毎回さまざまなジャンルで活躍するゲストが集い、多彩な話題や事象を取り上げていくフジテレビのトーク番組『ボクらの時代』。
9月12日(日)は、2週に渡って長澤まさみ、木村佳乃、麻生久美子が登場する前編を放送した。
映画「マスカレード・ナイト」(9月17日(金)公開)で共演している3人。お互いの出会いや、子供時代のエピソード、母親でもある木村と麻生の子育てエピソードで盛り上がった。
映画「マスカレード・ナイト」の記事はこちら!
スター女優3人の趣味とは…!?
会話の中で、長澤と麻生の出会いが映画「涙そうそう」(2006年)だったと聞くと、「沖縄が舞台」「妻夫木聡が主演」と即座に反応した木村。麻生とは「マスカレード・ナイト」が初共演だが、「カンゾー先生」(1998年)を見て以来「大ファン」と言うなど、映画をよく観ているという。
麻生:でも、いつそんな観る時間があるんですか?
木村:子どもが寝静まったあとです。
麻生:え?一緒に寝ません?
木村:寝て、(そのまま)寝るときもあります。寝て、また生き返るときもあります。
麻生:生き返る(笑)。
木村:でも昔から、何か観たり読んだりするの、もう単純に趣味で。そう、好きなんですよ。
「ほかに趣味がない」と言う木村が、長澤と麻生に趣味を聞くと…。
麻生:趣味?趣味ね…。(と、長澤と顔を見合わせる)
長澤:佳乃さんほどたくさん映画を観ているわけでもないし、舞台も行くけど、そこそこしか行かないしね。
麻生:趣味って難しいよね。「これが好き」っていうのがなかなか。探してるんですけど、ずっと。
木村:本当?何か麻生さんとかありそう。
長澤:あれ?でもなんか(麻生は)キャンプするって。
麻生:そう、キャンプは。だけど、そんなさ…。
木村:キャンプ、いいじゃないですか!
麻生:キャンプ大好きなんですけど…毎週末行くとか無理なんで。
長澤:(笑)。
木村:そりゃそうだ。疲れちゃうもんね。
麻生:だから、ちくちく、たまに刺繍したりとか。
木村:刺繍、いいな。
麻生:でも、必要に駆られないとやらないタイプで。好きなんですけど、「これが欲しい」とかオーダーが入ったらやる。
木村:何刺繍ですか。
麻生:子どもの名前とか。
木村:え、すごい。手で?
麻生:手で。
木村:すごくないですか?
麻生:え、全然すごくないですよ。本見て…だいたい、やり方書いてあるんで。
木村:私、もう針に糸が通せない…もう見えないと思う(笑)。
長澤:(笑)。でも今、針に糸通さなくても、糸を引っ掛けるだけの針ありますよ。
木村:本当?
長澤:うん。
麻生:ああ、上からこうやって。
長澤:そう。パチッてはめればいい。
麻生:知ってるね。
長澤:私も、お裁縫好きだから。
麻生:あ、本当に?
木村:え、やるの?
長澤:そうですね。祖母がすごい上手で、習ったりしてました。
木村:でも、役に立ちますよね。やっぱり子どもの体操着袋とか。
長澤:手作りで作らなきゃいけないんですか?
木村:うん。なんかそういう場面いっぱい出てきますよね。
麻生:ありましたね。そういうときに、すごい役に立った。
木村:(自分のように裁縫が)まったくできないと、ひどい仕上がりに。「なんか、これ申し訳ない。これでなんとか!」みたいな。でも、レジ袋みたいなのに入れるのもかわいそうじゃない?
麻生:(笑)。それはそうですね。
麻生から「佳乃さんがレジ袋はやめてほしい」と言われた木村は、「だから何とか頑張って、母親とかに頼んだり、得意なお母さんが必ずいらっしゃるから、『お願いしてもいいですか』って頼んだり…」と、周りの人たちに助けられていると明かした。
子育てで大事にしていること「思い通りにはならない」(木村)、「嘘はつかない」(麻生)
2児の母として奮闘する木村と麻生に、長澤は「子育てで大事にしていることはあるんですか?」と問いかけた。
木村:子育てで?
麻生:大事か…。
長澤:聞いている分には、すごく自由なお母さんでいいなって。
木村:ふふ。
麻生:(笑)。
長澤:2人ともちょっと似てるなって(笑)。
麻生:そうだね。しっかりはしていないかも、私は(笑)。
木村:なんかやっぱり、子どもも、自分の子どもなんだけど、ちゃんと人格を持った一人の人間だから「自分の思い通りにはならない」って言い聞かせています。
長澤:なるほど。
木村:ね。そうしないと。
麻生:本当そうですよね。
木村:そう。自分の理想図にはめちゃうとかわいそうだなと思って、そういうふうに言い聞かせてます。あと、親も間違えるので、間違えたら素直に「すまん」と謝ります。
長澤:なるほど。
木村:「ママはさっき間違ってた」と。
長澤:そうやって言うと、(子どもは)なんて言うんですか?
木村:「いいよ」って言われる。
長澤:あははは!
麻生:わかるー!
