4月28日(火)24時(29日0時)より、動画配信サービスFODで配信がスタートするドラマ『東京ラブストーリー』。
主演を務める伊藤健太郎がドラマをPRするために、同日、フジテレビの情報番組『ノンストップ!』にゲスト出演した。
『東京ラブストーリー』と言えば、柴門ふみの漫画を原作に、鈴木保奈美・織田裕二主演で1991年に放送されたドラマが、90年代の若者を熱狂させた名作。今回、29年ぶりに新キャストで復活するとあって、大きな話題となっている。
フジテレビュー!!では、そんな話題作で主人公・永尾完治を演じる伊藤へ『ノンストップ!』出演直後に電話でインタビュー。ドラマの見どころはもちろん、“おうち時間”の過ごし方などを聞いた。
さらに、フジテレビュー!!のTwitterで募集した質問には、動画で回答。当初の3問より多い、4つの質問に答えるというサービス精神も見せてくれた。どの質問が採用されたかは、動画でチェック!
※それ以外の質問で、このあとのインタビューで答えてもらっているものもあります。
俳優の仕事の魅力は「大きいスクリーンに出てる自分を見るとうれしい(笑)」
『ノンストップ!』の「行きつけ教えます!」のコーナーにゲスト出演した伊藤は、モデルとして芸能活動を始め、俳優業に関しては当初乗り気ではなかったことを告白。
日本アカデミー賞を受賞するなど、俳優のイメージも強いだけに、俳優で頑張ろうと思ったきっかけを聞かれると、「蜷川幸雄さんの舞台のオーディションに行かせてもらった時に、同世代の子たちが頑張ってる姿を見て、なんか悔しくて。それがきっかけです」と振り返った。
続けて、「(俳優の仕事は)楽しい部分もあれば、しんどい部分もあるんですけど、それもひっくるめて“好きだな”と思えるようになってきたので、それがエネルギーになってる」と、真摯にコメント。
「俳優の仕事の魅力」を聞かれると、「シンプルに、大きいスクリーンに出てる自分を見るとうれしい(笑)」と笑顔を見せた。
ほかにも、ハリウッドデビューを目標にしていること、行きつけのお店はステーキチェーン店の「ステーキ宮」で、900グラムのステーキを食べたことがあるというエピソードや、“おうち時間”は映画を見ながら半身浴をすること、趣味は革製品にオイルを塗りこむことなど、素顔を明かした。
<伊藤健太郎 インタビュー>
――今回、『東京ラブストーリー』で完治という等身大の男性を演じられましたが、ご自身と共通点や共感できる部分はありましたか?
共通点は少なかったですね。ただ、周りから見ると完治はリカ(石橋静河)に振り回されてるように見えるけど、完治はそうは思っていなくて。最初のころは特に。リカのことが好きだから、リカの言動がちょっと楽しいと思っているところは共感できました。
――伊藤さんも振り回されることを楽しめるタイプですか?
振り回されることが「嫌だな」と思っていたとしたら、好きじゃなくなってしまったり、気持ちが薄れてしまっている時だと思うんですよね。好きである限りは、何をされても楽しかったりするのかなと思います。
――逆に、「完治とは違うな」と思う部分はありましたか?
リカと付き合っているのに、一瞬フラフラっとする部分があるんですけど…そういう部分は分からないですね。もうちょっとちゃんとしろよっていう(笑)。
――好きになったら一途なタイプですか?
そうだと思います。付き合っている相手がいるのに、他の人に心が動くっていうのは…僕自身は考えられないので。だから、演じていてすごい変な感じでした。リカと一緒のシーンをバーッと撮ったあとに、さとみ(石井杏奈)とのシーンが増えたりすると、「何やってるんだ?」と思ったり(笑)。
――自分の中で違和感があっても、演じなければいけないのは大変そうですね。
でも、完治という役のことなので、演じることはできるんです。演じながら、監督と「完治、こんなにフラフラしてて大丈夫か!?」って話していましたけどね(笑)。
――改めて撮影を振り返って、苦労したシーンはありましたか?
リカと一緒に楽しいシーンを撮ったあとに、さとみとの重いシーンを撮るのが…逆の場合もそうですが、大変でした。ドラマの撮影は、ストーリーの流れ通りに進まないこともあって、そこは慣れっこだったんですが。
でも、こういうラブストーリーは特に、悲しかったり、怒ってたり、楽しかったり、いろんな感情が入り混じってくるので、かなり疲れましたね(笑)。
――精神的にですか?
家に帰ってから、ベッドとかソファに座り込んで、「はぁ…(深いため息)」っていうのはよくありましたね(笑)。なかなか感じたことのない感覚でした。
――逆にグッときたシーンやセリフはありますか?
