市川海老蔵とA.B.C-Zの戸塚祥太が12月23日(木)、都内で開催された「六本木歌舞伎2022」の製作発表会見に登壇。初共演する2人がそれぞれの印象を明かした。
2015年に幕を開けた「六本木歌舞伎」の第4弾となる今回は、十三代目市川團十郎白猿襲名を控えている海老蔵と、アクロバットやダンスなどダイナミックなパフォーマンスを得意とするジャニーズの人気ユニット・A.B.C-Zの戸塚らが出演し、脚本を今井豊茂、演出を藤間勘十郎、監修を三池崇史が担当。
文久2年(1862年)3月に江戸市村座で初演された、白浪物(泥棒を主人公にした作品)を得意とした河竹黙阿弥の代表作の1つでもある歌舞伎の演目「青砥稿花紅彩画」(あおとぞうしはなのにしきえ)をベースに、歌舞伎とロック音楽を用いながら、歌舞伎世話物狂言の醍醐味を見せる場面をはじめ、時空を超えて、現代社会を騒がせる窃盗団と幕末の江戸市中において人々の耳目を集めた盗賊一味が織りなす物語を描く。
海老蔵と初共演で歌舞伎も初挑戦となる戸塚は、「自分がまさか市川海老蔵さんのお隣に立てる日がくるとは思っていなかったので、すごく気持ちが高ぶっていて、いろんな感情が入り混じっています」と素直な気持ちを吐露し、「やったことのない歌舞伎への挑戦をしっかりと体に叩き込ませて、自分に与えられた役割を全うしたい」と力強く宣言。また、歌舞伎のイメージについて「日本の宝。伝統芸能で代々受け継がれてきたものという印象」と口にし、「知らないことをさらに勉強し、歌舞伎の世界に染まっていきたい」と意気込んだ。
海老蔵の印象を聞かれると、戸塚は「目力ですよね」と答え、会見前の挨拶が初対面だったことにふれ「その時は優しい瞳なんですけど、奥にラスボスのオーラが…。これ以上近づけないっていう、とてつもないオーラがすごかったです」としみじみと明かした。
一方、海老蔵は戸塚の印象について「5分前ぐらいに会ったばかりなので」と苦笑いしながら前置きしつつ、「ジャニーズとしてのご活躍は拝見していて、ときめくスターなんだろうなと。今回、歌舞伎というフィールドに足を踏み入れるということで、それなりの覚悟はしていらっしゃるんだろうなと思います。あと、素直な方で、かわいらしい印象がありますね。稽古をしながら、もっといろんなことを知っていきたいです」と爽やかな笑みを浮かべながら答えていた。
海老蔵の“ラスボス”攻略法を聞かれた戸塚は…?
記者から海老蔵の“ラスボス”攻略法を聞かれた戸塚は、「とにかく海老蔵さんと共有できる時間で学べることは全部学び、全てを吸収したい」と明かすと、海老蔵から「ラスボス攻略の答えになってないんじゃない?」とツッコミが。
続けざまに記者から「(海老蔵の)弱点は見えないですかね?」と声をかけられると、戸塚は困惑した表情を見せながら「今のところそうですね、これ、どうしようかなという感じです」と弱音を吐きつつも、「甘えられる隙があったらとことん甘えていこうかな」と答えを絞り出していた。
海老蔵はこれまでさまざまなジャニーズタレントと共演の経験があるが、「中山(優馬)くん、三宅(健)さん、岸(優太)くんと一緒にやりましたが、ジャニーズの方々は吸収していく力、身に付けていく力がすごくて。歌舞伎のみんなも見習わないといけないなと思うことが多々ございますので、攻略せずとも、恐らく自分の中で何か見つけられて進められるんじゃないのかなと感じますけど、どうですか?」と戸塚に助け船を。海老蔵のフォローに、戸塚は「代弁していただき、ありがとうございます」と恐縮しきりだった。
さらに、戸塚には「A.B.C-Zメンバーの反応は?」という質問も。すると、戸塚は「メンバーからは今のところまだ何もいただいておりません!」と苦笑いし、「多分、今後どしどし(連絡を)してくれると思うので。メンバー、コメント募集してますよ!」とメディアを通じて自ら呼びかけ、笑いを誘っていた。
舞台「六本木歌舞伎2022」の詳細は、公式サイトまで。
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