水野美紀が11月13日(土)、オンラインで配信されたイベント「GLOW プレミアムサロン2021 ~Aging Gracefully~」に出席。自身のパワーの源や家族への思いを語った。

「GLOW」(宝島社)は、今年創刊11周年を迎えた40代女性ファッション誌。「45才からのごきげんライフを応援します!」をキャッチコピーに、ファッション・美容・ライフスタイル情報を発信している。2年連続で開催となる同イベントは、小泉今日子や水野のライブトーク、40代女性に役立つオンラインセミナーが配信された。

「小さい頃から本を読むのが好き」おすすめの一冊を紹介

今回、水野は「わたしにパワーをくるもの」というテーマで、トークを展開。写真とともに、自身を形作るものを明かした。

まずは「小さい頃から本を読むのが好きです」と言い数冊の本の写真を公開した水野は、「撮影の合間は、本を持ち歩くこともあれば、キンドルで電子書籍を読むことも多いです。常に携帯しています」と告白。

水野美紀

ノンフィクションが好きだそうで、「事件や心理学の本をよく読みます。人間を知りたいという好奇心が強くあって、そういうものを読んで人のドラマを覗き見て、いろんな人の人生を想像して、それを演じる時や舞台の脚本を書く時の参考していますね」と口にし、「本で自分の想像を膨らませて、自分の中にイメージをストックしていく作業を、自分的には栄養を補給するような感じでやっています」と打ち明けた。

最近、読んで面白ったのは「絶望得書」という本だと言い、「作者の方は20歳、大学3年生の時に、元気で過ごしていたのに突然、難病にかかって、将来を閉ざされてしまって。難病でこの先一生働くことも無理だし、両親の助けを借りて生きていくしかないと宣告されて絶望の節に立たされたところからいろいろ葛藤されましたが、自分が一番絶望のどん底にいた時に読みたい本がなかったそうなんです」とコメント。

続けてその読者の「幸福は瞬間だけど、絶望は期間」という言葉をあげ、「倒れてる期間、そこから起き上がって上に歩き出していく時に、背中を押してくれたり、励ましてくれたり本はあるけど、一番どん底にいて動けない時に寄り添ってくる本がなかったので、そういう自分に寄り添ってくれて助けてるような本を書かれたそうです」とこの本の意図を説明。

また、「私たちも災害や事故、けがでいつ絶望を味わうかわからない状況にあると思うんです。例えば、災害が起きてから災害を予防するための知識を得ても遅いけど、災害に準備をするような感覚で、自分や自分に近い誰かの人生が狂って絶望した時に、どうしたらいいか、何かこういうことができるのではという準備をしておいたほうがいい。私も読んですごく納得したし、パワーをもらえて。すごくためになると思った本だったので、いろんな方に読んでほしいです」とアピールしていた。

パワーが欲しい時の音楽は「クラシックのレクイエム」

次に紹介したのは、楽屋で仕事前に携帯音楽を聴いている写真で、水野は「音楽はいろんなジャンルのものを聴きます。仕事の前には仕事に向けて気分が上がるような音楽、書き物をしているときは仕事がはかどるジャズなど、アルバムになっているのも選んでランダムかけてますね」とニッコリ。

部屋では(音声アシスタントの)アレクサで音楽を聴いているそうで、「自分で1曲1曲選ぶというよりも、アレクサに『朝、元気になる音楽をかけて』などと頼んで、かけてもらっています。子供がいるのでアニメソング集をかけたり、子供が気になったケルト音をかけたり。ケルト音楽は日曜の午前中に子供と家で過ごす時間にあってますね」とほほ笑んだ。

また、パワーがほしい時の曲選びを聞かれると、「アレクサに『元気がでるポップス』と問いかけますね。私、結構浸りたい方なので、クラシックのレクイエムを集めたアルバムもよく聴いています」と明かしていた。

香りは自分のイメージをコントロールできるもの

続けて、様々な香水が写った写真を公開した水野は、「子供が赤ちゃんの時はまったく香水をつけていなかったのですが、少し大きくなってきたので、そろそろ使おうと思い、集め始めました」と爽やかな笑みで説明。

