吉田鋼太郎主演、東海テレビ×日本映画放送 共同製作連続ドラマ『おいハンサム!!』がいよいよスタートする。
土ドラ『おいハンサム!!』(1月8日スタート!/東海テレビ・フジテレビ系)は、ややこしいけど情に厚くて憎めない令和の頑固親父・伊藤源太郎(吉田鋼太郎)と、男を見る目がない三姉妹、由香(木南晴夏)、里香(佐久間由衣)、美香(武田玲奈)、そして全てを包み込む母(MEGUMI)の伊藤家が織り成す「恋」と「家族」と「ゴハン」の物語。クスッと笑えて、お腹が空く、見たことのない最新ホームコメディだ。
その中で、源太郎の取引相手として登場するのが、浜野謙太。原作漫画「おいピータン!!」の主人公・ピータンこと大森利夫という“ちょっと味のある男”の役をどのように捉え、演じているのか。浜野に話を聞いた。
<浜野謙太 インタビュー>
——浜野さん演じる、大森利夫という役どころについて教えてください。
これはもう“真のハンサム”ということでいいんじゃないでしょうか(笑)。 ハンサムというタイトルは、大森のためにあるようなものとして、重責を担っているという感覚で演じております。
大森は“良いもの”や“良い暮らし方”“何が幸せであるか”をちゃんと知っている人。原作漫画に、お店が出す箸の箸袋を使って蟹や船の形の箸置きを作る様子がありましたが、ドラマでは(作るシーンはなく)スタッフがちゃんと再現しているので、そこも見て欲しいですね。
僕もネットで調べて箸置きが作れるようになりました(笑)。箸置きを作るって、無駄なことかもしれないけれど、箸袋をポンと捨てる人と違って、豊かな時間を楽しんでいる気がします。だから大森は、“自分がなりたい憧れの人”ですね。
——食にこだわる大森。似ている点・似ていない点は?
似ているのは髪型と、役づくりで5キロ増やしたから、ちょっとふっくらした体型。それに不精髭があって“薬味はちゃんと食べる”ってところぐらいじゃないかな(笑)。
でも、コロナ禍で家にいる時間が増えて、お酒だけを楽しむというより“お酒と食の組み合わせ”にこだわり始めた、というのはありますね。
あと、僕は子どもたち(8歳の息子と7歳の娘)のために毎朝お弁当を作るのですが、今回の脚本にも出てくる“余りなく使う”といった食材のやりくりを考えるのはめちゃくちゃ楽しいので、日常での豊かな時間に気づけた点では、大森に近づけたかもしれませんね。
それと、先日イタリアンレストランで、ひとつの料理に1杯ずつ相性の良いお酒をつけてくれる「ペアリング」というものを知りまして。
そこで思ったのは、美味しいものを美味しく食べるための価値あるウンチクはあったりして、年配の方が言ったこと全部が全部、最近の流れで“老害”として排除されちゃうのはもったいないなと…。
昔から良いものを教えてくれる先輩はいて「こんな先輩がいてくれたらいいな」と思えるのが今回の源太郎であり大森なのかなって…それは今回、僕が勝手に役づくりのテーマにしているところなんですけどね。
お2人と共演できて、本当に幸せ
——共演シーンの多い、吉田鋼太郎さん、木南晴夏さんの印象は?
鋼太郎さんとは初共演。役者として絶対に敵わない人なので虚勢を張るのではなく、鋼太郎さんの動きを見て、それを素直に受けて演技しています。現場は本当に楽しくて、鋼太郎さんに合わせてやっているだけで自然と作品になるというか、何なんですかね、あれは(笑)。
木南さんとは、3回目の共演ですが、やっぱりすごい!素晴らしい女優さんというのは本当に何でもない感じでいながら、それでいて役としてそこに圧倒的に存在するんです。先日の居酒屋シーンも本当に楽しくなって笑いが止まらなくなっちゃいましたし、酔っ払っているシーンのときも可愛かったなぁ…何かそういう意味で幸せですね、今回お2人と共演できて。
——お2人との現場でのエピソードを教えてください。
木南さんも僕も絶賛子育て中なので、現場では子育ての真面目な話をしていましたね。
鋼太郎さんとは、ロケで面白いことがありまして。源太郎と大森がハシゴして飲み、良いお店に行き着いたという設定で、本格炭火の串焼き屋さんで出されたレバーを鋼太郎さんが食べたあとに「こんな美味しいレバーを食べたことがない!やっぱり良い店のレバーは違うね」なんて言っていたら、実はその店、普段は魚を焼く専門で「レバーを刺して焼いたのは初めてです」と店の人に言われまして…。
鋼太郎さんが「(源太郎と違って)俺はダメだね」と何度も言っていたのが可愛かったですね~(笑)。
——本作は「家族と恋と食の物語」。ご自身の、家族との思い出ご飯は何ですか?
海鮮丼ですね。僕が高血圧で入院したあと、医者から血圧を下げるメニューとして生魚をすすめられたので「じゃあ、海鮮丼を作ろう」と家でやったら、寿司好きの息子がすごい気に入っちゃいまして。
娘は酢飯が苦手だけど、家なら白飯で作れるし、モデルで普段の食事には気を遣う妻も海鮮ならOKということで、シラスやイクラ、マグロなどの刺身をのせて、娘には好きなウインナーも入れてあげて…。
今度、原作漫画で見た“大森さんのイクラ山盛り丼”をやってあげたいですね。お玉でイクラを思いっきりのせる的な (笑)。
――本作のタイトルにかけて、ご自身が“ハンサムになる瞬間”は?
お芝居をやっているときですね。僕は「在日ファンク」というバンドでボーカルもやっていますが、逆に歌っているときは恥ずかしいんですよ。演技より音楽との付き合いが長いので、歌っている自分にはツッコミが多くなるというか。
自分の中で切り分けているつもりはないんですが、俳優をやらせてもらっているときのほうが、ガッと集中できる瞬間が音楽より多い気がしますね。僕の憧れの俳優は、アル・パチーノと草刈正雄さんなので、演じているときは自分がアル・パチーノや草刈さんだと思ってやっていますよ(笑)。
——視聴者のみなさんにメッセージをお願いします。
雰囲気的には、割と渋い家族ドラマに見えるかもしれませんが、“生きるヒント”や“幸せとはなんぞや”をストレートに描いた作品です。
伊藤理佐先生の原作漫画が本当に素晴らしく、それを何とか具現化したいと頑張っているので見てくれた方が、その“幸せ”を受け取ってくれればうれしいです。
いろんなタイプのハンサムが登場する中、“真のハンサム”は既成概念を打ち破ってくれると思うのでじっくり見てください。「ハンサムって、結局誰?誰なんだ!?俺だ~!」って感じで(笑)。お楽しみに!
土ドラ『おいハンサム!!』は、1月8日(土)23時40分より、東海テレビ・フジテレビ系でスタート!
<第1話あらすじ>
ペットボトルから注いだだけのウーロン茶で、何百円もカネを取る最近の風潮を嘆く伊藤源太郎(吉田鋼太郎)は、妻・千鶴(MEGUMI)と東京の長い商店街の外れの一軒家に住んでいた。
3人の娘は、それぞれ独立して立派に暮らしている、はずだったが…長女・由香(木南晴夏)は独身で不倫に走りがち。エリートっぽい男性と結婚したはずの次女・里香(佐久間由衣)も離婚の危機。三女・美香(武田玲奈)は、独身で売れそうにない漫画家と同棲中だ。
男を見る目の全然ない愛する娘たちの幸せのため、強いパパ・源太郎は…。
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