9月14日(月)、映画「浅田家!」の完成報告会が行われ、キャストの二宮和也、黒木華、菅田将暉、風吹ジュン、平田満、妻夫木聡、さらに原案者で写真家の浅田政志と中野量太監督が登壇した。
同作は、浅田が撮影した写真集「浅田家」と「アルバムのチカラ」が原案。「浅田家」では、自身の家族を被写体として、“家族がなりたかったもの”“家族でやってみたいこと”をテーマにさまざまなシチュエーションでコスプレして撮影。消防士、バンドマン、レーサー、極道などに全力でなりきった姿を収めて好評を博し、第34回木村伊兵衛写真賞(2008年度)を受賞した。
もう一つの原案である「アルバムのチカラ」は、東日本大震災の津波で泥だらけになった写真を洗浄し持ち主に返すボランティアに参加した浅田が、作業に励む人々を約2年間にわたって撮影したものだ。
妻夫木が見た二宮のある“プロ級の腕前”
今回、二宮と初共演した妻夫木は、“会ってみてイメージと違ったこと”について「(二宮が)熱心に携帯いじっていると思ったら、何か勉強しているのかな?と思ったら、『パズドラ』やってて(笑)。むちゃくちゃプロ級の腕前でした。その半年後くらいに(二宮が)CMに出ていた時も、“この手元は本人かな!?”と思いました(笑)」と裏話を披露。司会進行を務めた笠井信輔フリーアナウンサーは「ファンの間ではそういう印象です(笑)」と代弁していた。
さらに、映画「暗殺教室」での二宮の声の出演を除くと、“対面”では初共演となる菅田は「緊張してたんですけど、(二宮と)目が合った瞬間から、一気に要らない緊張がなくなりました。なんですかね、癒される感じとかがあって…」と吐露。
一方、二宮は菅田について「共演が楽しみだったのですが、(現場で)全然菅田くんが見当たらなくて。“どこにいるんだろう?”と思ったら、気づいたら隣にいたんですよ。もう、ステージが違うんですよね。自分は現場の雰囲気とかエキストラの人数の多さに反応しちゃうんですけど、菅田くんは『小野くん』でしかなくて」と言い、劇中の役としてすでに芝居モードの菅田を見た二宮は「“あっ、あんまりはしゃいじゃダメなんだ”と…(笑)」と彼のオーラに圧倒されていたことを明かした。
二宮は「(コロナの影響で)公開を待っている作品もいっぱいある中で、今回公開できることにすごく感謝していますし、それを見ていただけることにさらに嬉しい思いになります。これからももっと楽しい映画ができることを信じて、よろしくお願いいたします」と締めくくった。
映画「浅田家!」は、10月2日(金)より全国東宝系にて公開。 詳細は公式サイトまで。
<あらすじ>(※公式サイトより一部抜粋)
幼いころ、写真好きの父からカメラを譲ってもらった政志(二宮和也)は、昔から写真を撮るのが大好きだった。そんな彼が、家族全員を巻き込んで、消防士、レーサー、ヒーロー、大食い選手権……。それぞれが“なりたかった職業”“やってみたかったこと”をテーマにコスプレし、その姿を撮影したユニークすぎる《家族写真》が、なんと写真界の芥川賞・木村伊兵衛写真賞を受賞! 受賞をきっかけに日本中の家族から撮影依頼を受け、写真家としてようやく軌道に乗り始めたとき、東日本大震災が起こる―― 。
かつて撮影した家族の安否を確かめるために向かった被災地で、政志が目にしたのは、家族や家を失った人々の姿だった。