11月10日(水)、お笑いコンビ・ハライチ、岩井勇気著書のエッセイ集「どうやら僕の日常生活はまちがっている」の大ヒットを記念し、ゲストに又吉直樹を迎えたトークイベントが行われた。

この作品は、2年ぶりの発売となった岩井のエッセイ集の第2弾。スピーチを頼まれた同級生の披露宴をすっぽかした話や、地球最後の日に食べるものをひたすら想像する話、寅さんの映画に突然涙する話のほか、岩井による初の小説も収録している。

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又吉直樹、地球最後の日に食べるのは「梨」

イベントでは、本作でエッセイにもなっている「地球最後の日、何を食べるか?」という話題に。岩井と「まったく思考が同じだった」という又吉は、「最初はカレーかなと思ってたけど、死ぬときに胃の中にカレーがある状態は嫌やな。あと店も閉まってるよなと考えて」と語ると、岩井は「そうなんですよ」と同意した。

「最終的に果物の梨が一番いいんじゃないかってところに、俺はたどり着いた」と明かした、又吉。岩井は「(又吉さんの)『劇場』という小説にも梨が出てくるじゃないですか。僕はあのシーンにすごく共感して、結局なんの梨が美味いんじゃなくて、人が剥いた梨が一番美味い」と笑顔でコメント。

又吉も「剥くのめっちゃムズイからな」と相槌をうち、岩井が「自分で向いた梨はなんか美味くないんですよね」と続けると、又吉は「パワー使ってるからね」とボソリ。最終的に岩井が「梨は、剥かれた状態が梨ですからね!」と発言し、お互いに笑い合った。

今まで剥かれた梨を食べていた岩井は、「梨の美味さって人の愛情かもしれませんね」と表現すると、又吉は「そうやな。一人暮らしで梨は買わへんもんな」とつぶやいた。

岩井勇気「『爆笑』ってついてるライブは、だいたいヤバイ」

イベント後半には、又吉から「漫才と2人でするトークの違いとは?」という難しい質問が。岩井は「形式的には明確な違いはないですね。ただ『なるほど』とか『その話面白いね』で済むのがトーク、笑いが求められるのがネタという、(受け取る)お客さんの違いです」と説明した。

さらに又吉は「爆笑トークライブと漫才の違いは?」と重ねると、岩井は「爆笑トークライブはつまらなそう。『爆笑』ってついてるライブはだいたいヤバイですね」と笑顔で回答した。

又吉が「いざ会場に行ってみたら『爆笑!お笑いライブ』ってタイトルがついてて、緊張するときがある」とエピソードを明かすと、岩井は「ハライチだけなのに、『爆笑!お笑い祭り』ってときもある。祭りって!」と乗っかり、会場を笑わせた。

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最新情報は、「どうやら僕の日常生活はまちがっている」公式サイトまで。