野性爆弾のくっきー!が、自宅地下に新設したアトリエをテレビで初公開した。楽器、洋服、アート、革靴など、こだわりの品々で埋め尽くされた空間が『所JAPAN 火曜よる9時にお引越し!2時間SP』(10月12日放送/フジテレビ系)で紹介された。
今回の「人気芸能人に密着!スンゴイ愛用品」では、最近はアート活動も大忙しの野性爆弾くっきー!に密着。テレビ初公開となる自宅のアトリエ、こだわりのアイテムを調査した。
くっきー!自宅のアトリエをテレビ初公開
外装、ホイール、ミラー、シートなどをカスタムした首相や要人の送迎車として使われる80年代の日産プレジデントに乗って登場したくっきー!。
所は、VTRで車を見て「カッコイイじゃん!」と絶賛し、くっきー!は「所さんに車をほめてもらったら、一番うれしい!大事に乗ろう!」と満面の笑み。
くっきー!の自宅に到着すると、まずその広さに驚くスタッフ。以前に住んでいた部屋よりも、収納スペースも増えて、物が整理整頓されている様子に、くっきー!は「あそこから比べたら、出世しましたな」。
新しいアトリエは、家族と暮らす自宅の地下。収納も充実し、間取りは、メインフロアに小部屋がひとつ。アート、音楽、ファッションとスペースを分けている。設計からデザインまで、くっきー!のこだわりが詰まっている。
ジェニーハイのメンバーとしても音楽活動を行うくっきー!のレコーディング部屋を探索すると、ギターを20本以上所有していることが判明。その中で自慢の2本を聞くと、「1956年製のグレッチカントリークラブ。これが60万円」、「1955年製グレッチシルバージェット。120万円」と壁にかかったギターを紹介。
グレッチは、布袋寅泰などの名だたるアーティストが使用するギター。くっきー!は「(普段から)使うけど、ステージじゃ、絶対に使わない。だって、折れたら終わりやろ…」と大切にしている様子。
また、ファッションにもこだわりを見せるくっきー!は、革ジャンも大量に所持している。パンク好きで、スタッフに見せた「鋲(びょう)ジャン」は、くっきー!お手製のもの。「普通の革ジャンに、自分で鋲を打って、(袖やベルトに)色を塗った」とアーティストな一面を披露した。
スタジオで見ていた、佐々木希は「すべてがオシャレ。イメージが全然違う」と感嘆すると、くっきー!は照れ笑い。所が「でたらめじゃないのよ。この間もYouTubeで、(バイきんぐの)小峠英二とパンクの話をずっとしていた。それで、ギターを弾いて曲のクイズも出していて。記憶も几帳面だよね」と、くっきー!の造詣の深さを認めた。
そんなくっきー!は、「革」好きが高(こう)じて、最近集め始めたアイテムがあるという。それは、「革靴」。中でも今一番ハマっているのが、「ドレスシューズ系の革靴」で、「これを磨いたりしているのが、一番好き。この世界を最近知って、今一番楽しい」と自身の“スンゴイ愛用品”として紹介。
くっきー!がハマった「モリジン」の革靴とは?
