5月2日(土)23時40分より、羽田美智子主演・オトナの土ドラ『隕石家族』(原作・脚本:小松江里子)第4話が放送される。

本作は、巨大隕石の接近まであと半年の運命にある、門倉家の5人が次々と自分の正直な想いを“爆発”させるスペクタクルホームドラマ。

第3話では、久美子(羽田美智子)の恋人・片瀬(中村俊介)と、夫・和彦(天野ひろゆき)が会っている事がバレた上に、片瀬への和彦の想いが加速!?最後は、隕石落下の地震?と、次回へ期待満載の展開となった。

門倉和彦(天野ひろゆき)

そんな「門倉家の主」で「妻の恋人とは知らず!?片瀬に惹かれる」和彦を演じる天野ひろゆきに話を聞いた。

<天野ひろゆき インタビュー>

――14年ぶりの連続ドラマのレギュラーはいかがですか?(※1)

3年前の刑事モノの2時間ドラマ(※2)に出演させていただいた時、ホワイトボードを使って、事件や犯人の説明をするシーンの台詞が全然覚えられなくて、今回も台詞が覚えられるか不安だったんです。

でも、何度かご一緒している脚本家の小松江里子先生(※3)が、途中からアテ書きをしてくれている感覚がありまして。

先生に聞いたら「天野さんの役だから、後半ちょっと語尾が優しくなったかも」とおっしゃっていて、そんなご配慮もあってか当初心配していたようなことはなく、周りの方々にも恵まれて、無事に演じさせていただきました。

※1 2006年 TBS『おいしいプロポーズ』 

※2 『特殊犯罪課・花島渉』(2017年/テレビ朝日 )

※3 2003年『元カレ』(2003年/TBS)、『バツ彼』(2004年/TBS)ともに脚本は、小松江里子。

――愛する“家族”のそれぞれのチャーミングなところは?

ママ役の羽田美智子さんは、天然なところ。でも、天然なのにアドリブ対応がすごくて!これが同じ天然でも、ウチの相方のウド鈴木と違うところで、アイツは天然なだけ(爆笑)。

僕がそういう人が好きなのか、僕にそういう人が集まってくるのかはわからないんですけど、撮影期間中も羽田さんは本当によく笑ってくれて、楽しく過ごさせていただきました。

左から)和彦(天野)、門倉久美子(羽田美智子)

お母さん役の松原智恵子さんは、「いるだけで絵になる」という究極の存在。そこにキャリアを重ねてきた眼力や説得力がある。松原さんの「はい」と、僕みたいな若造の「はい」とは全然違うなと、重みのようなものを感じましたね。松原さんの目をずっと見ていたら、そのまま吸い込まれそうになりました。

左から)門倉正子(松原智恵子)、門倉美咲(泉里香)、和彦(天野)、久美子(羽田)

長女・美咲役の泉里香さんは、どっちかっていうと人見知りタイプだと思うんです。ただ僕が壁を作らずに「何でも来い!」っていう気持ちで接していたら、最終的には来すぎてビックリしましたね(爆笑)。

僕のあごの肉を手でたぷたぷしたり…。そんなシーンじゃないのにですよ!?本当に僕の事を何だと思っているんでしょうか(笑)。

左から) 森本翔太(中尾暢樹)、門倉結月(北香那)、正子(松原)、和彦(天野)、美咲(泉)、久美子(羽田)

次女・結月役の北香那ちゃんは、本当に娘のような感じで可愛らしい!美味しいものを食べた時の喜び方が本当に屈託がなくて「あんな娘が欲しいなぁ」と思いましたね。

――控え室で積極的に共演者と台詞合わせをしていましたね。

今回、一軒家を借りて撮影しているから楽屋がないの(笑)。広めの一室を控え室にして、みんなで使う。それが今回のようなホームドラマには、良いんですよ。

楽屋の隅で誰かが寝ているとか普通あんまり見ないでしょ?「北香那ちゃん、疲れているんだな」とか「(翔太役の)中尾暢樹くん、また寝ているな」とかすぐわかる。どんどん家族のようになれたのは、楽屋が個別じゃないというシチュエーションも良かったんじゃないかな。

――撮影現場でよく鼻歌を歌っている姿を目撃しました。

僕は歌が好きで、無意識にそのシチュエーションに合った音楽を歌っているようで、家でもよく言われます。現場では、自分の長台詞が終わって気が抜けて歌っている時もあって、共演者に「自分が終わったからといって!」と怒られることも…。それは申し訳ないなと思っているんですけど。歌うのは「周囲を和ませよう」とかでなく、自分の緊張をほぐしているのです(笑)。

――撮影初日に、ウド鈴木さんから「殿様のだだちゃ豆」という差し入れがありましたね。

それは「明石家さんまさんの心を鷲掴みにしただだちゃ豆」と言われていまして、今回のスタッフにも人気でした。

ただ、差し入れは“相方愛”じゃなく“ドラマに自分が出たい愛”なんですよ。実は今、パソコンをマネジャーと連動してスケジュール管理をしているからアイツが検索するワードもわかるんですが「ウド鈴木 役者」とか「ウド鈴木の可能性」とか、自分のことばっかり調べてるんです。

今回も僕より先に台本を読んでいる時があって、それでしっかり出演にまで漕ぎ着けましたからね~。

今回2人で共演するシーンがないのは、僕が共演NGを出しているから。やっぱり役者に集中したいんで…なんて嘘です(笑)。2人が一緒に映ると“キャイ~ン感”がハンパなくって、見ている人も気になっちゃうんじゃないですかね(笑)?

――第4話では片瀬(中村俊介)との“進展”があるとか?

男性を好きになることはないと思っていましたが、鎌倉の海でロケした時に、中村さんが波止場みたいなところに立ってこっちを向いた時、シュッとしていてカッコ良くて、告白しようかと思いましたね。

男2人の鎌倉ロケは、行くところ行くところ楽しくて、映像をつなぎ合わせた監督から「非常に良い感じですよ」と言われたので放送が楽しみです!

――視聴者のみなさんへのメッセージをお願いします。

和彦が一体どんな心持ちで4話を迎えるのか、和彦の気持ちになって一緒に見ていただきたいなと思いますね。そうすると男性の方は今まで気づかなかった自分の新たな部分に気づくかもしれませんし、女性の方も「あ、そういう気持ちわかるかも」と共感できる可能性も。

今回のエピソードが、どういう人の心に響くのかはわかりませんけれども(笑)、いろんな人に見ていただき、楽しんでもらいたいなと思いますね!

<第4話あらすじ>

美咲(泉里香)は、田舎に疎開した森山(遼河はるひ)を追いかけるため家を出ることを決意。最後の時に先生の側にいてあげたいと言う美咲に驚く久美子(羽田美智子)たちだったが、 「美咲がこの家を出ることに賛成の人…」 と、地球最後の別れを決める多数決が行われることに。

一方、久美子は、片瀬(中村俊介)と和彦(天野ひろゆき)が密かに会っていることを知る。片瀬は、自分の夫と知っていて会っているのか…和彦も何か秘密を隠している?疑心暗鬼の久美子。そんな中、片瀬を訪ねてくる和彦。そして思いもよらぬ衝撃の告白が…。するとその時、巨大隕石が!?