最近は、仕事の役に合わせて香水を使うとどうなるのかを探っているそうで、「いろんなタイプの香りの香水を集め、台本を読んで役のイメージにあわせて香水を決めていて。舞台の稽古中は同じ香水にしたりもしますね」といい、「香りは記憶に直結しているので、舞台の本を読む時、香りと一緒にセリフを入れていくと覚えやすいですね」と意外な効果を告白。

さらに、「香りは自分のイメージをコントロールできるものだとも思う。どういうイメージで見てもらいたいっていう選択の仕方で香水を選ぶのも楽しいですよね。家族の場や仕事などそのシーンによって使い分けてみるのは、面白いかなと思います」と言及していた。

お薬だけではなく食事からもアプローチ

さらに、漢方の食材を入れたスープの写真も公開し、「漢方の食材を入れて、自分用にスープを作るのが好きなんですて」と話し、「鶏ガラスープと乾燥したしいたけの戻し汁に、何でも好きな具材を入れてます」と紹介。

クコの実やナツメ、松の実はスーパーでも手に入ると言い、「私は近くの韓国食材屋さんで大量に安くまとめ買いしていて。この3つだけでも、元気になる効能が詰まっていて、女性の体にも必要な栄養素が多く補えます。疲れが溜まった時や大きな仕事が終わった時、自分の体を一旦リセットした時に、よく作りますね」とエピソードを披露していた。

薬膳は昨年から取り入れたそうで、「うちの夫が花粉症がひどく、のどや肺、胃腸などが弱い方で。いろいろ調べて、お薬だけではなく食事からもアプローチしたほうがいいのかなと思い、ハーブや漢方を調べ始めていろいろやるようになりました」と説明。

ハードルが高そうな漢方料理だが、「作ってみたら以外と手軽に取り入れられるなと思って。漢方のレストランに売ってる、効能で袋分けされた漢方の食材のセットを参考にしてますね。意外と自分で取り揃えそうなものも多く、ブレンドの仕方をセットから勉強したりします」と打ち明け、「1個、何か新しいものを知ったときに試してみようとっていうのがモチベーションになって、料理を作るのが楽しくなります」と笑顔を見せていた。

運動は日常の中に「時短で便利なものは片っ端から取り入れる」

“ママチャリ姿”の写真も公開し、自転車に乗って「子供の幼稚園の送り迎えしたり、買い物をしたり、ジムに行ったりしています」と照れ笑い。

昔はジムに1、2時間行っていたそうだが、「今はそんなに時間がとれないので、日常の同線の中で行けるジムに入って。ジムに行ったら即運動できる格好がいいので、普段着にもなって、運動着になる服を増やしていますね。幼稚園の送り迎えのついでにパッと寄って、パッと運動して、パッと出て来て、買い物して迎えにいくという風に、運動は日常に取り入れています」とニヤリ。「とりあえず時短でてき便利なものは片っ端から取り入れています」と打ち明けていた。

家族は頑張ろうと思えるモチベーションの源

女優、母、妻という様々な顔を持ち、多忙な日々をおくる水野。その生活の中で一番パワーを与えてくれるものを聞かれると「家族ですかね」と言い、「子供がいてくれるから、朝早く起きて朝ごはんも作るし、夜は早く寝て、規則正しい生活を送ることができていて。家族がいるから頑張ろうと、モチベーションの源になっています」としみじみ。

さらに、「家族と一緒に過ごすプライベートの時間が、自分の日常の軸としてあって、そこから仕事と、メリハリがついてきて」と口にし、「自分で切り替えもやりやすくなっていて、こっちがあることでこっちも楽しめたり、こっちがあることでこっちを大事に思えたり、相乗効果になっています。自分のために頑張ろうってなかなかめんどくささがかって、後回しになりがちだけど、誰かのためだと軽やかに動けたりしますね。それだけ周りの人たちからエネルギーをもらって生きてるんだなと、それは家族の存在で感じますね」と感慨深い表情で明かしていた。