「カンチ、セックスしよっか!」ですかね、やっぱり(笑)。僕は、前作が放送されていた時は生まれていなかったけど、それでも知ってるくらいのセリフで。そのセリフを完治としてリカから受けた時に、改めて「すごいセリフだな…」と感じたことを覚えています。すごく印象的でした。
完治としては、東京という場所に来て、会って間もない人に「カンチ、キスしよっか」とか、「セックスしよっか」とか言われて、「すごいな、この人」と感心していましたね。
完治の人生の中で、それまでそんなことを言う人は周りにいなかったと思うんです。そういうところから、どんどん気になっていって、いつの間にか好きになって、依存してしまってという状況が面白かったです。
――もし、伊藤さんが完治の立場で女性から言われたら…どう思いますか?
うれしいですね(笑)。男なら誰でもうれしいんじゃないですか?そういう言葉は。いや、でも、出会って間もない人に言われたら「んっ?」ってなるのかな…。時と場合と状況によるんですかね(笑)。
――少し話は変わりますが、前作でリカ役を演じた、鈴木保奈美さんが先日出演された『TOKIOカケル』で「伊藤健太郎くんが好きなんです」と発言し話題となっていました。ご存じでしたか?
僕、番組をたまたま見ていたんですよ。テレビをつけたままシャワーを浴びていて、お風呂の扉を開けた瞬間に「伊藤健太郎くんが好きで」っていう声が聞こえて。「何事だ!?」と思って見たら、鈴木保奈美さんがお話してくださっていて。うれしかったですね。
うれしかったんですけど、その言葉を機に、急に『東京ラブストーリー』の配信が始まることに対して緊張感が走りましたね(笑)。
――鈴木さんにお会いできたら伝えたいことはありますか?
とりあえず、感想を聞いてみたいですね。…いや、聞きたくないかな(笑)。感想というか、前作当時のお話をうかがってみたいです。あと、平成版のリカVS令和版のリカも見てみたいです(笑)。スピンオフとかで作ってもらいたい!
――そして、いよいよ、今夜『東京ラブストーリー』が配信スタートとなりますが、今の心境をお聞かせください。
去年の夏に撮っていた作品なので、「やっと」という気持ちと、「もう始まるんだ」っていう気持ちと入り混じっています。
ドラマって見ていると、非日常の体験ができたりするじゃないですか。僕は、恋愛ドラマで特にそういうことを感じることが多いんですけど。今は世界中大変な時期ではありますが、ドラマを見ている1時間くらいだけでも、ドラマの世界に浸ってもらって、息抜きというか、リフレッシュをしてもらえたらうれしいです。
――少しだけ伊藤さんご自身のお話もお聞かせください。自宅で過ごす時間が増えていますが、最近どんなことをしていますか?
よくやっているのは料理ですかね。毎日作っているので。あとゲームにもハマっています。オンラインでできるゲームがあって、外が明るくなるまでやっていたりします(笑)。ゲームの中で音声も繋げるので、「あっち行った!」「こっちだ!」とか言いながら、夜中にやってます!
――自粛が続き、気が滅入ってしまっている人も多いと思いますが、伊藤さん流の“おうちで楽しく過ごすコツ”はありますか?
家にいても僕はそこまで滅入ったりはしないんですけど…たしかに、だんだんやることなくなってくるなとか、思いますよね。でも、ダラッと過ごしていられるのも、今だけだと思うので。逆に今の状況を楽しんでいます。
僕、料理をいろいろ作るようになって、レパートリーも増えたんです。これは、将来的にも役立つことだと思うんですよ。みなさんにも、知分(ちぶん)をためる時間を過ごしてもらえたらいいのかなと思います。
――ちなみに、最近増えたレパートリーは何ですか?
おばあちゃんのから揚げがすごくおいしいんです。そのから揚げに一番近いものを作れるのは、親戚中で僕なんですよ。今、時間があるので研究を重ねて、味と触感がおばあちゃんにまた一歩近づいたっていう(笑)。これは結構、僕の中では大きな出来事でした!
――新型コロナウイルスに伴うこの事態が収束したら、やってみたいことはありますか?
もし、緊急事態宣言や外出自粛要請の解除が夏だったらサーフィンがしたいし、冬だったらスノーボードに行きたいし。キャンプしたいし、買い物行きたいし。やりたいことはいっぱいあります(笑)。外でアクティブなことしたいですね。
――最後にファンの皆さまへメッセージをお願いします。
『東京ラブストーリー』を見てもらって、「あれ良かったよね」「これはちょっとないよね」と、友達と電話やメールで話してもらって、楽しんでもらえたらいいなと思います。まず1話をチェックしてもらえたらうれしいです。お楽しみに!