2022年2月に開幕する「ミロ展―日本を夢みて」のナビゲーターを務める俳優の杉野遥亮が、展覧会の音声ガイドの収録に初挑戦した。普段は使わない言葉やアクセントに大苦戦するも、「手応えを感じた」という収録直後の杉野を『めざましテレビ』が直撃。ここでは1月13日(木)の放送ではお伝えしきれなかった、収録の裏側も公開する。

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「浮世絵の“コレクター”」と読むところを…

収録直後、杉野に感想を聞いてみると、「大変だった!無事に終わって良かった」とほっとした様子。「今回は言葉使いや普段と違うアクセントが多かったので、自分の中に取り入れるのが難しかった。言葉や文章の意味をどれだけ自分に落とし込めるかが課題だった」と悪戦苦闘した現場を振り返った。

収録をのぞいてみると、「シュルレアリスム」という言い慣れない言葉や「万国博覧会」のアクセントに苦戦していたほか、こんなお茶目な一面も見せた。

「本番で”浮世絵のコレクター”が全然言えなくて(汗)。コレクターの“レ”にアクセントと言われたけれど、“レ”にアクセントってどう読めばいいの?という感じだった。スタッフからトラクターにアクセントが似ていることをアドバイスをもらったので、台本の横に“トラクター”とメモしていたら…なんと本番に”浮世絵のトラクター”と間違えて読んでしまって(笑)」

アクセントを気にするあまり、「コレクター」を「トラクター」と読み間違え、現場は笑いに包まれた。

「知っていくうちに好きになっていった」

人気俳優としてお芝居の現場が多い杉野にとって、ナレーションブースに1人で座って声を収録する機会は数少ないという。そこで今回の収録に向けて、お客さんの気持ちを想像したり、展覧会が開催される渋谷のBunkamuraの場所を想像したりと“気持ち作り”にも励んだそうだ。

当時の歴史的背景を説明する難しい部分では「原稿を読んでいるだけにはなりたくないが、このフレーズはどんな気持ちで読んだらいいか?」とスタッフに相談するなど、細かいニュアンスを丁寧に確認していた杉野。正しく読むだけでなく、感情や思いを込める俳優魂も垣間見えた。「今回オファーをもらってからミロを知っていく中で、とてもミロを好きになっていきました。作品をナビゲートするのが音声ガイドだが、ミロという人物像を伝えたいという思いも出てきた。」と熱い思いを語った。

「お届けする以上は納得するものを完成させたい!」という杉野の強い思いから、自ら何度も撮り直しを求め、自分では100点満点だというこん身の音声ガイドが完成した。

杉野は「試行錯誤しながらも手応えあるものが完成した。もしかすると、ナビゲーションの最初と最後で話し方や声色など変化している部分もあるかもしれない。それも1つの魅力になっていればいいなと思うので是非聞いてほしい!」とメッセージを送った。

【ミロ展ー日本を夢みて】概要

ピカソと並ぶ、スペインの画家ジュアン・ミロ(1893―1983)の名作の数々を、彼が愛した日本との関わりから紹介する初の企画展。2022年2月から全国で順次開催する(2月11日~4月17日Bunkamuraザ・ミュージアム・4月29日~7月3日愛知県美術館・7月16日~9月4日富山県美術館)。若き日の日本へのあこがれを象徴する初期作品から1932年に日本で初めて紹介されたミロ作品など、ミロと日本を強く結びつける多彩な作品を紹介すると共に、ミロが日頃アトリエに飾っていた日本の人形や、ミロが実際に目にしたであろう日本の美術品や日本の芸術家とのコラボレーション作品なども併せて展示している。

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