言葉が見つからない…
でも、言葉が見つからない…(絶句)、じゃなく、
言葉が見つからない…(興奮!!)の方です。
毎回毎回衝撃でしたが、今回は特に何を書いていいのかわからないくらい、これまで以上の衝撃回!
だけど、ちょっとでも書いてしまったらネタバレになってしまって、みなさんが受けるはずの衝撃を奪ってしまうんだから、こんなにも試写室泣かせの回はありませんよ!!
ということでネタバレに十分気をつけながら今回の興奮をみなさんにお伝えしようと思います!
さて前回のレビューの最後で触れた次回へ向けての“振り”要素…
「お姉ちゃん(泉里香)の不穏」
「正子おばあちゃん(松原智恵子)の嫌な予感」
「ママ(羽田美智子)の純愛」
「パパ(天野ひろゆき)、謎の表情」
「突然の大地震」
というこの5つの中で、前回のラストで起きた「突然の大地震」が、ただただ前回を引っ張って視聴者を引き留めたいだけのビックリ要素としてではなく(実は内心、そう思ってました…ごめんなさい)、それをきっかけにドラマ全体の流れが変化し、大きなうねりができ、最後、スパークします!!
そしてなんと、その大きなうねりの一因がパパ!
パパは前回見せ場がいっぱいあったはずだし、エピソードの順番的にも、前回の引きの怖ろしさからしても、てっきり「お姉ちゃんの不穏」メインで描かれるのかと思いきや、パパが先週に引き続き、結構な分量で描かれます。「パパ、謎の表情」がまさか、こんな振りだったとは…。しかもパパを演じる天野くんが若干…いやちょっと、いやだいぶ、かわいく思えてくるという、超斜め上過ぎるエピソード。
だって、夕日が見えるシーサイドで、両手にソフトクリームで、ちょっと小走りなんかしちゃって、とろーんとした目で、恍惚とした表情見せるんだもん!かわいいじゃんかよ!!
まさか巨大隕石が落ちてくる終末感あふれるドラマで、こんな別角度からの多幸感が味わえるストーリーが見られるなんて誰が想像できました?あまりにも幸せ過ぎるから一時停止してパパの表情何回も見ちゃったもんね。僕、おかしいのかな?
っと、すっかりパパのエピソードに心を奪われちゃいましたが、お姉ちゃんのエピソードも前回から想像した“不穏”はそこまで膨らまず、こちらも意外や意外、“人間愛”の物語へと昇華していきます。あんなに家族に対して無関心な風なのに、みんなへのツッコミは冴え渡ってて、愛があって、だけどどこかに影がある…そんな難しい役を泉里香さんが絶妙な塩梅で演じています。
そして、まさかその中で何気なく語られた“幼少期のエピソード”が、とんでもないフックとなって、まったく想像もしていなかった秘密が暴かれるのです。それを知った瞬間、振り返ってみると、お姉ちゃんの表情から漏れ出てた影が…ママやパパやおばあちゃんの表情の一つ一つが…細かな演技のどこかに伏線があったような気がして、ちょっとゾッとしてきます。なので一瞬一瞬、役者さんの表情にも注目してください。
「地球が滅亡するかもしれない世界」で家族の価値観の比重が大きく変わり、「自分らしく生きる!」と思い立ち、ママが「純愛も家族もどちらも手に入れたい」と決意する…というこの辺の物語の展開までは想像が出来るっていうか、流れとしてすごく自然だから、驚きが想定内なところもあるんだけど、今回ぶっこまれた秘密は、そこにも物語があんの?どこまで膨らんでいくの?って想像の余地が全くもってなかったという超衝撃。ああ!早く、誰かに言いたい!!
なんだかもう我慢できないので衝撃が起こる分数だけでもお伝えさせてください。
開始41分頃、49分頃、そしてその30秒後と、なんと計3回、衝撃がぶっこまれます!後半に超ド級の3連発なので処理能力が追い付かなくなります。なのでそれまで絶対油断しないで見てくださいね!
「ああ…今回も、なんか、すごく感傷的な展開だなー」って、油断しちゃいけないのわかってるはずなのに、ちょっと油断しちゃう瞬間が今回も訪れます。だけど絶対に油断しないでくださいね!大事なことなので2回言いましたよ!!
なんなら、次回予告のラストカットまで衝撃なので、CMまたいだ最後の最後までお見逃しなく!!
text by 大石 庸平 (テレビ視聴しつ 室長)