日本音楽会の至宝・細野晴臣は、親子そろって物持ちが良すぎるのか!?
11月から大阪で開催中の、細野のデビュー50周年を記念した展覧会「細野観光1969-2021」が12月7日(火)をもって閉幕する。2019年に東京で開催され話題になった同展は、デビューした1969年から2021年までの50数年の軌跡を、「憧憬の音楽」「楽園の音楽」「東京の音楽」「彼岸の音楽」「記憶の音楽」という5つの年代から巡るビジュアル年表を中心に、音楽、写真、映像、ギター・世界各国の楽器コレクション、音楽ノート、ブックコレクションなどを通じて、細野の世界観を体験できる仕組みになっている。
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このほど公式ホームページ内および細野のYouTubeチャンネルにて、細野と親交の深いリリー・フランキーとの対談が実現し、その様子を収めた動画を前編・後編で楽しむことができる。
リリーは細野と共にゆっくりと会場を歩きながら、うれしそうに細野が描いた古いスケッチやコレクションした楽器など、ひとつひとつを堪能。幼少期の細野の写真を見つけると、リリーは「写真を結構撮ってもらっている子どもですね」とぽつり。細野が「撮っていなかったの?」と聞くと「ありますけど…残っていないかもしれない」と答えた。
そう、リリー自身も驚いたのは、この展覧会を見に行った人の多くが驚いたであろう“細野の物持ちの良さ”!
リリー・フランキー「細野さんのお母さんは将来が見えていたんでしょうね」
リリー:こういう展覧会が実現するというのは、親御さんやスタッフが物持ちが良くないと、と痛感しました。
細野:確かにね。自分で持っているつもりはなかったんだけど。
リリー:子どもの頃のスケッチや落書きも取ってあるから、細野さんへの尊敬やいとおしさが増しますよね。お母さんもこの子の将来が見えていたんでしょうね。“何でも取っておいた方がいい!”って。
細野:単に捨てるのが苦手なタイプなんですよ。こういうところに並べるからいいけど、家にあったら大変ですよ(笑)。ガラクタや古い週刊誌が積まれていてね、捨てられないんだよね。いい記事があったような…とか(笑)。
リリーは、細野の“捨てられない”お宝の数々を通じ、彼の歩んできた軌跡はもちろん、まるで頭の中をのぞき見しているような気分になったことだろう。
イベントの最新情報は公式HPまで