木村拓哉や堺雅人をCMに起用し、話題となった日本マクドルドの、チーフ・マーケティング・オフィサー(以下、CMO)であるズナイデン房子が、CM作りのこだわりや、部下との付き合い方などを、11月2日(火)放送の『セブンルール』で語った。
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3年前に入社して以降、話題の広告だけでなく、「サムライマック」や「濃厚とろ~り月見」などヒットメニューを立て続けに発売。コロナ禍でも右肩上がりの成長を続け、昨年は過去最高のおよそ5800億円を売り上げた。
消費者の心を掴む広告で、歴代最高の売り上げに貢献してきた、日本マクドナルドマーケティング本部CMO、ズナイデン房子の“セブンルール”とは?
ルール①:記憶に残るより心に残るCMを作る
「記憶に残る広告よりも心に残る広告を作りたい」という思いがあるズナイデンは、これまで値段や商品の内容をアピールしていたCMを大幅に変更。家族の楽しい時間や、つながりの架け橋になれるように商品を紹介するという広告に転換し、消費者からの共感を得た。
ルール②:四季に合わせてパッケージを変える
消費者のマーケティングと合わせるため、「月見の展開のときは月の絵が描いてあったり、春は桜をモチーフにしたパッケージに」と、四季に合わせたパッケージを発案。
その理由について「消費者に季節感を感じて楽しんでもらい、少しでも記憶に残っていきたい」という思いがあることを明かした。
スタジオでは「四季」の話を受けて、YOUが「季節の歌はあるんですか?」と尾崎世界観に質問。
尾崎が「そんなにないですね」と答えると、本谷有希子が「ハロウィンの時期に必ずかかるような曲を作れば(いいんじゃない)?」と提案。すると尾崎は「(僕が)ハロウィンの曲、いけると思います?」と驚きの反応。続けて、青木崇高が「いや、恵方巻とかどう?」とぶつけると、笑いが起こった。
ルール③:スタッフを褒めて伸ばす面談を行う
長崎県で生まれたズナイデンは、唯一内定をもらったという化粧品メーカーに就職すると、マーケティングの部署に配属され、広告という仕事を知った。マーケティングについて猛勉強し、日清食品のCMOなどでキャリアを重ね、今に至る。
職場では、社員ひとり一人と面談し、抱えている悩みなどを聞く。「弱みよりも強みを伸ばしていきたい」というズナイデンは、どんな相談にもポジティブな言葉をかけ、社内を盛り上げる。
スタジオでは、「キャスト同士で褒め合うか」という話題になり、尾崎が「さっきの恵方巻のくだり、面白かったですね」。ふいに褒められた青木は、「さすがやね!」と声を上げた。
ルール④:家事は「ジャマイカ作戦」で乗り切る
自宅では、食品メーカーで働く1人娘の愛子さんと2人暮らし。ズナイデンは、アメリカ人のアレックスさんと国際結婚したが、アメリカに滞在する夫はコロナで行き来できず、現在は娘と2人の生活が続いている。
家事は、自分ができることをできる範囲で行い、「じゃあ、まいっか」と許容できるレベルであるため「ジャマイカ作戦」と名付けて乗り切る。そんな作戦を、愛子さんも「ゆるい方が居心地良い」と賛成している。
ルール⑤:会議では若手社員から順番に発言する
多いときには、1日に10以上の会議をこなす。会議では、効率的に良い結論を出すために「若手から発言してもらうように」と工夫している。
「みんなの意見を聞いて、判断の質を上げてから最終的に判断する」というズナイデンは、「みんな私にない視点をいっぱい持っているので、それを出し合いディスカッションすることで、会議としてのアウトプットの質を高めていけると思う」とチーム活動の利点を語った。
ルール⑥:プレゼン中はずっとスマイル
ズナイデンは人前で話すときに、常にスマイルでいることを意識。そこには過去に、母から「誰がしかめっ面した人の話を聞きたいと思うの?」と教えがあったことを明かした。
スタジオでは、ズナイデンのCMOとしての立ち振る舞いについて「(CMOなのに)こんなにスマイルでステキな人だからびっくりした」(YOU)、「相当できる人なんだよ、きっと」(本谷)と称賛した。
ルール⑦:新商品の発売時はこっそりお客さんになる
今年9月に期間限定で発売された新商品の「濃厚とろ〜り月見」。発売後には、こっそり店舗に足を運び、お客さんが注文する瞬間を見届ける。それがズナイデンの楽しみだという。
「どういう風にお客様が楽しんでいただいているのかということを、直に拝見することができるのは、マーケターとしてこの上ない瞬間」と喜びを表現。
自身もマクドナルドに対して楽しい思い出を持っているため、「お客様にとっても、小さい頃から年配になるまで楽しい時間や思い出を“ごちそう”という形で、マクドナルドが提供したい」と思いを語った。
※記事内、敬称略。
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11月9日(火)放送の『セブンルール』では、東京・六本木にあるしらす専門店「二万匹」店主・岩本梨沙に密着。高知県産の新鮮なしらすを使って、ここでしか食べられないしらす料理を次々と生み出している。しらすの魅力に取りつかれた岩本梨沙の7つのルールとは?