9月9日(水)、映画「映像研には手を出すな!」の完成報告会見がオンラインで行われ、乃木坂46の齋藤飛鳥、山下美月、梅澤美波、小西桜子、グレイス・エマ、英勉監督が出席した。

「映像研には手を出すな!」は、“最強の世界”を夢見てアニメーション制作を志す3人の女子高校生の姿を描くエンターテインメント作品。同名の人気コミックが原作で、本作は齋藤、山下、梅澤が出演し2020年4月に放送されたテレビドラマの映画版となる。

もともと5月に公開が予定されていた本作だが、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、9月25日(金)に公開が延期に。そんな事情を踏まえ、主人公・浅草みどりを演じた齋藤は「本当に公開しますか?っていう感じ(笑)」とさっそく“まさか”の発言で爆笑を誘う。

続けて、「私が演じた浅草は、好奇心旺盛でチャーミングですが、極度の人見知りで、対人になると変な語尾になったり、白目をむいたりするんです。ドラマが放送されてから時間が経ってしまったので…」と、独特なキャラクターを演じる自身が大きなスクリーンで見られることに少し抵抗があるようで、照れ笑いを浮かべた。

山下は、「無事に公開が決まって本当にホッとしています」とニッコリ。梅澤は、「(完成した映画を)私たち3人で一緒に観たのですが、終わってから、無言で見つめ合ういい時間がありました」とエピソードを交えつつ、その際に作品への自信を感じたようで「(公開が)楽しみです!」と力を込めた。

もともとこの作品への出演オファーを受けた時の話になると、齋藤は「とても人気の作品ですし、キャラクターも人気なので、私が演じることに不安がありました」という。その不安ゆえ、「衣装合わせなどで何度か監督とお会いして、お話するたびに私の反応が曖昧で大変だったかと思います」と、監督を困らせていたことを告白。その話を受けた英監督は、「かなりのディスタンスでした(笑)」と笑顔で語り、会場は笑いに包まれた。

カリスマ読者モデル・水崎ツバメ役を演じた山下は、「自分で言うのもなんですが、私たち本業でモデルをやっていて」と切り出すと、隣に座る齋藤が「巻き込まないで(笑)」とツッコミ。それでも構わず「お2人(齋藤、梅澤)は、モデルをやっている時すごくカッコいいカリスマモデルになるんです。そんな2人のおかげで、一緒にいる私はちょうどいい“読者モデル感”が出せたかなと思っています(笑)」と、感謝する山下だった。

本作は、浅草、ツバメ、金森(梅澤)が描く“最強の世界”を実現するべく、アクションや美術、アニメーション技術が駆使されている。特にVFXは圧巻のようで、梅澤は「すごくなかったですか!?(巨大ロボットなどが)本当にそこにあるみたいで。私らの演技もすごくないですか!?」と大興奮。

すると、山下も「ロボットとか、撮影現場では段ボールとかが置いてあるだけなんですよ。だから、私たちすごいんです!」と追随し、段ボールを相手に芝居をしていたことを明かす。すると、英監督が「3人の芝居を見ていると、その場にロボットが見えてくる。VFXいらないんじゃないかと思った(笑)」と褒め言葉を送ると、3人は「VFXいります!」とツッコミを入れながらうれしそうな表情を見せた。

質疑応答では、作品の内容にちなみ、「自分にとって“最強の世界”は?」との質問が。齋藤は、「(人間味あふれる)浅草を演じてから周りの方に『人間になってきたね』と言われることが多くて。この作品は私を“人間”にさせてくれましたし、後輩2人(山下、梅澤)との関係性も変わったし、人生の分岐点でした。私自身の“最強の世界”がこの作品をキッカケに見え始めている気がします」と、この作品自体がこれから進む“最強の世界”への第一歩になったと語った。

映画「映像研には手を出すな!」は、9月25日(金)全国公開。
©2020 「映像研」実写映画化作戦会議 ©2016 大童澄瞳/小学館

最新情報は、映画「映像研には手を出すな!」公式サイトまで。