7月12日(日)、アイヌ文化の発信拠点となる国立施設「ウポポイ」が北海道白老町に開業。そのオープニングセレモニーに「ウポポイPRアンバサダー」の宇梶剛士・坂口渚沙(AKB48、Team8 北海道代表)と、「ウポポイオフィシャルサポーター」を務める北海道発の演劇ユニット「TEAM NACS」から森崎博之・戸次重幸が参加した。

(※ウポポイ…アイヌ語で「(大勢で)歌うこと」を意味する言葉)

オープニングセレモニーが終わり、来場客の入場が始まると、4人はソーシャルディスタンスを保ちながらも手を振ったりアイコンタクトを取ったりするなどして直々に出迎え、ファンからは喜びの悲鳴が上がった。

宇梶剛士、アイヌ文化を全力でPR!

その後、4人はトークショーにも登壇。宇梶・坂口は2年前から「ウポポイPRアンバサダー」を務めており、これまで全国各地を巡ってアイヌ文化の魅力を発信してきたそうだ。

自身もアイヌ民族にルーツを持つ宇梶は、今回の「ウポポイ」開業に合わせて彼のために作られたという“アットゥシ”(=アイヌの民族服)を身にまとって登場。「アイヌ民族は、自分の身の回りにあるものを“カムイ”と呼んで大切にしているわけですよね。ですから、彼らのように、自然や人や生き物などに私たちがもっと感謝の気持ちを持てば、地球が居心地よくなると思っています」とアイヌ文化の素晴らしさを全力でアピールした。

坂口は「2年ってあっという間だったなと思います。イベントを行うたびに、アイヌ文化に興味を持つ方(が増えていくさま)を自分の目で見ることができて嬉しかったですし、自分自身もアイヌ文化を知りすごく勉強になりました」と振り返った。

さらに、壇上で男性陣のあいだに座る坂口の“小柄ぶり”が話題になると、森崎は「なぎっちゃん(=坂口)のマスクが巨大なんですよ。どこで売ってるの?と聞こうと思ったら(普通のマスクと)同じサイズだったんですよね」とこぼした。

戸次重幸「梅雨の東京は“サウナ”」

戸次は「ずいぶん前から漫画『ゴールデンカムイ』にハマっていて、アイヌ文化には本当に興味がありまして、僕が一番食べたいものは“チタタプ”。一番やりたいのはね、狩り。やじりにトリカブトの毒をつけてヒグマを狩って食べたいんですよ」とアイヌ文化への情熱を語った。

また、北海道を拠点に活動する「TEAM NACS」のメンバーである森崎・戸次の2人は“北海道の魅力”について聞かれる場面も。戸次は「自然ですよね。自分は30歳のときから東京でも活動するようになったのですが、そこでやっと、この北海道の自然は当たり前じゃなかったんだと気付きました。北海道のカラッとした(梅雨が無い)風景がありがたく感じますね。今の東京は“サウナか!”ってぐらいの外気温なので」と返答。

森崎は「TEAM NACSの他のメンバー(※安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)が東京に行っても、私はもう一生北海道と添い遂げようと思っている人ですから。アイヌの先人たちは北海道の自然に感謝していたんですよね。その感謝の心を、私もウポポイから学びたいなと思います」と意欲を見せた。

さらに同イベントでは、アイヌ語にまつわるクイズ大会を実施。新型コロナ感染防止のため、来場客が座席に着席したまま声を出さないスタイルで参加した。問題が出されると、会場のいたるところからすぐさま手が挙がり、選ばれた来場客がクイズの選択肢の番号を指で示してサイレントで回答。森崎は「“新しい生活様式”のクイズ大会っていうのは、地味ですけど(笑)、なまら(=北海道弁で「とても」の意)盛り上がってますねぇ」と面白がっていた。

「ウポポイ」の最新情報については、公式サイトまで。

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