芸人のあんざいのりえさん(44)は、アコーディオンひとつで、一人息子のろっちゃん(4)を育てるシングルマザー。大学卒業後すぐに、夜の駅でアコーディオンを弾き始め、以来23年、大道芸人としての誇りを胸に生きてきました。
中でも上野公園は、パフォーマーたちが芸と人気を競い合う“主戦場”。のりえさんにとっては、自分の存在価値を実感できるホームグラウンドでもあります。この場所でのろっちゃんは「座長」と呼ばれ、多くのお客さんに愛されてきました。
ところが、コロナ禍となり、収入のほとんどを占めるイベント出演が軒並みキャンセルに。感染防止対策で上野公園の大道芸も中止となってしまいます。
仕事も収入も失ったのりえさんは、これを機に芸の幅を広げようとアコーディオンの練習に取り組むも、出口の見えないコロナ禍の中、持病が悪化し体が動かなくなってしまいます。貯金を切り崩す生活にも限界が見えはじめ…。
そんな中、半年ぶりに入った仕事で、ろっちゃんが思わぬ行動に。果たしてのりえさんとろっちゃんは、再び上野公園でお客さんの前に立つことができるのでしょうか。
コロナ禍に翻弄される大道芸人の母と息子の、愛と闘いの日々をカメラが追いました。
フジテレビュー!!では、ナレーション収録後の川栄さんにインタビュー。どんなことを感じたのか、話を聞きました。
子どもに一番夢を見せているのが、すごくカッコいいお母さん
<川栄李奈 インタビュー>
――ナレーションを読み終えての感想は?
“お母さん”というだけで大変だと思うんですけど、シングルマザーとなったら、本当に全部をひとりでやらなければいけなくて。しかも、コロナ禍で大変なことが続いているのに、子どもに一番夢を見せているというのが、すごくカッコいいお母さんだなっていうふうに思いました。
実際、想像できないくらい大変だろうと思うんですが、どんなことも全部プラスに変えていって、なおかつ子どもと一緒に楽しんでいましたよね。
商売の大変さとか、学校では学べないようなことをお母さんが見せてくれるというのも、すごく素敵だなと思いました。
――のりえさんは、仕事、金銭面、健康面など、さまざまな困難に直面します。
お金がすべてではないとはいえ、お金があることで心に余裕を持てることもあるので、それが、収入がなくなりました、給付金も支給されません、となったら、本当に大変だと思います。
でも、その中で、アイデアを駆使して子どもを楽しませようする姿がカッコよかったですし、体調が良くなくてもそこを見せずに突き進んで、全部をプラスにもっていく、力強さみたいなものをすごく感じました。
――大変な状況でも、のりえさんは「大道芸は辞められない」と言います。そういった思いに共感されますか?
やっぱり自分が長年続けてきて、努力したり頑張ってきたって思えるものほど、辞められないと思います。そういった気持ちはすごくわかります。
――のりえさんにとっての“ホームグラウンド”は上野公園でしたが、川栄さんにそういう場所はありますか?
コロナ禍になってから一度も行けてないですけど、伊勢神宮がすごく好きで何かつらいことがあると行くようにしています。行くと気持ちが晴れて帰ってくる、みたいな感じがある場所です。
――コロナ禍で始めたこと、見つけた楽しみなどはありますか?
英語や関西弁を学ぶことが多かったですね。リモートで先生に教えてもらう、といったことは増えました。
――ドラマで披露した関西弁や英語が上手だと話題になっていましたね。英語の勉強を続ける予定はありますか?
台本にあるセリフしか言えないですし、全然しゃべれないです。今まで、単語を勉強したことはあっても、会話になっている文章を話すのは初めてくらいのレベルだったので、初めてですね、こんなに勉強したのは(苦笑)。
みなさんからは「続けたほうがいい」と言われますので、「頑張れ、自分」とは思っていますが…。
――最後に、視聴者のみなさんへメッセージをお願いします。
まだ続きそうなコロナ禍ですが、そのなかでも新しいことを始めたり、楽しいことを見つけたりするのが大事だなって思います。大変なことがあっても、沈まずにプラスに持っていこうとするのはすごく大切ですし、そういう気持ちを忘れずに楽しく生きていただきたいな、と思います。