アストラゼネカ株式会社
循環器領域の専門医と俳優の本田望結さんが参加し、トークセッションを実施 AIと築く医療の未来を考えるとともに、心不全に対する理解を促進

アストラゼネカ株式会社(本社:大阪市北区、代表取締役社長:堀井 貴史、以下、アストラゼネカ)は、「心臓フロンティア~心不全ゼロの未来へ~」と題した市民公開講座を、「健康ハートの日」制定40周年の節目に、大阪・関西万博(英国パビリオン)にて開催しました。



心疾患は、がんに次いで日本における死因の第2位※1で、総患者数は357万8,000人に上ります(高血圧性をのぞく)※2。特に心不全は死亡者が最も多く、高齢化が進む日本において患者数はさらに増加することが予想されています※3 。しかしながら、心不全の認知度は44.2%※4にとどまっている現状があり、疾患に関する正しい知識や未来の医療について楽しく学び理解を促進するとともに、一般の方が心臓の健康について考え、生活習慣を見直すきっかけとなるよう、本市民公開講座を開催しました。

本市民公開講座ではまず、一般社団法人 日本循環器協会の代表理事で、国際医療福祉大学・東京大学 教授の小室一成先生より、「心不全を知る・防ぐ・治す ~AIとゲノムがひらく医療の未来~」と題してご講演いただきました。小室先生は、「高齢化が進む日本は“心不全パンデミック”の状態で、心不全患者さんは増加しています。しかし、心不全は予防や対策が可能な病気です。多くの方が疾患に関する正しい知識を持ち、日頃から適切な生活習慣を身につけ、心不全にならない、患者さんなら繰り返さないことが大切です。また、AIによる心電図診断サポートやウェアラブルデバイスによるモニタリングなど、医学研究によるイノベーションの有効活用が重要です」と説明されました。

続いて、「見えない心臓の不調が“見える”未来へ ~AIと私たちが築く、やさしい医療~」と題したトークセッションが行われました。



トークセッションには小室先生に加え、心臓病・心不全の啓発活動にも注力されている、木田圭亮先生(聖マリアンナ医科大学 薬理学 主任教授)、心エコー図と人工知能研究を専門とされる、鍵山暢之先生(順天堂大学 循環器内科 データサイエンスコース 特任准教授)、そして、俳優・フィギュアスケーターの本田望結さんが参加し、これからの心不全の診断や治療がどのように変わっていくのかについて話し合いました。トークセッションにおける登壇者のコメントは以下の通りです。



小室 一成 先生
「医療において、これまで“壁”となっていた部分をテクノロジーの進歩で越えられる時代が到来しつつあります。心不全も、これまでは「なんとなく息切れする」といったあいまいな症状で気づかれにくい疾患でしたが、今後はウェアラブルデバイスにより早期に異常を察知でき、AIを搭載した診断機器が確定診断をサポートしてくれるーそんな未来が現実になろうとしています。しかし、そのような進歩の中でも最も大切なのは、患者さんご自身やご家族・周囲の方々の「気づき」です。
テクノロジーの力を活かしながら、医師と患者さん、そして社会全体が一体となって未来の医療を築いていく。それこそが、これからの医療にとって最も重要なことだと考えます」






木田 圭亮 先生
「日本心臓財団、日本循環器学会、日本循環器協会、日本AED財団の4団体は、8月10日を健康ハートの日として、心臓病予防を呼びかける様々な啓発活動を行っています。「健康ハートの日」制定から、ちょうど40周年の節目を迎え、万博会場でアストラゼネカ株式会社と一緒に行ったこの啓発イベントが、1人でも多くの方にとって心臓病や心不全を知っていただく機会になれば嬉しいです」






鍵山 暢之 先生
「私は、検査を行っても診断が難しい病気が見逃されてしまうという医療課題を、AIで解決する研究に取り組んでいます。心不全についても、心アミロイドーシスという、気づかれにくい心臓病が潜んでいることがあります。現在、AIを活用して心エコー画像から心アミロイドーシスを早期に発見する研究を進めています。従来は専門医でも診断が難しかった病気も、AIのサポートでより正確に、早く見つけられる可能性が広がっています」






本田 望結 さん
「トークセッションに参加して、心不全は、自分自身だけでなく家族など、誰にでも関係のある病気だと実感しました。息切れなどの気づきにくい症状が実は病気のサインかもしれないということを知ることができ、正しい知識を持つことで、早期に気づくこと、予防することができると感じました。その気づきをAIなどの技術がサポートしてくれるのは大変心強いと思います。今後は、自分自身もそうですが、家族のちょっとした変化にも気づけるようにしていきたいです。本日得た学びを、家族や友人にもシェアすることが大切だと思いました」