木村:「疲れてたんだよね」って。うん、「疲れて余裕ないみたい」って。
長澤:へえ、いいですね、なんか。尊重している。
麻生:素敵。確かに、うちも「いいよ」って言われる。謝ると(笑)。
木村:やっぱりそう。親も疲れていると余裕がなくなって、そんな怒らなくていいことですごい怒っちゃったりしますよね。
麻生:たまにね。そうなっちゃいますよね。
麻生も「嘘はつかないってことは、気をつけています」と明かすと、長澤は「すごいですね。仕事をしながら子育てして。なんか想像がつかないですよ、私」と感心していた。
一度寝て、生き返った木村が観るのは「ホラー映画」
そんな中、麻生は「自分の時間が取れない」という悩みを明かした。
麻生:(子どもと)一緒に寝ちゃうし、寝かしつけたら朝まで。最近、本当によく寝落ちして、もうそのままで朝早く起きるから「朝早く起きられてラッキー」って思うんですけど。
木村:確かに。
麻生:ゆっくり朝お風呂入って。だけどちょっと、「ああ、何やってるんだろう」と思って。ちょっと夜の時間とか、自分一人の時間とか、子ども出産してから本当になくなっちゃったので、それを少しでも今作りたいなって思いながらできていない。
長澤:ふーん。
麻生:そんな感じです。だから佳乃さん、すごいなと思って。
木村:え?
麻生:生き返って。夜中に(笑)。
木村:でも、生き返っても、観てる映画、ホラー映画とかですよ。
夜中に目覚めて「夜な夜なホラー映画を観ている」と話す木村は、2人の娘たちと一緒に怖い映画を観ることもあるという。
長澤:じゃあコロナ禍の、家で自粛しなきゃいけないってなってたときも、親子でホラームービー観る、みたいな?
木村:なんかね、私が録りだめているものがあるじゃないですか。それをちょっと勝手に、間違えて押しちゃったりして、で、気がついたら観てたり。
長澤:へえ。
麻生:すごい。
木村:でももう、「これは血のりだよね」とか。
麻生:あははは!
木村:「怖い!」ってなったときに、「これはね、血のりで、この傷は特殊メークっていって、メークさんがこうやって作ってるから大丈夫なんだ」って言うと、「ああ、物語なんだ」みたいに安心して。
長澤:すごい説得の仕方(笑)。
木村は、長澤が出演している映画「50回目のファーストキス」も、母娘で映画館に観に行ったと明かし…。
木村:もう、何回も観て。
長澤:ありがとうございます。
木村:もう「きゃーきゃー」言ってた。
長澤:やっぱり、「きゃー」みたいな、「恥ずかしい」みたいな感じ?
木村:キスシーンとか、そういうときめきシーン、もう大好物だから。
長澤&麻生:へえ。
木村:「きゃー」とかいって。
長澤:「きゃー」と言いつつ楽しんでる?
木村:もう観てる。もうすごい観てる。
長澤:へえ、かわいい。
麻生:かわいい。
木村:「この2人は、本当に恋人なの?」なんて言って。「違うよ」と言って。
長澤:(笑)。それ、バラしちゃうんだ。
木村:「役柄で(恋人なんだよ)」と言って。「そっか。じゃあ演技なんだね」なんていって。「そうだよ」って。
長澤と麻生は木村と娘たちの様子を聞いて、「可笑しい」(麻生)、「面白い」(長澤)と、笑い合った。
長澤が語る家族の話「家族はみんなかわいいし、かっこいい」
一方、長澤も家族とのエピソードを語った。
長澤:私は、兄がいるんですけど。
木村:ハンサムな。
長澤:そうですね(笑)。かっこいいお兄ちゃんがいます。兄がちょっとおっちょこちょいな人だったので、“お母さんに怒られるのはお兄ちゃん”って感じで。それを見て、怒られないようにうまくやる妹でした。
麻生:下はそうだよね。
木村:確かに、下はそうだよ。私も次女なのでわかります。
長澤:もう、そういう感じで怒られないように、怒られないようにってするんだけど、やっぱり東京に出てきてから、いろいろバレちゃうじゃないですか。お洗濯とかためていたり(笑)。まだ中学生とかだったので。
木村:そりゃそうだよ。
長澤:それで怒られてましたね。厳しかったです。
麻生:本当?
長澤:はい。
麻生:えー、でもそんなに小さいときに(家を)出ていって、なんか、全部自分でできたらすごいですよね。
長澤:母もすごくやさしい人で、何だかんだで世話焼きなので、何でもやってくれるんですけど、でもちゃんと叱ってもくれる。すごく真面目な人なんです。ちゃんとやらないと、よく怒られてました。
14歳で上京した長澤は「家を早くに出たから、どんなふうに育てられたかあんまり覚えていない」と話し、父親も「単身赴任で家にいないことが多かった」というが、木村から「ハンサムなお父様」「そっくりだよね」と声をかけられると「そうですね。家族はみんなかわいいし、かっこいいと思っていますね」と、はにかみながら語った。
話の尽きない鼎談は、後編へ。“女優ならでは”の子育てや、キャリアを重ねて思うこと、過酷だった撮影エピソードなどさまざまな話を展開する。