カリフォルニア・ロサンゼルスで誕生し、ジェニファー・ロペスなど、様々なセレブが愛用し話題となったセレクトショップ「ロンハーマン」。
日本では2009年、東京千駄ヶ谷に一号店がオープンすると、小物やインテリアに至るまで、一貫したライフスタイルを提案するセレクトショップとして、熱狂的なファンを生み続けています。
年に2回行われる大幅な商品入れ替え日には、およそ40名の店舗スタッフが総出で行い、その最終チェックを行うのがロンハーマンブランドを取り仕切る、責任者の根岸由香里さん。
昨年はコロナ禍にも関わらず、25店舗目となる仙台店をオープン。成長し続けるロンハーマンの一翼を担ってきたのが、彼女の目利きのセンス。
そんな根岸さんの、買い付け術や普段のファッションへの向き合い方などに迫りました。
カリフォルニア発祥の人気セレクトショップ・ロンハーマン、その先頭を走るウィメンズディレクター、根岸由香里さんの“セブンルール”とは?
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ルール①:自分がワクワクするものを買い付けする
経営者でありつつ、セレクトショップにとって重要な買い付けには今でも足を運びます。
わずか5分で8着の買い付けを終えた根岸さんは、「自分たちが見て気持ちが上がったり、ワクワクする商品」を基準にセレクト。好きなものを店舗に置くことで、自分自身も楽しんでいるといいます。
ルール②:スタイリングは自分たちでする
WEBカタログの撮影日には、65パターンものスタイリングを撮影。その現場では、彼女も自らスタイリングを行います。
「こうやって着ていただきたい」というイメージがあるため、自分たちでスタイリングすることで明確に伝えられるといいますが、「実際は(着る方の)自由です」と語りました。
ルール③:店頭に立つ時間を大切にする
23歳の頃、たまたま入ったセレクトショップの接客に感動し、アパレル業界に飛び込んだ根岸さん。現在、1000人弱のスタッフをマネジメントする立場でありながら、今も大切にしているのが、店頭での接客。
店頭に立つことが原点という根岸さんは、「ロンハーマンに遊びにきて欲しい」そんな空間づくりも大事な仕事の1つとしています。
スタジオでは、青木崇高さんが「これ流行ってます」など、積極的に話す店員さんによって、裏目に出る事例を上げると、YOUさんは「素敵な店員さんはすぐ噂になって、すぐ(他の店から)引き抜かれるんですよ」と紹介。「見る目がある店員さんだと、お客さんもラクですよね」と語りました。
長濱ねるさんは「そのお店のブランドの服を着ていたら、恥ずかしくて入れない」と悩みを打ち明けると、青木さんは「どう見られると思うの?」と質問。長濱さんが「『お気に入りじゃん』って…」と答えると、「合ってるやん」(青木)、「うれしいやつ。大丈夫ですよ」(YOU)と、フォローされました。
ルール④:花を買うときは花瓶で買う
ロンハーマンの店内では、季節を感じさせる植物の数々が目を引きますが、根岸さんは自宅でも花を欠かしません。
その際には、自宅の花瓶を持参して、直接花屋さんに生けてもらいます。理由について「自分で生けるよりもゴミも出ないし、ステキに仕上がる」と語りました。
スタジオでは、長濱さんの母親がコーディネートが分からないため「(まるごと)マネキン買いをすると言ってました」と紹介。尾崎世界観さんが「花瓶を花屋さんに持っていくみたいに、自分のマネキンを持ち込めばいい」と笑顔で提案すると、「それは自分でいいですよ」と、長濱さんからツッコミを受けました。
ルール⑤:靴の内側まで綺麗にする
仕事内容に合わせて、度々着替えるという彼女。中でも靴にはこだわりがあるようで、履き替えた際にすぐ磨きます。「外だけでなく内側もキレイにしておきたい」という根岸さんは、「新しい洋服を買うよりも末端をケアするだけで、ステキさが変わると思います」と、心掛けを明かしました。
ルール⑥:子ども服は娘と一緒に買う
この日、仕事の合間に子ども服を見ていた根岸さん。いい洋服が見つかるも、「娘に確認してからまた買いに来ます」と保留。
4歳の娘にも好みがあるようで、「自分で着たいと思う物や好きなものを買った方がちゃんと着てくれる」と話します。
スタジオでは本谷有希子さんが「ピンクとか夢色は避けて通れないね」と語り、「ちょうど娘がランドセルを選ぶ時期で、色をどうするか」と悩みを告白。青木さんが「今とんでもない種類の色あるでしょ」と同意しました。
長濱さんは「私は島(の出身)でお店がなかったので、赤いランドセルをお父さんがオークションで落としてくれました」と、エピソードを披露しました。
ルール⑦:持続可能な未来のかけ橋になる
アパレル業界は、大量生産・大量廃棄が社会問題にもなり、繊維を染め、縫い、運搬までさまざまな行程を経るため、「環境汚染産業の第2位」と報告されているといいます。
そこで、ロンハーマンはサステナビリティに取り組み始め、有機栽培で作られたオーガニックコットンのコラボアイテムやリサイクルポリエステルを使った商品などを販売。余剰在庫を減らすために、2年前からセールも徐々に廃止しています。
店舗に置かれた祝い花は、枯れる前に訪れた人にプレゼント。ロンハーマンは、ファッションブランドとしてライフスタイルの提案をしつつ、同時にワクワクする未来を思い描いています。
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マラソンランナーを全力サポート
3月22日(火)放送の『セブンルール』では、東京マラソン財団・山本悦子さんに密着。
今年、3年ぶりに一般開催された東京マラソン。ランナーおよそ2万人が参加しました。大会運営に欠かせないのが、コース管理や給水など選手をサポートする“ボランティア”の存在。延べ7500人のボランティアをまとめ上げ、最強のボランティア組織を作り上げる東京マラソン財団・山本悦子さんの7つのルールとは。