アストラゼネカは、循環器疾患領域のパイオニアとして革新的な医薬品を提供するとともに、心不全における早期診断・早期治療介入の普及を目指して、これからも意欲的に活動してまいります。

■イベント概要
タ イ ト ル:大阪・関西万博 市民公開講座 「心臓フロンティア~心不全ゼロの未来へ~」
主   催:EXPO 2025 英国パビリオン・アストラゼネカ株式会社
後   援:駐日英国大使館、英国総領事館、一般社団法人 日本循環器協会
日   時:2025年7月30日(水)14:00~15:15
会   場:EXPO 2025 大阪・関西万博 英国パビリオン
プログラム:ご講演
      「心不全を知る・防ぐ・治す ~AIとゲノムがひらく医療の未来~」
      登壇者:小室 一成 先生(国際医療福祉大学・東京大学 教授/日本循環器協会 代表理事)
      トークセッション
      「見えない心臓の不調が“見える”未来へ ~AIと私たちが築く、やさしい医療~」
      登壇者:小室 一成 先生
      木田 圭亮 先生(聖マリアンナ医科大学 薬理学 主任教授)
      鍵山 暢之 先生(順天堂大学 循環器内科 データサイエンスコース 特任准教授)
      本田 望結 さん (俳優・フィギュアスケーター)

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アストラゼネカの心不全に関する情報サイト
アストラゼネカでは一般社団法人日本循環器協会とともに、「Spotlight On Heart Failure」https://www.spotlightonheartfailure.jp/を通じて、心不全の症状、原因、診断方法について理解を深めていただくための情報を提供しています。

心不全について
心不全は慢性かつ長期的な疾患であり、時間の経過とともに悪化します※5。全世界で約6,400万人が罹患しており※6、非常に高い罹患率と死亡率を伴うことが特徴です※7。慢性心不全は、65歳以上で入院する方の理由として最も多い疾患で、臨床的および経済的に大きな負担となっています※8。

アストラゼネカについて
アストラゼネカは、サイエンス志向のグローバルなバイオ医薬品企業であり、主にオンコロジー領域、希少疾患領域、循環器・腎・代謝疾患、呼吸器・免疫疾患からなるバイオファーマ領域において、医療用医薬品の創薬、開発、製造およびマーケティング・営業活動に従事しています。英国ケンブリッジを本拠地として、当社の革新的な医薬品は125カ国以上で販売されており、世界中で多くの患者さんに使用されています。詳細についてはhttps://www.astrazeneca.comまたは、ソーシャルメディア@AstraZenecaをフォローしてご覧ください。
日本においては、主にオンコロジー、循環器・腎・代謝、呼吸器・免疫疾患およびワクチン・免疫療法を重点領域として患者さんの健康と医療の発展への更なる貢献を果たすべく活動しています。アストラゼネカ株式会社についてはhttps://www.astrazeneca.co.jp/をご覧ください。フェイスブックインスタグラムYouTubeもフォローしてご覧ください。

References
※1. 厚生労働省 令和6年(2024)人口動態調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai24/index.html (2025年7月アクセス時点)
※2.厚生労働省 令和5年(2023)患者調査
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kanja/10syoubyo/index.html (2025年7月アクセス時点)
※3. 日本循環器学会/日本心不全学会合同ガイドライン 2025年改訂版 心不全診療ガイドライン
https://www.j-circ.or.jp/cms/wp-content/uploads/2025/03/JCS2025_Kato.pdf (2025年6月アクセス時点)
※4. 公益社団法人日本脳卒中協会 脳卒中・循環器病に関する国民の知識調査
https://www.jsa-web.org/medical_event/7829.html (2025年6月アクセス時点)
※5. Cleveland Clinic [Internet]. Heart failure [cited 2023 May 15].
Available from: https://my.clevelandclinic.org/health/diseases/17069-heart-failure-understanding-heart-failure
※6. Vos T, et al. Global, regional, and national incidence, prevalence, and years lived with disability for 328 diseases and injuries for 195 countries, 1990-2016: A systematic analysis for the Global Burden of Disease Study 2016. Lancet. 2017;390(10100):1211-1259.
※7. Mozaffarian D, et al. Heart Disease and Stroke Statistics-2016 Update: A Report From the American Heart Association. Circulation. 2016;133(4):e38-360.
※8. Azad N, et al. Management of chronic heart failure in the older population. J Geriatr Cardiol. 2014;11(4):329-337.
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