吉高由里子と横浜流星が9月15日(火)、都内で開催された映画「きみの瞳(め)が問いかけている」のリモート完成報告イベントに登壇。横浜の誕生日サプライズが祝われ、笑顔を見せた。

吉高と横浜がダブル主演を務め、恋愛映画の旗手・三木孝浩監督の最新作となる本作は、不慮の事故で視力と家族を失った明香里(吉高)と、罪を犯しキックボクサーとしての未来を絶たれた塁(横浜)という、光を失って生きてきた2人が織りなす運命のラブストーリー。イベントには、三木監督も登壇した。

初共演となる吉高と横浜。監督と3人で焼肉に行った時に初めて顔合わせしたそうで、吉岡はその時の横浜の印象を「画面で見るより実際の方が落ち着いて見えて。ピンクの髪のイメージが強かったのかもしれないですけど。お話していても、しっかりしているし、落ち着いていて真面目なことを考えてる」と言い、「23歳の時、私はもっとヘラヘラしてました」と苦笑い。

一方、横浜は当時の心境を「最初はテレビで見てた側なので、緊張してたんです」と打ち明け、吉高のことを「いい意味でテレビのまんまで、明るくて、元気で現場を和ませてくれる方。最初は人見知りで心の壁を閉じていたのですが、出会って1時間も経たずに開けられましたね」と絶賛。また「現場でも吉高さんが引っ張ってくれたので助けられました」と感謝した。

吉高と三木監督は「僕等がいた」以来、8年ぶりのタッグ。三木監督は前作の時に吉高にすごく助けられたそうで「戦友のような存在だった」と言い、「今回、短いスケジュールでとんとん拍子に決まった分、大変でしたが、『吉高さんがいれば大丈夫』という安心感がありました」と回顧。

また、以前、ミュージックビデオで仕事をしたことがあったという横浜については、「極真空手の中学生世界チャンピオンになったこともある横浜くんとアクションを撮れるっていう、ワクワクしかなかった」と打ち明け、「かぶりつきで見ていました」と笑顔を見せていた。

2人は役作りについても言及。吉高は盲目の明香里を演じたが、実際に盲学校に行き、細かなしぐさなどを学んだそうで、「目が見えない方が家にいる時は電気をつけないと言っていたので、電気をつけなかったり、視覚障碍者用の杖を持って練習したりしていました」と役作りについて告白。

キックボクサーの塁を演じた横浜は、「キックボクシングの蹴り方やパンチを一から学んで。空手とは全然違うので、一つ一つ修正しました。その時、体が小さかったので、体を大きくするために約1か月で10kg増量もしました」と振り返った。

本作は、ラブストーリーになるが、“ズキュン”とくるシーンの話題にも。吉高は「明香里といる時の塁は優しい時間が多いんですけど、 明香里がいないときにこんなに傷つけられてるのかと、ショックのズキュンはありました」としみじみ。

一方、答えに迷う横浜が、話を振った三木監督に「キックボクシングの練習シーンで横浜くんの腹筋と背筋を見たときにズキュンときました」に打ち明けられ、照れ笑いしていた。

イベントでは、翌日の9月16日に24歳の誕生日を迎える横浜の誕生日サプライズも敢行。全国45名のファンとリモート中継を結び、「ハッピーバースデー」の合唱の中、吉高がフラワーケーキを運んできてお祝いを。

横浜は「めちゃくちゃうれしいです。こんな幸せなことはない。きれいで美しいですね。ありがとうございます!」と満面の笑み。

冒頭、吉高がカンペのチェックを行い早々に横浜に気付かれてしまったが、司会者から「大成功ということで」と声をかけられると、吉高が「成功でいいよね?」と心配な表情で横浜に確認。

横浜が「成功です」と優しくほほ笑む中、吉高は「最近、番宣とかで急に振られた時に、あせると視界がゆがむんです。これって明かりの影響かな」と苦笑いしながら打ち明けていた。

さらに、リモートでつないだファンとトークを繰り広げる一幕も。好みのタイプの話で、「何を考えてるか分からない人が好き」と話したファンに、吉高は「分かりやすい方がいい」と自身の好みを明かし、アドバイス。

横浜は「明るいよりおとなしい人の方が惹かれる」と明かすも、「最近、占いをしてもらったら、『あなたはそういう子に惹かれるかもしれないけど、明るくて元気な子のほうが合う』と言われて。これを機にもっと視野を広げてみようと思いました」と感慨深い様子で告白。

「私は圏外でしたね」と言っていた吉高が、「その占い師さんは、この映画を観てくださったんでしょうね」とニヤリ顔で明かし、会場の笑いを誘っていた。

映画「きみの瞳(め)が問いかけている」は、10月15日(木)に先行上映、10月23日(金)より全国公開される。最新情報は、映画「 きみの瞳が問いかけている 」の公式サイトまで。