フジテレビ・フィギュア班が取材動画を毎日配信!Vol.35
新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受け、カナダ・モントリオールで開催予定の「世界フィギュアスケート選手権2020」が中止に。シーズンのクライマックスの舞台は失われ、様々な活動も停止する状況になってしまったが、来季までの想いを繋ぐべく、フジテレビ・フィギュア班が取材した動画が3月23日から毎日配信されている。
シーズン中に放送しきれなかったインタビューや取材動画、特別動画が続々と登場するので、フジテレビュー!!でもその内容を紹介していく。
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紀平梨花選手、樋口新葉選手、川畑和愛選手が語る試合後の心境
【全日本選手権2019】女子記者会見Vol.1
2019年12月21日、「全日本フィギュアスケート選手権2019」(以下、「全日本選手権」)女子シングルフリーの試合終了後。優勝した紀平梨花選手、2位の樋口新葉選手、3位の川畑和愛選手による記者会見が行われた。
――今大会の結果を受けて、感想を聞かせてください。
紀平:ショートでミスがあって、フリーの前の公式練習ですごく調子が悪かったので、不安はありましたが、フリーでは自分の目標としていたノーミスの演技ができて嬉しい気持ちです。初めて全日本選手権で優勝したことも、すごく嬉しかったです。
樋口:ショートで少しミスがあったんですけど、フリーで直すことができたのが良かった点です。ここまで2ヵ月間、自分でもすごく頑張っていたと思うので、練習の成果をしっかり試合で発揮することができて、良い試合になったなと思います。
川畑:今シーズン通して目標としてる、ショートフリー両方をノーミスで終えるということが今大会でできたのですごく嬉しいです。3位という結果には正直すごくビックリしています。
不安で眠れなかったが「お手紙で励まされ…」(紀平)
――(紀平選手に質問)これまで国際大会で多くのメダルを獲得してきていますが、他の大会と比べて「全日本選手権」での優勝の意味を教えてください。
紀平:「全日本選手権」は、地元の友だちや家族も見に来てくれていますし、ショートでもお手紙をたくさんいただいて…。本当に不安があって眠れなかったので、お手紙を読んで励まされて、今回は“感謝”を感じた試合でした。
不安の中、あの演技ができたのは自分でもビックリしました。嬉しさとともに、「4回転を頑張らないと」という気持ちがあります。
【全日本フィギュアスケート選手権2019<紀平梨花選手のショートプログラム>の演技 +インタビュー動画はこちら】
https://youtu.be/dcMjFelWToU
【全日本フィギュアスケート選手権2019 <紀平梨花選手のフリースケーティング>の演技+インタビュー動画はこちら】
https://youtu.be/O7ljAyfE3PM
「2年間表彰台に乗れなくて悔しい思いをしてきた」(樋口)
――(樋口選手に質問)「全日本選手権」の表彰台に戻ってきた自分に対して、どんな言葉をかけますか。
樋口:2年間表彰台に乗れなくてすごく悔しい思いをしてきて、(昨シーズンは)「世界選手権」にも行けず、ケガもあって辛いことが続いた2年でした。
その2年があって、今年はどうしても頑張りたいと思いながら練習をして、シーズン初めから「全日本選手権」に照準を合わせてきたので、それがしっかり合ったということが自信にもつながりました。ここからだとは思いますが、よく頑張ったなと思います。
【全日本フィギュアスケート選手権2019<樋口新葉選手のフリースケーティング>の演技+インタビューはこちら】
https://youtu.be/aX58U_l_QWs
初の表彰台「順位については考えていなかった」(川畑)
――(川畑選手に質問)改めて紀平選手、樋口選手と並んでこの場にいることに実感は湧いていますか。
川畑:この大会で目標にしていたことは、ショートとフリー両方ノーミスで滑り切ることと、フリーで120点台を出すこと。順位については考えていなかったので、まだあまり実感は湧いていないです。
【全日本フィギュアスケート選手権2019<川畑和愛選手のフリースケーティング>の演技+インタビューはこちら】
https://youtu.be/94r0dtClBqA
また、「全日本選手権」という舞台の難しさについても質問が上がる。
「昨年の『全日本選手権』では気持ちの面もボロボロになってしまった」という紀平選手。「ちょっと悔しい思いがした試合だった」とも明かしたが、「(今年は)助けてくれた人がたくさんいるので、その人たちのためにやるしかないと思っていた」と語った。
シーズン初めから「全日本選手権」に照準を合わせてきた樋口選手は、「毎年『全日本選手権』で気持ち的に落ちてしまうことが多かったんですけど、今回は最初から定めていた目標がブレなかったので、良い練習もできて、パフォーマンスもすごく良かったんじゃないかな」と自己分析。
川畑選手は「大きな大会だということは身体が感じていて、公式練習ではあまりないような転び方をしてしまった」というが、「今まで積み重ねてきた練習が集中する力につながったと思います」と振り返った。
ほかにも、練習拠点が同じ樋口選手と川畑選手がお互いの印象を語る場面も。
樋口選手は、「(川畑)和愛ちゃんは、ずっと笑顔で表情を作りながら練習していてすごいなと思っていた」と語り、川畑選手は「(樋口)新葉ちゃんのフリーのステップがすごく好き。スライディングしてから手を挙げるところが好きで、練習中でも見ちゃいます」と笑った。
記者会見の動画はこちらからチェック!