宇佐卓真さんと平野宏周さんが、W主演を務める高校生男子同士の恋愛ドラマの見どころと、お互いの魅力を語りました。
FODオリジナルドラマ『被写界深度』は、年間920万PVを記録した苑生さんによる同名WEB連載作品を実写化。少年から大人へと変わる狭間で揺れ動く様子を描いた、モラトリアム・ラブ・ストーリーです。
明るく人気者だけれど、どこか虚しさを抱えながら日々を過ごす早川秀一郎役を、『パリピ孔明』(フジテレビ)や『25時、赤坂で』『ひだまりが聴こえる』(テレビ東京)に出演した宇佐さんが演じ、クールで無愛想だけれどカメラに一途に向き合う紺野遼平役を、ドラマ初主演を果たした『ウルトラマンZ』(テレビ東京)で国内外から注目され、今後は映画『シーシュポスたちのまなざし』『跳んだタックル大旋風』など主演作を含む6作品が公開予定の平野さんが演じます。
めざましmediaでは、お互いに惹かれ合う姿を好演した、宇佐さんと平野さんにインタビュー。本作の見どころや演じた役柄について、初対面の印象を聞きました。「お互いの魅力」をアピールするうちに熱弁が止まらなくなった、“意外な素顔”にも注目です。
宇佐卓真&平野宏周「原作の美しさを表現できたら」
――まずは、本作の主演が決まった際の感想を教えてください。
宇佐:出演が決定する前から原作を読んでいて、「早川は僕がやりたい」と心から思っていたので、「決まったよ」と連絡をいただいた時はめちゃくちゃうれしかったです。
平野:僕も、ものすごくうれしかったのと同時に、「僕に務まるのかな」という不安な気持ちも正直ありました。そのぐらい紺野遼平という人が素敵だったので、うれしさと不安の両方の気持ちがありました。

――原作にはどのような印象を持ちましたか?
宇佐:ストーリーに共感できました。読んだ直後には自分が昔に諦めたことや、興味を持ったけれどやらなかったことを思い出して、「もう1回挑戦してみようかな」と思いました。とにかく苑生先生の描かれる絵がすごくきれいで、タイトルの『被写界深度』そのままに、美しい背景に人物がくっきりと写って見えるような印象的な絵だと思いました。
平野:原作を読んだ時に「ものすごくきれい」と思ったのと、日常生活を送る中での高校生の悩みや、細かい心の揺れ動きまでが表現されていたので、まるで映画を見ているような印象を持ちました。
――それぞれが演じた、早川と紺野はどんな人だと思いますか?
宇佐:早川はとにかく不器用な人だなと。音楽の才能があるのに「やめる」という決断をしますが、僕だったら「もうちょっと何か方法があっただろうな」と思ってしまうんです。でも、早川にはその選択肢しかなかったし。だからこそ高校生になって紺ちゃんに出会うので、その過去も大切ではありますが。僕がもし早川の友達だったら、かけたい言葉がたくさんあったなと思うキャラクターでした。
平野:紺ちゃんは、誰もが好きになってしまうんじゃないかというぐらい、魅力的なキャラクターです。僕自身はしっかり自分を持っているところに共感しますが、紺ちゃんが素敵すぎて、自分と似ていると思うのは恐れ多いですね。

――高校生の揺れ動く心と、お互いに惹かれ合う恋愛模様が描かれます。演じる際に気をつけたことはありますか?
宇佐:他の作品でもそうですが、お芝居をする時には自分の演じるキャラクターに共感してもらえるように、同じような状況にいる人に「寄り添いたい」と思って演じています。早川のように、自分も過去にいろいろなことを諦めた経験があるので、そのように共感できる人も多いのではないかと思ったんです。同じような経験を持つ人に寄り添える早川にしたいと思いながら演じていました。
平野:僕は、「早川を振り回したい」という気持ちがありました。なので、目が合うシーンなのにあえて合わせなかったり、目が合わないところでわざと合わせたり、そういうことを意識して演じました。
撮影前にカフェに呼び出し!初対面の印象は「自然体な人」(宇佐)「超早川!」(平野)
――宇佐さんは、平野さんの目論見通りに振り回されましたか?
宇佐:振り回されました(笑)。物理的な2人の距離感もそうですが、早川が紺ちゃんを追うことが多いですよね。背後から「紺ちゃん!」って声をかけて側に行くことが多かった。
平野:確かに!早川の後ろにはあまり立たないようにしていたかもしれない。はっきりした理由はないけれど、たぶんそっちのほうがいいのかなって。

――初対面のお互いの印象は覚えていますか?
宇佐:出演が決定した時点で個人的に連絡させていただいて、2人きりでカフェで会いました。僕が何を話していいのかわからなくて、ずっとモジモジしていたら、「何も話さなくてもいいんだよ」みたいなことをサラッと言ってくれて、本当に「自然体な人」だなと思いました。「わざわざ会いに来てくれたし、時間も限られているから」と、僕はあたふたしているのに(笑)。でも、その関係性が、まさに早川と紺ちゃんに近いものがあったのかなと思っています。
平野:しゃべっていくうちに、僕の中で宇佐くんがどんどん早川っぽくなっていったんです。先に台本で読んで頭に入っていた早川のセリフが、宇佐くんの声で再生されていきました。それにもう宇佐くんが、“超早川”だったんですよ!まず、見た目からして、髪もサラサラでかわいらしい顔で「早川だ!」って。逆に紺ちゃんはロン毛の役なのに僕の髪が短かったから、宇佐くんからは想像がつきにくかったのかもしれません。
宇佐:髪型に関してはそうだね。ちょっと髪が伸びた状態で撮影に来てくれた時には「えっ!?紺ちゃん見つけた!」ってびっくりしました。2人で先に会っていたこともあって、撮影もスムーズに進みました。撮影中は演技というよりも、結構素になっている部分が多かったかも。
平野:そうそう、結構2人とも素が入っちゃっていたよね。ラストシーンは素でうるっとしちゃった。

初対面時のカフェでの“2人きりの顔合わせ”について語ってくれた宇佐さんと平野さん。インタビュー後半では、お互いに好きなところを聞いてみると、平野さんの「宇佐卓真愛」が暴走!?