実は、くっきー!が「革靴」にハマったのには、あるYouTuberが関わっており、「靴磨きのYouTubeを見ていたら、『モリジン』っていうYouTube(チャンネル)があって。(『モリジン』のケンさんは)靴を磨くだけじゃなくて、靴を作っている人。全然有名じゃないんですけど、若い人で、それを見てハマりました」と説明。
しかし、どこを探しても「モリジン」のケンさんが作った革靴は売っていなかったとの証言を受け、番組が調査することに。すると「モリジン」のケンさんが“スンゴイ人”であることが判明した。
番組は、神奈川県のとあるマンションの一室のある「モリジン」のケンこと菱沼乾(ひしぬま・けん)さんの工房を訪問。この工房は両親と暮らす一室に靴工房を自作したもので、YouTubeの動画もここで撮影しているという。
ケンさんは、靴修理のアルバイトのかたわら、革靴作りをしていて「バイトに行っていない日は、ここで靴を作っています」と明かした。また、驚くべきは靴作りを始めてから「2年弱」ということで、まだ自作の「靴は売ったことがない」と語った。
ケンさんの靴づくりへの情熱が明らかに
今は、家族や知人に頼まれて作る程度で、一般販売はしていないケンさんだが、注目していたのは、くっきー!だけではなかった。
革靴作りのスキルを競う世界大会で3位になったこともある村田英治さんもその1人。村田さんが作る1足40万円ものフルオーダーメイドの革靴は、約3年待ちという“スンゴイ人”。そんな村田さんのもとに、ケンさんが作った革靴数足を持っていくと、「カッコイイ!100点です」と評価した。
特に、ケンさんが自分用に作った革靴を絶賛。「コードバンといって農耕馬のお尻の革で作っていて、(この革は)繊維が密で硬くて伸びない。力加減を間違うと裂けてしまう」と説明。“革のダイヤモンド”と呼ばれ、加工した際に、高級感のある艶となめらかさが生まれるが、扱いが難しく職人泣かせな一面があるという。しかし、ケンさんにはそのコードバンを使いこなす高い技術がある、と感心した。
さらに、「(ケンさんの革靴は)1枚の革でできている。こんなのは、既製靴ではやらない」と、その作りにも注目。一般的な革靴は、革を何枚もつなぎ合わせるため、縫い目がいくつもあるが、ケンさんの革靴には縫い目は1つしかない。
村田さんは、「革靴作りを始められて、2~3年でこんなに作れるのはスゴイ。僕は2年では(ここまで)作れなかった。革もよくなじんでいて、(ケンさんの靴が)欲しいですね」とその技術力に太鼓判を押した。
ケンさんがここまでこだわるのには理由があった。かつて、アルバイト代をすべて靴に注ぎ込み、何百足という革靴を購入。しかし、履き込み過ぎて「ハグルンド病という、かかとの障害になりかけて、しばらく革靴が履けなかった」過去があるという。そこから「しっかりと自分の足に合い、足に無理をさせず、気持ちよく履けてカッコいい靴を作りたいと思ったんです」と明かした。
そのためにケンさんは、「臨床足装具学」という医療技術者が義足の研究で使う専門書を読み込み、人の足の構造や歩く際の足関節の動きを徹底的に学びながら、見た目だけではなく、足に負担をかけない靴作りを研究している。
また、今年の11月から革靴の一般販売を開始するといい、それに先駆けて、くっきー!が初めてのお客さんに立候補。2週間かけてオーダーメイドの革靴を作ってもらった。
くっきー!初のオーダーメイド革靴の出来栄えは?
スタジオにケンさんが作ったフルオーダーメイドの革靴が届くと、くっきー!は大喜び。箱から慎重に取り出すと「かっこええ!キレイ!」と大興奮した。
ケンさん曰く「くっきー!さんに似合うように迫力を持たせたクラシックなデザインにしました」と紹介し、体格のわりに足が小さいくっきー!のために「靴底を2重構造にしてボリュームを持たせた」一足となった。
くっきー!が履き心地を確認すると、「すごい!シュッって(足が)入った。ないんですよ、(靴と足に)いらない空間が」と驚き。また、パンク好きのくっきー!のために靴ひもを通す部分には金属のリングを使用しているこだわりもみせて、スタジオ一同も「いいじゃん!」と大喜び。
所は「いいなぁ。この“スンゴイ人”を探す企画。愛と愛だね」と目を細め、陣内も「くう(くっきー!の愛称)もよくYouTubeでその人見つけたよ」と、くっきー!のこだわりから繋がった“スンゴイ人”に驚いた。
佐々木から「高いんでしょうね」と感想が漏れると、くっきー!は「値段じゃないんだよ!」とかぶせて、一同を笑わせた。それでも佐々木が「さすがに、3万円じゃ買えない」と分析すると、くっきー!は「10万円はいかないと思うから、7万円くらい?」と予想。
正解が「18万円」だと明かされると、驚くくっきー!。そんなくっきー!にスタジオ一同から「そりゃ、するよ」、「7万円なわけがない!」と一斉にツッコミが入った。
また、「A.B.C-Z河合が爆買い!スター愛用のスンゴイ物」では、河合郁人が、敬愛する木村拓哉が愛用する3品を熱く紹介しながら、自腹で購入するかどうか…を選択。
さらに、芸能人が正体を隠して、私物をこっそりメルカリで出品をする、所ジョージ発案の好評企画「ハッピーメルカリ便」も放送された。