エンターテインメントの裏側に密着する番組『連続ドキュメンタリー RIDE ON TIME』。Season4の第4弾として、SixTONESの特集がスタートした。

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2月4日(金)の放送は、Episode1「TONE」。

2020年1月にCDデビューしたSixTONES。デビュー曲はミリオンセラーを達成し、『NHK紅白歌合戦』には2年連続で出場。今、「6つの原石」と名を持つ彼らの勢いは、ますます加速している。

番組は、2枚目のアルバム「CITY」の制作現場やドラマの撮影現場など、9ヵ月間に密着。SixTONESがとりわけ大切にしている音楽活動の裏側、音楽にかける6人の姿を追った。

SixTONES曲選びのこだわり「やりたい曲をやる」

SixTONESは、デビューから2年で2作のアルバムを制作し、50にのぼる楽曲を発表。その状況に、京本大我さんは「夢みたい。こんなに音楽ができている環境っていうのは理想以上」と語る。

また、2022年の元日に人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」でデビュー曲「Imitation Rain」を一発撮りでパフォーマンス。その歌唱力の高さで多くの人を魅了し、話題を呼んだ。

2021年8月。6人の姿は、2枚目のアルバム「CITY」の制作打ち合わせの場にあった。収録する楽曲についてそれぞれの意見をすり合わせ、候補曲を何度も聴き返し、1曲ずつ慎重に選んでいく。

この日は、「WHIP THAT」という曲について、議論が交わされる場面も。「RAM-PAM-PAM」という、ライブで確実に盛り上がるアッパーチューンを持つ彼ら。その楽曲を引き合いに出し、松村北斗さんは「『RAM-PAM-PAM』みたいな曲を探して入れたんだなと思われると、ダサく聞こえるよね」と一言。

すると、田中樹さんも「『RAM-PAM-PAM』みたいな扱いにしないで、もっと振り切らないとダメだよね」と意見を発する。既存の楽曲からどう進化していくか。それは、SixTONESが常に意識している課題だ。

密着スタッフから「(収録曲を)決めるうえで、一番重要なことは?」と聞かれた田中さんは、「やりたい曲か」と即答。「音楽をしっかりやるという意味で、やりたい曲をやる。かっこいい曲をやる。これが一番ですね。じゃないと、楽しくないじゃないですか!“仕事じゃない”みたいに仕事がしたいから」と、こだわりを明かした。

「あの人がいると困る」と言われる俳優に

デビュー以降、個人の活動も増えたSixTONES。中でも、松村さんは、俳優業での活躍が目覚ましい。2021年は、連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK)への出演が話題になり、4月スタートのドラマ『恋なんて、本気でやってどうするの?』(フジテレビ系)が控えている。

『恋なんて、本気でやってどうするの?』で松村さんが演じるのは、女性客を虜にする見習い料理人役。セリフにはたくさんの料理名があるが、うまく材料名が出てこずNGになってしまうことも。密着スタッフに対し、「日常茶飯事ですよ。『宮城産のひらめ』が一瞬引っ掛かっちゃって。考えていたら、ひらめが(頭の中を)泳いじゃった」と照れ笑いを見せた。

続くシーンでは、監督から「軽くボディタッチするけど、意味としては女性と近い感じ」と、役の行動の意味合いに関する説明が。その演出をどう自分なりに表現していくのかが問われる。松村さんは、女性客役のエキストラに「お疲れ様です。ちょっと触りますね」と断りを入れ、本番に臨んでいた。

ドラマ撮影の合間、密着スタッフから「どんな役者になっていきたい?」と聞かれ、照れながらも「あの人がいるってほんと困るよな、みたいな」と語り始めた松村さん。続けて、「うちの(事務所の)先輩で言うと、二宮(和也)くんとか、同年代の同じような役をやりそうな人たちからしたら、絶対『困るんだよな』と思うと思うんですよ。誰も持ってない、二宮くんしか持ってない正解を持っているというか」と、自らの目標を語った。

SNSでは、「いや、『ちょっと触りますね』はヤバい」「エキストラにまで紳士的な北斗よ…」「芝居なんだから何も言わずやってもいいと思わず、ちゃんと断りを入れるところに人間性が表れてる」と、松村さんのエキストラに対する行動に感激するファンが続出。また、照れながらも力強く目標を語る松村さんに対して「きっとなれるよ」「着実に近づけているんじゃないかな」というコメントが多く見られた。

納得いくまでレコーディングする姿にスタッフも「燃えちゃう」

アルバム「CITY」の制作が始まった。ミュージカル俳優として「エリザベート」など名作舞台に立ち、トップスターたちのもとで表現力を磨いてきた京本さんは、音楽に対して人一倍強い思いを持っている。

京本さんと田中さんのユニット曲「With The Flow」は、田中さんがラップのリリックを書いたこだわりの1曲。京本さんは、1人レコーディングブースに入り、何度も歌う中で、「語尾だけ若干地声に戻るみたいなパターンを録ってみてもいいですか?そのほうがリズムもとりやすくなるかなという…」と提案を。

こうして納得いくまでレコーディングする京本さんに対し、スタッフが「こっちも燃えちゃいますね」と言うと、京本さんは「こっちも助かります。(アドバイスなど)言っていただけると」と謙虚さを見せた。

そして、この楽曲では、自ら提案し、初めてギター演奏の収録に挑戦することにしていた。「2枚目のアルバムから、また一つ踏み込んだ感じというか。(他のメンバーも)きっと自分の中で何かしらの挑戦はあると思うので」と、挑戦への思いを明かした京本さん。

録音した音源を聴き返すと、「この音俺っすよね!デビューしちゃってるわ、やばい。デビューって何個もあるんだな」と、笑顔に。そんな京本さんは「正直、楽譜をもらったとき、終わったって思いました。(話を受けたときは)パフォーマンスモードになっていて、気が大きくなってたんです(笑)」と明かし、スタッフを笑わせた。

憧れのCreepy Nutsと共演に田中樹「緊張」

ラップを担当する田中さんは、これまでも自身のリリックを数多く披露してきている。そんな田中さんに、夢のような挑戦の瞬間が訪れる。『2021 FNS歌謡祭 夏』で、心より敬愛するCreepy Nutsと「かつて天才だった俺たちへ」を披露することになったのだ。

スタジオに姿を見せた田中は、「今日、そんなしゃべってる余裕ないのよ(笑)」とソワソワとしている様子。そして、「うれしいんだけど、今はそれより緊張だね」と、張りつめた表情を浮かべる。

夢の共演を終えた田中さんは、Creepy Nutsの2人に「連絡先を交換…」と遠慮がちにお願いを。「(共演よりも今が)一番汗かいた!」と言い放ち、その場の笑いを誘った。

音楽に真摯に向き合い、時に自らアイディアを出しながらレコーディングするメンバーの姿に、SNSには「レコーディングしてるところ見れるのうれしい!」「歌がうまいこと、ストレートに伝わるね」「スタッフに対する意見も専門的で職人的で惚れる」と、改めて魅了された人のコメントが多く並んだ。

次回、2月11日(金)は、ライブツアーに向けて始動したSixTONESに密着。彼らが思い描く“ライブ”とは?

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