――完成したスタイルフォトブックを一番に見せたいのは誰ですか?

やっぱりONE N’ ONLYのメンバーです。みんな、「いい」と言ってくれるとは思いますが、手渡した瞬間のリアクションが気になります(笑)。

草川直弥 兄・草川拓弥との仕事を通して親孝行したい

――本書でも「11の好き」を紹介するコーナーがありましたが、めざましmediaのコンセプト“好きでつながる”にちなみ、特に好きなものについて聞かせてください。

洋服が特に好きで、ファッションのこだわりは、どんなテイストも着こなすことです。その日の気分で形や色など着たいものも変わりますし、モチベーションを上げるためにもいろんな服に挑戦することを意識しています。

――舞台『サザエさん』に磯野カツオ役で出演しましたが、藤原紀香さんや松平健さんとの共演はいかがでしたか?

藤原さん、松平さんをはじめ、素敵な方ばかりで稽古も本番も本当に楽しかったです。別作品の関係上、遅れて稽古に合流したのですが、参加したその日から皆さんが温かく迎え入れてくださり、本当に温かい現場だなと感じました。

舞台『サザエさん』初日前会見より

――国民的弟・カツオのオファーは驚きだったのではないですか?

本当にそうですよ!出演が決まったときは、まわりから「タラちゃん?」と言われ、童顔なので自分でも「もしかしたら…」と思っていましたが(笑)、まさかのカツオ役でビックリしました。

――大先輩との共演で学んだことも多かったと思います。

舞台経験がまだ少ないので、稽古を重ねる中で演出の田村孝裕さんからお芝居の基礎など、勉強させていただいている感じでした。共演の皆さんに遅れをとっていたぶん、全部吸収しようと思って全身全霊で稽古に臨んで、自分なりのカツオをつくり上げることができたのではないかなと思います。

――明治座の前に立てられた幟(のぼり)の前でファンの皆さんが連日、記念写真を撮っていたとか。

幟もそうですし、歴史ある明治座という劇場に、僕が立つことを90歳のおばあちゃんが喜んでくれたことが何よりも嬉しかったです。おばあちゃんは本番に先駆けて明治座へ出向き、『サザエさん』のチラシをもらってきたと言っていました。

――草川さんといえば、兄の草川拓弥(超特急)さんも俳優・アーティストとして活躍していますが、それぞれの活躍に影響されることも?

兄はお芝居もアーティストとしてのパフォーマンスも全力で取り組んでいるので、そんな姿勢が大きな刺激になりますし、憧れる気持ちもあります。

兄弟で仕事をさせていただくことも多いんですけど、僕たちの活動を通して親孝行したいという気持ちがあります。「二人でこんな仕事をすることになった」と報告すると、家族がすごく喜んでくれるので、これからもハッピーなニュースをたくさん届けたいです。

――ONE N’ ONLYとしては5月の日本武道館公演2daysを成功させたことも記憶に新しいですが、意識の変化などはありましたか?

すごく変わりました。日本武道館のステージに立つまで7年かかったので、ここから先はもっとスピーディにステップアップできるよう、真摯にパフォーマンスに向き合いたいです。

――今後のビジョンを聞かせてください。

二足の草鞋(わらじ)じゃないですけど、グループとしての活動はもちろん、尊敬する方たちとの出会いを重ねて、“俳優・草川直弥”を磨いていきたいです。

今、興味があるのは学園作品。制服もまだまだ着こなせる思いますし、青春を感じてみたいです。器用なタイプではないことを自覚していますが、任せていただいた役柄には一生懸命取り組みたいと思います。

撮影:今井裕治
スタイリスト:井田信之
ヘアメイク:石川ユウキ(Three PEACE) 

『直弥いる。』通常版表紙

草川直弥スタイルフォトブック『直弥いる。』(SDP刊)
7月30日(水)発売
撮影:嶌村吉祥丸/神戸健太郎/山根悠太郎