9月27日(日)に開催される「RIZIN.24」(さいたまスーパーアリーナ)で、この男の試合を心待ちにしている人は多いだろう。今年7月、K-1からRIZINへの電撃移籍を発表し世間を驚かせた上、いきなり那須川天心選手との対戦が決定した選手だ。
2016年からK-1を主戦場にすると、スーパーフェザー級の中心選手として数々の激闘を繰り広げ一気にスターダムにのし上がった。18年には、地元・大阪で武尊選手と壮絶な殴り合いを見せ、“大阪に皇治あり”と天下に知らしめた。そんな皇治選手がRIZIN初参戦で、“神童”那須川天心選手とどんな闘いを魅せるのか?注目が集まっている。
一見、“関西のオラオラ系”!?な皇治選手だが、どんな人物なのか?フジテレビュー!!の「眼福♡男子」取材班が直撃すると、実は“豆柴系”な素顔が明らかに!
日本拳法の師範だった父は「おっかなかった」
――そもそも格闘家になったけっかけは?
おやじが日本拳法の師範だったので、2歳から格闘技を始めました。中学まではサッカーとの両立でしたが、中学3年のときにサッカーの全国大会で負けて、その時「周りが下手くそやったから」と人のせいにしてしまい、「チームプレーは無理だな」と。やんちゃだったこともあり、“自分が一番強い”と思いこんでいたので、そこからは、格闘技の世界でやっていこうと決めました。極真空手、日本拳法、キックボクシングを学んで、K-1ファイターになったんです。
――格闘技を嫌になったことは?
嫌だな、としか思っていませんでした(笑)。幼稚園のころから、おやじに公園に連れて行かれては、小学校高学年の子たちと相撲を取らされて。負けると怒られて…。泣いて泣いて悔しりながら何度も挑んでくるから、相手の子も面倒になってたのかわからんけど、だんだん勝てるようになって。そうすると、おやじもほめてくれるんですね。負けたら怒られるから、頑張っていました。
「いつも自分の中にピラミッドを作るんです」
――格闘家として持ち続けているポリシーは?
自分が言ったことは、必ずやり遂げるということですね。格闘技が仕事ですから、勝ち続けるのは難しいですが、俺はこうなる、団体をこうしたい、という目標は絶対にたどりつくようにします。いつも自分の中にピラミッドを作るんです。その一番上に来たもののためには、何の手段も選ばないと決めています。
――今、そのピラミッドの頂点には何が?
格闘技界をひとつにしたいです。今までは「有名になりたい」とかいっぱいありましたが、今こうして取材を受けているのも格闘技のおかげ。これからはK-1もRIZINも格闘技界をひとつにして、盛り上げていくのが目標です。
「ホットなトピックス?モテすぎることちゃう?」
――話は変わりますが、プライベートなことも含めて、皇治さんのホットなトピックスは?
なんやろうな…。モテすぎることちゃう?(笑)。これ、ほんまに調子に乗らんと、控えめに言って、今だけではなくて一生モテています(笑)。幼稚園のときからずっと「皇治くん、こっち来て~」って引っ張られて、俺だけのための応援団もいたんですよ。小学校からは、毎年バレンタインにチョコレートが机や靴箱に入りきれないくらいもらうから、いじめとちゃうかな?なんて思うくらいで。
先日、新庄剛志さんとYouTubeで対談した時に「今度大阪のキャバクラ連れて行って」と言われたんですけど、俺の方が絶対にモテる自信あります。男は、実力やルックスじゃないんですよ。落とせない女性はいませんよ!
――すごいですね!(盛り上がる取材班)どうしてそんなにモテるのですか?
なんでだろう?女性にウソはつかない。お金を使わせない。ケンカをしない。家事などして欲しい、と求めない。これくらいですかね?今まで付き合った女性は数人で、他は全部遊びです。でも、これもちゃんと彼女に伝えておくんですよ、「死ぬほど遊ぶけど、あなたと同じ所で比べていない。だから浮気じゃない」って。この話を女性の友達にするじゃないですか。最初は「あほちゃう?」って言われますが、話しているうちにその子が俺を好きになっていますからね(笑)。
父が母に手をあげた時、何もできなかった経験から「強くなりたい」
――基本的には女性に優しいということでよろしいですか?その考え方はどこから?
そもそも格闘技で強くなろうと思ったきっかけがあって。小学校4年生くらいのときに、おやじがおふくろに手をあげたんです。でも、自分は子供だったし、おっかなくて、何もできなかった。それが情けなくて…。次の日、おふくろがボロボロの顔して、サッカーの試合に応援に来てくれて。強くなっておやじを超えてやろう、と。強くなって女性を大切にしようと思ったのも、この頃からかもしれません。
――今はご両親は?
仲いいですよ。おふくろはおやじを愛していますしね。いつも試合には家族総出で応援に来てくれます。今度のRIZINにも、きょうだいと一緒に来てくれます。おやじは「ここまで来たらがんばれ」と応援してくれていますが、段々俺の体のことなど心配にもなってきているようです。
「案外かわいい」スイーツ男子!?
――ほっとできる瞬間はありますか?
大阪と東京に家があるのですが、東京の家のバルコニーが広いんですね。そこに、プールを設置して、ヤシの木を横に置いて、大好きなグアムをイメージした空間を作りました。そこで何も考えずにひとりでぼーっとするのが最高です。あとは、甘党なので、自分でホットケーキを焼いてバターをたっぷり塗って食べるのもいいですね。最近はグルテンフリーのホットケーキの粉も売っているし、美味しいですよ。以前はチューブタイプのバターを一気に飲んだり、生クリームだけで食べたりしたこともありましたけど、そうすると減量が大変なんでね、今はそういう食べ方はやめました(笑)。
――皇治さんのイメージが段々変わってきました。ご自身が考えるチャームポイントは?
口が悪い“オラオラ系”のイメージが強いみたいですが、そんなことないでしょう?(笑)。よく「柴犬とか豆柴みたい」って言われるんです。 平和主義者ですし、自分で言うのもなんですけど、案外かわいいんですよ!
将来は、田んぼで農作業を…キャバクラ経営してもいいですね(笑)
――将来について考えていることは?
結婚して子どもが欲しいです。稼ぐだけ稼いでから、田んぼのある田舎で暮らして、農作業をやりたいですね。日中働いて、家に帰って家族とたわむれて。そして、たまには友人たちと飲みに行く、みたいな。キャバクラを経営してもいいですね(笑)。でも、まずは格闘家として名前を売らせてもらって…目立ってなんぼです!
――RIZIN.24当日への意気込みをお願いします!
一日5時間は練習していますからね。那須川天心選手を100%泣かしたろう!と思います。そもそも天心選手と闘うこと自体、皆びっくりしていると思いますが、お互いキックボクサーですし、交じり合う可能性はありましたし。今後はもっと皆がびっくりすることを仕掛けていきたいです。楽しみにしていてください!
撮影:河井彩美