マンゴーを花びらのようにあしらい「幻のケーキ」と呼ばれている「フルールドエテ」。

季節のフルーツをふんだんに使ったタルトは、1つ1万5千円。しかし、翌月分の予約開始とともにたちまち売り切れます。

このケーキを生み出したのが「été」(エテ)のオーナーシェフ、庄司夏子さんです。

話題の女性がそれぞれ大事にしている「7つのルール」を軸に人生を映し出す番組『セブンルール』が、彼女に密着。店でのこだわりや、母校とのつながりなどに迫りました。

予約待ちの人気ケーキを生み、料理業界の常識を覆し続けるシェフ・庄司夏子さんの“セブンルール”とは?

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ルール①:タルトは月に100台まで

「été」で販売されるケーキは、タルト1本のみ。「手を動かして作品を作ることでしか生きる意味を見出せない」と語る庄司さんが、料理の世界で名を上げるために生み出したのが「幻のケーキ」。

「ケーキは月に100台まで」と決めることで、ひとつひとつにこだわることができ、四角いジュエリーボックスに仕上げることで、見栄えも美しい宝石のようなスイーツが完成します。

ルール②:レストランの接客は1人でやる

予約時間に合わせて厨房が動き出す「été」は、現在、彼女を含め4名のスタッフで営業しています。「集中したい」ということから、お客さんは1日1組限定で最大6名の1テーブルのみ。

店では、季節によってメニューを変えながら10〜11品が提供されますが、庄司さんは料理を仕上げながら、接客も担当。1から1人で始めた店で、料理のクオリティが上がったり店が成長しても、接客業は庄司さんが行います。

ルール③:仕事以外で料理はしない

仕事終わりに訪れたのは、近所のレストラン。仕事以外では料理を作らないそうで、「培った技術はお客さんへの作品のためのものであり、自分の料理をするためではない」と徹底しています。

ルール④:母の日手当と父の日手当を渡す

「été」では、年に数回ボーナスを全スタッフに支給。庄司さんは「自分がこうやって新しい感動をお客さんに与えられるのは、スタッフの支えがないと絶対に無理」と語り、ボーナス以外に母の日手当や、父の日手当も用意。

さらに、母の日手当には花束を加え、ボーナスには1人ひとりに手紙を添えるといった、スタッフへの日頃の感謝を忘れません。

VTRを見ていたスタジオでは、「素敵なボスですね」(YOU)、「ボスって感じですね」(長濱ねる)、「カッコいいけど隙がある感じで、親しみが湧きますね」(尾崎世界観)、と庄司さんの立ち振る舞いを称賛しました。

ルール⑤:季節に合わせて庭の模様替えをする

10月末、店ではクリスマスシーズンを迎えるにあたり、庭の模様替えをはじめました。これは、季節やコラボ商品を発表する際の習慣となっていて、「お金はかかるものの、お客様の期待を2000倍超えていかないといけない」ため、こだわりのポイントになっているそうです。

ルール⑥:年に1回母校で授業する

この日は母校の駒場学園高校・調理科を訪れ、3時間の実習を行いました。料理のレシピを教えるだけでなく、店のために1000万円借りたエピソードなど、普通の授業ではなかなか聞けない起業についての話も披露。

この講習は、6年前から年に一度のペースで続けており、未来のシェフ達に刺激を与えています。

ルール⑦:迷ったときはエテ子さんに聞く

2年前、憧れの村上隆さんに自ら営業し、コラボを実現したり、東京オリンピックでMISIAの衣装を手掛けたドレスデザイナーさんともコラボするなど、精力的に活動する庄司さん。

そんな彼女が選択に迷ったとき、唯一相談するのが、自分の中にいる「エテ子さん」。現在32歳で掲げているのは「35歳までにアジアベスト女性シェフになる」という、まだ誰も成し遂げていない目標。

エテ子さんとともに、料理の新境地へ向かう庄司さんは「(周りからは)『すごいヤバイ人』、『何言ってんだ』、『友達いないの?』って思われるかもしれないけど、まぁいいか、元々そんなに友達いないし」と、笑い飛ばしました。

スタジオでは「自分の中にエテ子さんはいるか?」という話題になり、長濱さんは「『これ、どっち』って、人に聞いちゃうかもしれないです。ねる子よりも他の人に聞いちゃいます」と回答。青木崇高さんが「崇(ムネ)子に聞くこともある」と伝えると、「いるんだ!」(本谷有希子)、「崇男じゃないんだ!」(YOU)、大きく盛り上がりました。

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AI技術を武器に、目指すは「人がクリエイティブなことに集中できる世界」

2月15日(火)放送の『セブンルール』では、AIを専門に開発するベンチャー企業「シナモン」代表取締役兼CEO・平野未来さんに密着。AI技術を武器に平野さんが目指すのは「AIが単純作業をすることで働く時間を減らし人間がクリエイティブなことに集中できる世界」。シナモンのAI技術を導入している企業は、現在100社以上。今注目を浴びる起業家の1人「シナモン」平野未来さんの7つのルールとは。